4.伝記というよりもグレン・グールドの演奏に的をしぼったドキュメンタリー。60数分という短い尺ながら、いろいろな人のグールドへの賞賛や評が延々と続き単調さを感じる。よほどグールドファンでなければおもしろくないかもしれない。かくいう私もDVD鑑賞を中断していたのだが、「天才ピアニストの愛と孤独」(2009年作)を見てから改めて見直すことになったのだが・・・ 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-07-07 16:07:49) |
3.映画としての満足度は低いが、グレン・グールドというピアニストを知る上では及第?
私の中で何かと誤解・誤認されていた彼のパーソナリティを、幾分か払拭できたのは嬉しいのだが、もう少し彼の演奏を楽しませる構成にして欲しかったなぁ。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-24 03:55:18) |
2.グレン・グールドというととにかく変人というイメージがあったが、ちょっとそのイメージが変わった。いや、確かに風変わりなんだけど、「変わっている自分が好き」で、わざとそうふるまっていた部分もあったんだなあ、と。それは理解できるし、とても人間らしいと思う。また、人間嫌いで演奏会をやめたと聞いていたが、その前知識も不正確だったようだ。彼が演奏会をやめたのは偶発性や失敗を極端に嫌ったからで、観客が嫌いだからではなかった。集団で目の前にいる聴衆が苦手だっただけで、むしろ美しい音楽を聴き手に届けるためにあえてレコーディングという手段を選んでいた。単なる奇行ではなく、優れた知性で方法論を突き詰め、自らの美意識に忠実であろうとした結果の行動だったのだ。そこにあるのは狂気ではなく、芸術家の情熱だ。グールドは人間離れしていたが、それはけっして非人間的だからではない。その人間性のすべてを音楽に傾けていたからだ。 (ところでこれ、映画ですか? 短すぎてもの足りなくて、それが点数に反映してます) 【no one】さん 7点(2005-01-23 06:26:35) |
1.グレン・グールドっていう人は20世紀最高のピアニストの一人と言われてますけど、それと同時に、20世紀が生み出したピアニストでもあると思います。彼は人間嫌いで変わり者だった。テレビやビデオやラジオやファックスやレコードを好んだ。偶発性が嫌いだから観客が嫌いだった、ていう行があるけど、これはピアニストとしては致命的でしょう。他人の前で演奏できない。じゃあどうするか。そこでレコードですよ。だからレコードっていうテクノロジーがなければグレン・グールドという人は果たしてどうなってたんだろうか。そういう意味で、まさに20世紀が生み出したピアニストだと言えるんじゃないでしょうか。彼は後の時代へと続く、ニュータイプな人だったわけです。 【あろえりーな】さん 6点(2004-07-19 02:56:59) |