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タイトル名 |
愛と哀しみのボレロ |
レビュワー |
JFさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2015-11-13 13:39:29 |
変更日時 |
2015-11-13 13:39:29 |
レビュー内容 |
人生には二つか三つの物語しかない。しかし、それは何度も繰り返されるのだ。その度ごとに初めてのような残酷さで…
映画は上記の言葉から始まる。
あまりからまない四つの家庭が、最後の最後にボレロを踊るジュルジュドンの舞台に集まる。そこまでの群像劇。大戦を超え、その傷が癒えるまでの時間。その中に多くの人生があるように感じたが、劇的であり平凡でもあるように感じたが、二つか三つの物語なのだろう。
そんな私の人生もまたそうなのかもしれないと思った。そうじゃないのかも。
物語は難解だった。その昔テレビでやっていたときにバレエ好きだった母親に無理やりみせられた映画、愛と悲しみのボレロ。ストーリーは何も覚えていない。小学生。でもジョルジュドンは強烈だった。トゥーシューズで踊るすべての登場人物が洗練されていた。これが私にとっての「バレエ」となった。
実際はもっともっとたくさんのバレエやトラッドなバレエがあるんだろうけど。
本日30年以上ぶりの再鑑賞。久しぶりに観た本作は頭じゃなくて心に響いた。
厳しかったのに、音楽と映画にだけは寛容だった母を思い出した。 |
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