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タイトル名 |
ズートピア |
レビュワー |
激辛カレーライスさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2016-11-20 23:47:51 |
変更日時 |
2016-11-24 15:18:28 |
レビュー内容 |
とてもよくできたアニメ映画。素晴らしい。 だが7点をつけた。 では、あらすじを。 小柄な体で憧れの警察官になったウサギ(女性)が、相棒のキツネ(男)と艱難辛苦をのりこえ、大きな事件を解決して認められた。
イジメや差別のある世界で、理想を目指し努力する、前向きな主人公は美しい。 主人公の性別が女性なので、女性の観客は自己投影する人が多い気がする。 特に新しい学校や職場で挑戦している女性は。
現実で理想を追い求めても、上手くことは運ばない。 だから映画の中だけでも上手く運んで欲しいものだし、運ぶことが多い。 そうしないと客は喜ばないし、創り手は映画を「客が喜ぶように作る」ものだ。 何が言いたいかというと、キャラクターがストーリーのコマにしか見えかなった。 だから7点をつけた。とてもよくできた脚本なんだけど。
ところで、主人公はずっと防犯スプレーを持ち歩く。 あのベルトは皮ではない(メイキング本にそう書いてあった)。 だが現実なら皮だろう。 この映画の世界観では、動物の皮が使えないのである。 また肉食動物たちは、ふだん何を食べているのだろう。ドーナツ? そんなわけがない。 それもあって7点。キレイごとは嫌いだから。
肉食はなんのメタファーだろう。 食卓にならぶ肉や魚、野菜も、ほぼ全部が命である。 「生きるためじゃなく、食べる快楽のため、動物殺して何が悪い」が人間の本音。この映画のスタッフの毎日、観客の毎日だと思うんだが(私を含めて)。だから映画の根本に違和感がある。キレイ事は嫌いだ。「偏見の目で見ないで」と訴える人だって、いろんな偏見で世の中を見てるし、他者を差別してるものだから(責めるつもりは全くない)。
人参ペンが三度出る。小道具の使い方が上手い。 ラセターは、デザインした人に特別ボーナスを出したかもしれない(妄想)。 とてもよくできた映画だが、好きなキャラが一人もいない。だから7点。
【変更】7点から8点に変更する。主人公の二人が、イイ奴だから。 |
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