9.《ネタバレ》 突っ込み所は皆さん仰る通り。でも音楽に青春を捧げた身としては、紆余曲折を経た後のラストのライヴシーンは燃えました。それまでの90分はこのシーンの為のプロローグ。たしかにご都合主義かもしれませんが、ヘタから始めて最後にあんなにライヴ会場を沸かせるというのはバンド経験のある人なら経験してみたいもの。これはそんな人たちの夢を映画という形で見せてくれてます。リアリティを追求するだけが映画ではない。私はそう思っています。吹き替えなしの生演奏、そしてラストに定番中の定番「シング・シング・シング」が「キターッ!」時にはもう・・・鳥肌立ちまくり!ツボ!完全にハマってました。樹里ちゃんと平岡がアイコンタクト、そして始まる樹里ちゃんのソロ。うん、これこそライヴプレイヤーの醍醐味です。わかってるね!それにしても上野樹里のいやみのない、周りを巻き込むエネルギーと底抜けに明るいパワーはなんなんだ。それは「のだめ」がピークで「ラスフレ」から封印されてしまった。こういう彼女をもっと見たいがもうやってくれないのかな・・・ 【チョッパー】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-11-09 01:35:56) (良:1票) |
8.こういう学園ものというか青春モノを見ると必ず自分の過去というか当時を振り返ります。私自身吹管楽器をやっていた経験がありますが、音を出すのはそんなに難しい事でもなく、3ヶ月ぐらい毎日やれば多少の曲は吹けるようになり、半年もやればそれなりの事はできるようにはなります(出演者は4ヶ月でマスター?)。高校時代はラグビーをやっていて今は、後輩の指導なんかをしているのですが、素直になんでも吸収していく高校生の部活動というのは季節とシンクロして短期間に大きく成長していくものです。例えば冒頭シーンの野球であれば、初冬のセンバツの予選負から練習が始まり、春を経て、夏に昇華して終わる。ラグビーであれば年明けの新人戦に始まり春の地方大会、真夏の練習を経て、冬のシーズンで昇華する。各々季節毎にピークがあって、それに向けた準備や練習をするわけです(音楽に季節は関係ないですが・・・)。練習シーンが少ないとか短期間に上手くなりすぎという指摘がありますが、高校野球の地方予選が終わる7月から練習を始め、秋の店頭での演奏(演奏終了時に雪がパラツク演出はニクイです)、そして冬の雪が降り積もる2月演奏会と、季節の変化を使って、彼女たちが成長していったというのを判らせる手法は見事で情緒的です。コメディータッチの本作品に練習で苦労するベタなシーンなどは不要であり(それこそ裏ネタで十分)、この8ヶ月間の季節の移り変わりを見れば、その間に猛練習して上達したんだなと非常に納得できます(確かに指導者不足というのはわかりますが)。高校時代に何かにホンキで打ち込んだ人ならそれがオーバラップするはずであり、彼女たちの苦労など描かなくても、観客内心に自身の高校時代や部活動に打ち込んだシーンが蘇ってくるはずなのでは? 長い人生の中でのたった3年間という限られた高校生活で何かを行う際の時間・季節の重要性。この監督は高校生活における季節感と部活動とその成長というものを非常によく判っているなあという印象を持ちました。 ※ダメ高校生が最高の指導者により練習で苦労して強くなるという展開をお望みなら「スクールウォーズ」をお勧めします。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-11-06 08:20:02) (良:1票) |
《改行表示》 7.私は吹奏楽6年やってる女子高生です。ちなみにパーカッション。 自分とかなりだぶらせて見ました。全体的に退屈することなく見れてよかった。 あのヘタレなシンバルの男の子が最初にあんなに皆を指導できたのがちょっと違和感でしたね。パーカッションって管楽器のことあんなに知らないですよ(少なくとも私は…)。 下で書いてる方いますが、ちゃんとした指導者は作るべきですよね。 それでなくても上手くいきすぎなストーリーなんだし。 でもでも、それでも吹き替えなしのあの演奏やパフォーマンスには文句なしに感動しました! あと演奏前にチューニングしてたんでそこはちゃんとしてて嬉しかったです。。 【69】さん [地上波(吹替)] 7点(2005-11-06 01:24:09) (良:1票) |
