5.昨晩放送されていたのをたまたま観ました。観たいと思って観たわけじゃないというのもあるかもしれないけど・・・観なきゃよかったです。セットや映像はその時代をよく表現しているし好みなんだけど、でもいったい何を描きたかったの?「自分勝手」なんて生易しい言葉では表現できない男でした。信じられるものは金だけ。異常なまでに自分の子どもをほしがる、そのわりには親らしいことは一切しない、なんですかそれ。単身日本にやってきて、自分の血を分けた、間違いなく自分のもの、自分のからだの一部と確認できるものがほしかったんでしょうかねえ。女は性処理、子どもを産む道具としか見てないと感じた。これでもかという女、子どもに対する暴力シーンに辟易した。それでも逃げ出さないのはやっぱり在日であるが故?自由に好きなところへ行き、好きなことができる環境ではないということでしょうか。あとはですね、たけし演ずる父親に対して語り手となっている息子役の俳優のあまりの地味さ加減が気になった。なんとかならなかったの?ほっぺたの大きなホクロで印象付けたってしょうがないじゃん。映画としてはですね、インパクトは充分。でも題材のわりには深い作品とは言えないですね。たけしの見せる暴力性が好きだという人には楽しめるのじゃないでしょうか。でも真似しないでね(笑) 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-28 13:32:50) (良:1票) |
4.はっきり言って、“たけし”では役不足ですね~ 凄みも無ければ、迫力もない! 関西弁もまるっきしダメ..もっと喧嘩が強そうな、ゴッツイ奴(赤井英和タイプ)で、声のでかい台詞が通る役者じゃないと..ぜんぜんピンとこない!(とは言うものの、たけしじゃなきゃ~ただのマイナー映画になっちゃうもんね~) 物語の方は、「だからどうした?」って程度の作品..「むかしむかし、こんな乱暴者がいました..」と紹介しているだけの“伝記”もの..まったくの期待ハズレです! 荒んだ生活の中、けなげに生きる..とか、真っ直ぐ1本筋の通った暴れん坊!とか..いくらでも描き方はあるだろうに..観ている者が共感出来なければ..映画として、かなりキツイ.. それから、人の半生を描くと、単発の話を繋ぎ合わせただけの作品になりがちだが、ブツっ ブツっ、と話が切れる、本作もそれは否めない..脚本が悪いのか..演出が下手なのか..ほとんど駄作一歩手前のB級映画です... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-27 12:13:33) (良:1票) |
3.最初にインパクトのある題名に注目した。同名の原作は未読だが、朝鮮には古くから“血は母より、骨は父より受け継ぐ”との考え方があるらしい。また原作には「おまえはわしの骨(クワン)だ」という場面があるそうだが、記憶違いでなければ本作の中には出てこなかった。娘の花子に対する「わしはいったいおまえの何や」との言葉とならんで本作のテーマに関する場面だけに、理解に苦しむ。とにかく最初から最後まで金俊平の傍若無人な行動がこれでもかと展開されるが、一貫して子供(特に息子)を欲し、異常なまでに金に執着する俊平にとって、子供と金こそが自らの化身だったのではないか。家族のためには一切金を使わない俊平だが、だからといって自らの遊興に浪費するわけでもない。ひらすら本能のままに金と暴力とセックスで自分自身を拡張するがごとき、究極のわがままな生き方にはとうてい共感できるものではないが、当時異国の地で自己実現をしていくのは、奇麗事ではすまないことはわかる気がする。しかしそういったことよりむしろ本作は、俊平という一人の「化け物」を通して、昭和の庶民のリアルな営みを切り取った作品として評価したい。時代と共に移り変わる街の風景は見事なまでに当時の空気を再現することに成功しているからだ。 【田吾作】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-05 11:04:20) (良:1票) |
2.役者の熱演は物凄く絶賛したいが、どうも感情移入しづらい映画。たけしさんはもちろん、オダギリと田畑智子がよかったなぁ。『殺人の追憶』でも感じたんだけど、どうも韓国人の感情の起伏についていけない自分がいる。瞬間湯沸かし器を通り越して、物凄く違和感があるんだよね、怒りの感情に。そこがどうにも付いていけなかった。あと、内縁の妻役の二人は脱いでいて、鈴木京香だけ脱いでいないのが物凄く違和感あった。だったら脱げる女優を当てるべき。べつにあの妻役に鈴木をあてがう必然性も見当たらないし。ストーリーテラーである長男のキャラの立ってないところも、なんで?と思ってしまった。 【ダブルエイチ】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-02 03:05:01) (良:1票) |
《改行表示》 1. 確実に観た後暗くなる作品です。2時間半にわたってひとかけらの希望も無く、あるのはただ暴力、暴力、暴力・・・。げんなりします。R指定されているだけのことはあります。中学生には見せないほうがいいです。歪みますから。 演技陣はみんな素晴らしいですね。特にビートたけしはさすがです。徹底して暴力的な上に極端な自己中、正直嫌悪の対称にしかなりえないはずのキャラクターですが、しかし何故かその姿からは孤独や哀愁を感じてしまいます。 それと準主役の新井浩史。いいです。虫みたいな顔してますがいいです。強いものに対して極度のコンプレックスを背負いつつ反発する役柄は『青い春』のときと一緒で、きっと彼に向いているんでしょう。あと出番は短いですがオダギリジョーが良かったです。仮面ライダーのくせにどうしようもないゴロツキの息子役を鮮烈に演じて見事なまでに子どもの夢を裏切っています。 僕はあまり好きではないですが、たぶん傑作のはずです。日本アカデミー賞とるかどうかは微妙ですが(てかたぶん無理、内容的に)、キネ旬ベスト10には入るでしょう。憂鬱な気分に浸りたい人は見てやってください。でもホント、楽しいシーンは一つも無いから注意するように。ちなみにカップルで観に来てる奴らがいました。上映終了後しばらく、全く会話していませんでした。(11月13日鑑賞) 【藤村】さん 5点(2005-01-25 18:58:02) (良:1票) |