66.《ネタバレ》 僕自身は、テーマの掘り下げ方や世界観の深さ、それにスケールの大きさで言うとマンガ版に分があると感じているのですが、映画の方はそんな違いなんか吹き飛ばしてしまうくらい、見る者の「感情」を直撃する抒情に満ちています。
しかし個人的には、このような「抒情」(主に「優しさ」でしょうか)は初期の作品だからこそこれだけ存分に盛り込まれ、のびのびと表現することができたのではないかと思います。全体的に僕はこの劇場版からは、『もののけ姫』や『千と千尋』といった最近の2作、そして原作の『ナウシカ』には無い「無垢さ」を強く感じるのですが(それは例えば、登場人物全体が最終的にナウシカという存在に引き寄せられ、物語が彼女を中心にしてきれいに解決を見るという展開からも強く感じます)、こういう「無垢さ」は、製作者が認識を深め、改めて行けば行くほど、素直に表現する事が困難になるのではないかと僕は思うのです。極言すると、目の前で行われている戦争の真っ只中に飛び込んで、たった一人で本当に「愛」や「優しさ」を説く事ができるのか、また説いた所でどれほどの影響を及ぼすことができるのか、という事を考え出すと、とてもこの『ナウシカ』のような映画を再び作ることはできないのではないかと思います。この文字通りの純粋無垢な内容が、この作品の弱いところではないかと僕は感じています。
しかしこの作品の場合、その「弱点」が同時に「魅力」であるとも感じています。下手をすれば皮相な綺麗事と取られかねない主張を持つ人物(=ナウシカ)を設定しつつ、その人物に嘘臭さやいかがわしさが全く感じられないのは、やはり見事としか言いようがないと思います。 【マーチェンカ】さん 8点(2004-07-22 12:03:52) |
65.《ネタバレ》 小さいころ(といっても小学生くらいだと思うけど)見たときは、話の背景がよく分からなくて、なんか分からないけど蟲が結構好きなナウシカという女の子がいて、お父さんが殺されて、あれよあれよというまに、ナウシカが蟲に跳ね飛ばされて「あ―――――――!(ボロ泣き)」死んだと思ったら生き返ってよかったねという認識しかありませんでした。今見るともう少し冷静に見られます。でも相変わらず面白いし、それぞれが自分の立場で懸命なキャラクターからパワーをもらえます。いつも見終わった11時30分ごろに気合が入っちゃいます(笑) 【稲荷寿司】さん 8点(2004-06-30 23:14:06) |
64.ずっと好きな映画でしたし、90年代半ばまで、自室の壁にはナウシカのピンナップをはっていました。------夏、クーラーのガンガンきいた部屋で、高電力消費・大画面テレビで、ナウシカを見る、、、、????、、、最近は、問題の解決は、こういう強さではなく、もう少し別の方にあるのではないか、などとふと思います。 【王の七つの森】さん 8点(2004-06-17 12:46:30) |
63.ここ数年観てないなぁ。また借りてこようっと。 【ゲソ】さん 8点(2004-06-02 21:06:03) |
62.いつ観ても、何回観ても心に響きます。 【ぷっきぃ】さん 8点(2004-04-30 22:24:01) |
61.《ネタバレ》 子供の時から好きな作品の一つ。個人的には原作よりも映画の方が好きです。原作のナウシカは何となく、自分の理想だけを追い求めすぎていて、読み進めていくうちにイライラしてしまうので。映画は宮崎監督言いたいことの1割も言えていないのかもしれないけれども、その方がうるさくなくていいです(笑)語りすぎてうるさくなりすぎてもねぇ・・・・個人的に好きなシーンは、ナウシカの父親が殺されてしまってナウシカがきれて暴走するシーン、あとは巨神兵のシーン、ナウシカがメーヴェから飛び降りて弾を受けるシーン、どのシーンを見てもゾクゾクします。そういえば余談ですが、某博物館に新進気鋭のアーティストさんがメーヴェ(1/2モデル)というのを出展されてました。フライト実験映像というのが、流れていたので飛べるということなのでしょうかね? 【横隔膜】さん 8点(2004-04-14 01:18:19) |
60.原作を読んでいたので、公開時に観にいった。当時最前線で活躍していたベテラン・若手の原画マンが集められ、高いクオリティでまとめられた意欲作だった。映画館で泣きまくった。かつてはアニメファン(いまはアニメオタクっていうの?)だけで騒がれていたのに、宮崎アニメが市民権を獲得し、ナウシカまでその中に入ってしまった。巨大文明崩壊後の黄昏の世界やおどろおどろしい蟲を一般の父兄や子供たちはどう感じるのだろう?原作ファンのわたしには外伝でしかないけれど、感動の大きさは、最近の宮崎アニメが束になってもかなわない。趣味が違うと言えばそれまでだが・・。最近の宮崎アニメを観るにつけ、やはり宮崎氏には「シュナの旅」をやってほしい!と思うのは、わたしだけではないはずだ。 |
59.ナウシカ派orラピュタ派?と問われる事に非常に抵抗がある。何故、同名監督、作家の作品を評価する上で派閥に分ける必要があるのか...疑問です。同じく、原作と映画はある意味双子であって別人なのだと思っています。 プロットの核になる部分に掛ける監督の並々ならぬ思い入れは強烈ですらあります。むしろ好戦的と言っていいくらい。精神の奥にある感情を叩き起こそうと....その映像化されたものがナウシカ。人間愛の絶対究極の位置にある『自己犠牲』はトールキンも描いているが、本作は更に剥き出しです。この強いメッセージに触れて、拒否反応を起こすか感銘を受けるかは、個人差があるでしょう。監督がナウシカの眼を通して世界を観ているのか、それともナウシカが監督の代弁者なのか....そんな事を考えて恐くなってくる。それ程、壮大..荘厳。 【MAZE】さん 8点(2004-03-22 00:53:25) (良:2票) |