6.不足を埋める、ことでクライマックスの演奏へと繋がる映画だと感じる。得点が足りない=補習、弁当が一つ足りない、青春の充実感が足りない、バンドのメンバーが足りない、楽器を買うお金が足りない、演奏技術が足りない、目的地へと列車は届かない。その不足を埋めるさまざまな仕掛け、その仕掛けが偶然性に頼りつつもどこか許せてしまう説話力に、女子高生のかわいらしさとパワーがさらに前へ前へと物語を進めラストを迎える。オーソドックスなカメラもその推進力に一役かっている。高校野球の真夏から雪降る真冬へ切り取られた半年の彼女たちのスウィングを楽しむべし。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-28 17:44:44) (良:1票) |
《改行表示》 5.川を挟んで『A列車で行こう』を演奏しているシーンはほんといい。 あと、最後の演奏シーンはほんとがんばってる。観客の手拍子が裏打ちになっていくのとか、どんどん盛り上がっていくのとか、自分があそこに座ってるみたいな気持ちになって心地よかった。 あといなせなのはエンドロール。『L-O-V-E』に合わせて出てくるあの映像が実に楽しそうで。女の子たちはモロに青春しててそれが映画になっているわけだけど、製作現場もそれにつられて青春な感じでやってたんだろうなあと思って清清しい気持ちになった。楽しげに作られたものを見るのは楽しいです。 【コダマ】さん 7点(2005-03-24 18:47:57) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 どうしてもWBと比べてしまうし、二番煎じとして見てしまうのでちょっと点数は低くなりましたが、それなりに楽しめました。女の子たちはそれぞれ個性的で元気だったし、最後の演奏はよくがんぱって盛りあがりました(この映画のノリを締めくくれるのはSing Sing Singしかないだろうなと思っていたら案の定という感じでしたけど)。しかし、男のシンクロが一般にまだ馴染みがなかったので、色々練習して上達して行くのが抵抗無く受け入れられたのに対して、ジャズ演奏は難しいのが分かっていますので、高校生のおねえちゃん達が、そんないい加減で短期間の練習であそこまでうまく出きるわけないよなあ、という題材としてのハンデを最初から負っていたと思います。最初のお弁当運びがちょっと強引すぎたし、彼女達、高校一年にしては老け込み過ぎ。主人公たちの色恋をもう少しからませても良かった。フジテレビは来年あたりドラマ化しそうですね。 【キムリン】さん 7点(2004-10-03 15:28:56) (良:1票) |
3.人生、スウィングする方にします。 【ぷりとさね】さん 7点(2004-10-01 21:21:45) (良:1票) |
2.う~ん。前作を7点にしてしまったので本当なら6点のはずなのだが、それほど低くもないかな~ということで。せっかく厳しい練習までさせて、本当に吹けるまでになった彼女達なのだから、その途中経過と努力の跡を、ドキュメンタリーとはいかなくても、もっと出してあげればよかったのでは? そうすれば、ラストのカタルシスはかなりのものだったろうに。吹奏楽部に追い出されて思わず悔し泣きするシーンのような彼女達の姿をもっと見たかった。今時の女子高生だって、ここ1番の情熱はあるんだべさ。しかし「てるてる家族」では才女役だった秋ちゃん(上野樹里)は、こんな役をしても見事に可愛いですねえ。サックスを構えるすらりとした容姿のなんと美しいこと! 【showrio】さん 7点(2004-09-29 21:17:20) (良:1票) |
《改行表示》 1.日本の女子高生、しかも集団となれば、恐らく世界一エネルギー溢れる生き物なのではないか。そんな彼女らが大真面目にジャズやるんだから、唐突に上手くなろうが、練習シーンが少なかろうが、そんなことは全くおかしくない。漫画なような物語も、ベタな笑いも、山形弁に包まれれば全く不自然じゃない。 加速する車輪のように、物語が進むにつれテンションが上がっていく快感。近くに座っていた子供が送っていた拍手。大エンディングの気持ちよさは至福のエンターテイメント。 青春ってなに?と聞かれたら、「それはスウィングだ」と答えよう。彼女たちは青春の伝道師。その輝きにはもう嫉妬すら覚える。 【紅蓮天国】さん 7点(2004-09-12 21:28:11) (良:1票) |