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タイトル名 |
キング・コング(1933) |
レビュワー |
えすえふさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2021-05-09 09:57:17 |
変更日時 |
2021-05-09 09:57:17 |
レビュー内容 |
元祖コング氏を知るために視聴。
見所はやはり特撮。髑髏島の門を開けたが最後、凡庸なドラマはスリル溢れる非現実に直下していく。これが戦前の映画とはまぁ信じられない。 ストップモーションアニメによるコング氏と恐竜達の怪獣バトルはとにかく熱い。特にヘビ的なヤツがコング氏の首を絞めてくるシーンは冷や汗モノ。自然と「コング氏頑張れ!」と応援しちゃいます。それにあまりにも自然な合成にもビックリ。マジでコングと人間が入り混じる世界を見ているかのようだ。
しかしまぁドラマは古典的だし、ヒロインはかなりアイコン的で叫んでばかりで深みは無い。 だけどコング氏のなんと名優っぷりだろう、どこまでもエゴの塊である人間に対する怒り、惚れた女に対する紳士っぷり、そして恐怖の対象としての仕事人っぷりどれをとっても完璧。 人を潰したり、人を咥えて投げたり、人を高所から落としたりと中々エグい事をするのもなかなかです。まぁ人間が悪いからしゃーない。あとお顔も表情豊かでちょっと目が可愛い所も嬉しい。対ゴジラのはなんだったのか。
そして最後の終わり方はなんとも悲しい。 人間のエゴによってジワジワと殺されて行くコング氏の悲しい目がたまりません。なんて事をするんだ!
そんなこんなで今見ても凄い本作。コング氏の華々しいデビューは90年近く経った今でも素晴らしい輝きを放つ映画でした。 |
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