58.宮崎作品は見る前に、どうだ?どうだ?と構えてみる傾向があるので、この作品も見る前から斜めに構えていた。しかし、蓋を開けてみると、もう素直にぼろぼろ泣いている自分にびっり! 素直な気持ちで見ることをお勧め。 【どるふぃん】さん 8点(2004-03-18 16:47:18) |
57.コテコテのメッセージストーリーだけどスピード感と迫力があって世界観も面白い。しかし特に重要なのは久石さんの音楽でしょう。これなくしてナウシカは語れません。 【じふぶき】さん 8点(2004-03-18 13:58:42) |
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56.《ネタバレ》 ナウシカを始めとして、「風の谷」の人々が「いい人」ばかりなのが残念。ナウシカ自ら王蟲の暴走を止めようとするラストシーンも無茶。しかし、これらを考慮したとしても、設定など、映画としてのレベルは高い。点数をつけるのに悩む。 【きになる】さん 8点(2004-03-10 09:46:18) |
55.動きのあるアニメは楽しいね! 【k】さん 8点(2004-02-04 11:52:39) |
54.公開当時は中学生で、その頃は単純にナウシカのスーパーヒロインぶりが好きだった。島本須美のセリフまわしにはかなりシビレた覚えがある。他のキャラのセリフも物語の節々でカッコ良く効いている。BGMはどの曲も印象的で、ストーリーもさることながら音楽にもハマった。今さら言うまでもないが、自然との共存や戦争の無意味さといったテーマも分かりやすく伝えられている。 【やすたろ】さん 8点(2004-02-04 01:16:25) |
53.よくも悪くもジブリ宮崎映画の印象を決定付けた作品。ナウシカに登場する人物は皆優しいと思う。「こいつは心から憎い」というキャラクターは皆無で、蟲にすら惜しみない愛情を注ぐナウシカは、優しさを通り越して神々しく見えるほどだ。まさに、こういう「優しさ」や「愛」こそが宮崎映画の最大の長所なのだろう。しかし、よく考えてみれば、それはいわば「日本風」の「優しさ」であり「愛」で、ナウシカの無国籍(というか非東洋風)な舞台設定とはほとんど関係のないのがこの映画の最大の欠点であることに思い当たる。最近は日本を舞台にした宮崎作品が目立つが、それは恐らく「ナウシカ」のような映画では、優しさや愛が「どこか遠い場所」にあるもの、自分とは関わりのないファンタジーの世界にあるもの、あるいは逆に人類に普遍なものだという捉えられかたをされかねないと思ったからではないか。もし日本が舞台ならば、観客は「優しさ」や「愛」が自分の生まれた場所や環境と切り離せないものだと感じるだろう。誤解されそうなので言っておくが、「優しさ」とか「愛」なんてものを、文化や歴史や生活の影響抜きに、それだけを取り出すことなんか出来ないと私は思っている。西洋には西洋の、アラブにはアラブの「優しさ」があり「愛」があるはずだ。ナウシカの「優しさ」をポンと中央アジアに置いたとしても、それはあくまで日本の「優しさ」であって中央アジアのそれではないのである。「子供だから難しいことは抜きに・・・」という向きもあろうが、私は子供だからこそ、誤解を招くようなメッセージを送ってはいけないと強く思う。宮崎監督の優しく愛に溢れたこの世界は、映画の中の光景がどうであれ、はっきりと日本の風土から生まれたものである。もしそれを自覚させないのなら、あの鬱陶しい「アメリカ正しい」と同じ無邪気さ傲慢さを持つ子供が育っても不思議はないだろう。 |
52.ナウシカ・・・優しさもある、勇気も行動力もある、もう非の打ち所のないほど完璧。人間としてこれ以上成長の余地もないので後はそりゃ神にでもなるしかないでしょう。ストーリーはいいんだけど、なんかその部分がしゃらくさいんだよなあ。主人公に感情移入できなかったのでちょっと減点。 【ばたあし】さん 8点(2004-02-02 16:29:30) (良:1票) |
51. ナウシカの偉大さに感動しました。純粋に誰もが争わず共存していくことを願う彼女の姿はまさに今の時代に必要な存在ですね。腐海では美しい水が作られ、その水を守るために森の中では有害な毒を出す植物たち・・・悲しいですね。人間の身勝手さを描いたこの作品に深く考えさせられました。 |
50.今ではマンガ版も買い揃えて慣れてしまった「ナウシカ」って名前も当時は変な名前だなぁって思ったのが不思議な感じです。空を飛び回る開放感にすごく憧れました。この作品を観て何らかのメッセージやテーマ性を感じたのならマンガ版を読んでみることをオススメします。 【ないとれいん】さん 8点(2004-01-20 22:16:28) |
49.ハッピーエンドなんだろうか?爽やかな感動のあとにくるラストシーンのナウシカの死を予感させる画。生あるものには死が訪れる・・それはナウシカでさえ、なんら同じ、だけどナウシカのよーにかくありたい。 【青犬】さん 8点(2004-01-19 12:56:31) |
48.昨日久しぶりにテレビで見ました。何回目だろう…ついついいつも見てしまいますが。個人的には、ラピュタの方が好きですが、ナウシカもいいですね。 ユパ様、何度見ても素敵です。ナウシカの剣を左腕で受け止めるシーンが好きです。かっこいい… 【ckeru】さん 8点(2004-01-18 01:31:06) |
47.生きること、それ即ちすべてを愛すること 【ポジティブ】さん 8点(2004-01-17 19:02:58) |