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メメント - うまシネマさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 メメント
レビュワー うまシネマさん
点数 6点
投稿日時 2019-11-14 23:59:24
変更日時 2019-11-17 04:37:23
レビュー内容
珍しい構成が巧みで、ゲームをしているようで単純に面白い。
込められたものも濃密で奥が深いように見える。DVDで物語を時系列順に見ることができるのが救いになった。
ざっくりいえば、テディを(間違っていると知りつつ)犯人に見立てて殺すことに決めてから、実際に殺害するまでの奇妙な流れを楽しむ映画、なんだが
順番がひっくり返ってるからそう容易くはない。レナードの、現在の状況がわからない感覚を同様に味わうための変則構成が慣れてないとどうにも理解を阻むだろう。
テディの役割が複雑怪奇で困惑させられる。何が真実で、何が嘘なのか?潜入捜査の刑事が殺人幇助なんてするか?
大前提が理解できないので言ってることが一から十まで信用できない。彼が信用できないとサミーとレナードの同一視ができない
テディの主張が事実なら、明かされていないだけでレナードは後から作った偽名で本名はサミーなのか?
殺害したジミーが死の間際に「サミー・・・」と呼んだのがそのためなら不自然ではない。逆にそうでもないと死の間際に呟くワードとしておかしい。
だがそうなると妻の死より以前の記憶も忘れたことになる。サミーそのものは確かにいたが、その症状は偽で保険金詐欺だったというのがテディの説明だ
しかし、だとすると話が戻るが先に述べたジミーの言葉が、会ったこともない、話に聞いただけのサミーというのでは、死にゆく者の発言として奇妙に過ぎる。
制作側はそこは曖昧なまま、どっちでもいいよと突き放して、自らの特異な病気の性質を盾に取ったレナードの「復讐ごっこ」を主軸として描いたに過ぎないのか?
謎を残したままの終幕なので、爽快感は無い。
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