|
タイトル名 |
ツーリスト |
レビュワー |
ゆきさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2017-04-19 18:55:08 |
変更日時 |
2017-12-06 02:11:45 |
レビュー内容 |
こういった旅行気分を味わえる映画って好きですね。 列車に、船に、豪華なホテルと、観ているだけで楽しくなっちゃいます。
男性ならアンジェリーナ・ジョリーと、女性ならジョニー・デップとのロマンスを疑似体験出来るようにも作られており「恋」と「旅」とを求めて観賞するなら、まず満足出来る一品かと。 その一方で、サスペンスとしての魅力は薄めであり、あんまりハラハラドキドキはしなかったのですが、本作の場合、このくらい緩めの緊迫感が丁度良かったように思えますね。 なまじ血が飛び出したり、身の毛もよだつような恐ろしいシーンがあったりしたら、せっかくの「程好いバランス」が崩れてしまっていた気がします。
主人公カップルが出会った際に、ジョニー・デップ側が「ごめんなさい」と謝っており、それが後の伏線になっていたりする辺りも上手い。 所謂「主人公こそが犯人だった」オチな訳ですが、犯人といっても悪党から金を盗んだ義賊に近い立場である為、受け入れ易い形になっているのですよね。 また、アンジェリーナ・ジョリー側も「実は警官だった」という事が中盤にて明らかになる為「一方的に彼女を騙して、酷い男だ」という印象には繋がらず、自然な仕上がりになっていたと思います。
目立った難点としては、数学教師という設定が活かされていない事。 そして、金庫を開けて正体をバラすシーンにて、周りに警官が一人も残っていなかったのが、都合良過ぎるように思えた事でしょうか。 前者に関しては、金庫の暗証番号を数学の知識を駆使して解き明かす(つまりは、ヒロインと警察に最初から暗証番号を知っていた訳ではないと思わせる為に演技する)展開にしても良かったんじゃないか……なんて思いましたね。
この手の騙し騙されモノとしては珍しく、後味爽やかなハッピーエンドであった点については、凄く好み。 緩くて温めなロマンス旅行映画として、しっかり楽しめた一品でした。 |
|
ゆき さんの 最近のクチコミ・感想
ツーリストのレビュー一覧を見る
|