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タイトル名 |
裏窓(1954) |
レビュワー |
うまシネマさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2019-08-26 00:28:45 |
変更日時 |
2025-02-27 07:31:16 |
レビュー内容 |
窓から見える様子をミステリーの軸に据えるのは張込みジャンル映画に近い。しかしアパート住人丸ごととなるとなかなかユニークだ 野暮なことを言えばそこまで住人がネタを提供してくれるはずがなく 観測者の方でも、テレビが活躍し始めているご時勢ではこのような犯罪的娯楽の入り込む余地はないだろう あくまで作劇の面白さを優先として、リアリティは二の次としていることが映画が始まるやすぐにわかる ところがこの映画、その出オチ感が強い。この設定を採用したはいいが、目の前で起きることが、あまり面白くないのだ 見える情報と推測する事件のあらましが、それほど乖離していないというか、想像通りになっているのもちょっと捻りが足りない どことなくほのぼのとしているというか、それなりに緊張感はあるのだが、フラッシュで時間稼ぎができるくらいのヌルさであった つまるところ敵の小物臭さが緊張感を削いでいる。しかし、これはこれでそういう作風なのだといわれるとぐうの音も出ない感じはある 平和な出来事にはさまって起こる殺人事件だからこその塩梅なのかもしれない 概して、人形芝居を見ている男の外側から、その鑑賞してる姿を我々が観ていた。人形だと思っていたものが次元を一つ乗り越えた 男は襲われたもののそこで人形は撃退され、幸か不幸か、我々のところまでは到達できなかった |
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