みんなのシネマレビュー
サバイバルファミリー(2017) - ちゃじじさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 サバイバルファミリー(2017)
レビュワー ちゃじじさん
点数 7点
投稿日時 2017-03-12 00:52:38
変更日時 2017-03-12 01:13:30
レビュー内容
極限の不自由の中で生まれる瑞々しい細部の数々。
文明の利器である、電灯が電車がパソコンが携帯電話がその他諸々が寂しく役目を終える。
その中で家族は分裂し、もがき苦しみながら、農村に辿り着く。
そこで図らずも繰り広げられる、始めての共同作業とも言える全員で一匹の豚を追うシーンは、滑稽でありながらも無邪気で微笑ましい。
家族が和解し、農夫との別れの後、ロングショットのブレないカメラが、始めて等間隔で父→兄→母→妹という調和のとれた順で収まる家族を捉え、それまでなかった音楽が鳴るシーンは美しい。
人を癒し生命をもたらす姿とは真逆な凶暴性を備えた、水の紛れもない一つの姿である川。そこで起こる出来事は、水の多面性に翻弄される家族の儚さと身体接触を介した絆の生起も映していた。
駅という概念を捨て、どこでも止まれる自由さ、そして機動性を備え逞しく滑走する蒸気機関車。
蒸気により疲れた人間を煤まみれにし、笑わせ癒す様は動物的な愛らしさ、身体性をもっている。その献身性は、愛玩動物である事を辞め本能を剥き出しにした犬との対比ともなる。
そしてトンネルを介した観客と家族の闇の共有や、列車の窓とスクリーンを介した家族と観客の視点の共有などの映画という構造を生かした見せ方も素晴らしい。
ちゃじじ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2017-12-16君の名は。(2016)56.97点
2017-12-13ワイルド・アパッチ96.90点
2017-10-28エル・スール97.60点
2017-10-23最前線物語76.72点
2017-10-14ノスタルジア76.97点
2017-09-24ダゲレオタイプの女97.25点
2017-09-24SCOOP!55.44点
2017-09-22ダンケルク(2017)56.02点
2017-09-16三度目の殺人86.29点
2017-09-10散歩する侵略者86.03点
サバイバルファミリー(2017)のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS