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シング・ストリート 未来へのうた - えすえふさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 シング・ストリート 未来へのうた
レビュワー えすえふさん
点数 9点
投稿日時 2016-08-29 14:04:03
変更日時 2016-09-01 00:25:49
レビュー内容
​青くさくてダサい彼らの青春はとにかく輝いて、とても純粋だ。とにかく無限にエネルギーだけはある。モテたい、バンドだ。ロックはよくわからんけど、とにかくバンドだ。
親の離婚や底辺な高校、辛く見たくない現実があっても、あの娘を振り向かせたいという気持ちが彼を前へと向かわせる。
引きこもりの兄貴が教えてくれたロックの教えを辿り、その都度影響をモロに受け、前へと進む。
両親の喧嘩が絶えない時も兄貴は音楽で元気付けてくれる。
学祭前、主人公が空想するMVには来ないはずの素敵な彼女がやって来て、意地悪な校長が踊り、笑顔で両親が腕を組み、カッコいい兄貴が助けてくれる。彼の望みの詰まったこのシーンはとても切ない。
ラスト、激しい吹雪が荒む海を二人を乗せた小さな船が50キロ先のロンドンへと向かう。成功する保証なんて何一つない。兄貴のくれた歌と彼女と共に見えない未来へ進む。彼の顔は険しくも、映画の最初には無かった決意に満ちていた。
80年代の名曲と、彼らのナイスな楽曲とほのかなギャグが本作に花を飾る、現実と夢の狭間に生きる若者たちの最高の青春映画でした。
にしても、こんなカッコ良い兄貴にはちょっと憧れますね。
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