《改行表示》 6.《ネタバレ》 【仲間を偲んで 足を運んだ 奥尻篇。今回のマドンナ:伊藤蘭さん。】 まずは引越し祝いに包んであげた二万円の件について触れなくてはなりません。 彼は言っていました 直前まで一万円にするか二万円にするか迷っていましたと (分かる すごく分かるんですよね その状況とかその気持ち・・ ) 結果、彼は痛いコトは承知で二万円を包みました→ ところがどうして 受け取れないですと 五千円でいいです お釣りを渡しますからと・・ あまりにもヒドイじゃないすかこれ、とてもコメディとしては受け流せない部分だ (けども、そこが面白いんだからから十分受け入れるんですが ) 実は天才的脚本だと思ってしまう このセンス。大人になったものにしか判らないこの事情とそれを喜劇に取り入れサラッと笑える場面へと変えてしまったこのセンス。すごい。ホントこのシーンは身にしみるしずっと記憶に残ってゆくだろうすごい発想の脚本であったと思います。 しかし、やっとマイホームを手に入れた諏訪家なんですが、それは満男にとってもすごく嬉しい事だと思えるんですが、二階の勉強部屋とあの机は次回作から吉岡秀隆君のものとなってしまうのですよね 中村はやと君、10年近くに渡る満男役、どうもご苦労様でした。とても悲しいですけど さようなら。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-04-27 23:53:21) (良:2票) |
《改行表示》 5.まずは寅さんが柴又に帰ってきてすぐ、さくらの新築した家を兄妹揃って見に行くシーンが素敵でした。「この空いている部屋は何だ?」「それはね、お兄ちゃんの部屋!」寅さんがさくらに説教される場面も多いですが、やはりこんな仲のいい二人の方がいいですねえ。それだけに、その後の新築祝いがちょっと切なかった・・・。マドンナは伊藤蘭演じるすみれ。マドンナに恋をする寅さんではなく、その関係は完全に保護者的なものでしたね。しかし、すみれが無事定時制高校に入学できるよう皆で一生懸命応援するとらやの人々のやさしさ、無事入学した定時制高校の受験競争とは無縁ですがあたたかみのある授業風景に心が和む作品でした。そして寅さんの履歴書。寅さんは中学中退で高校への入学資格が無かったことが判明。緊張した表情で写っている寅さんの写真が貼られた履歴書が何だか悲しかったです。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-09-28 21:08:49) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 蘭ちゃんはキャンディーズでもしっかり者のお姉様リーダーだったわけなので、こういう純朴娘役にはやっぱり合わんよなあ。加えて、人と喋るのも苦手っぽい感じながら、初対面の警官にもいきなり食ってかかるなど、制作側の人格設定もどうしたかったのか分からない。さらに、元恋人との関係も脚本上上手く処理されておらず(朝帰りしてしまうってのも唐突だな~)、寅の旅立ちのあたりはグシャグシャな展開になっています。と、内容的には良いところが見当たらないのですが、これは蘭ちゃんの女優スタート時期の作品であり、その後の女優・伊藤蘭の誕生の礎となった功績は大きい。●再見して気づいたのですが、この作品って、いつもの「女性に惚れてフラれる寅さん」ではなく、「娘が彼氏とくっついたときにフラれたような気分になる父親」がやりたかったんですね。ただ、監督が手応えを感じなかったのか、以後の作品ではこの路線は影を潜めることになります。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-10-05 03:03:19) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 この映画のポイントは何と言ってもセブンイレブンじゃないでしょうか?ちょうど80年頃、家の近所にもセブンイレブンが出来て、小学生ながら便利な世の中になったもんだなあと思ったものです。コンビニの登場・隆盛により日本人の生活は一変します。奥尻のイカ工場から都会のコンビニで働くというギャップ。これからバブル経済がスタートしようとする時代の変化と、日本の古き良きモノを愛する寅さん(コンビニでは買い物しなさそう・・・)が段々住みにくくなる時代がやってくる事を暗示しているようにも感じます。 <追記>14年ぶりに再見。詩の朗読で学生たちが感動しているのに居眠りしている寅さん。ある意味労働の美化をあざ笑っているとも言えるこの対比的シーンは非常に印象的。今回は父親代わりとして恋愛要素はなかったようにも思えるが、「朝帰り」に怒って出て行ってしまうのはやはり「フラれた」と解釈可能であり、惚れていたと言えるのではないだろうか。願書を出したのも学びなおしというよりは、マドンナと一緒に居たいという気持ちの表れと考えるのが自然であるような気がする。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-14 18:39:41) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 今回の作品は、うーむ、何だか良かったなあ。というか感動した。今回の寅さんは、男女の仲としてマドンナに惚れるんじゃなくて、いわば父親的立場からの惚れ方、なんですね。ミリオンダラー・ベイビーみたいなもんですね、本作をハリウッドでリメイクするなら寅さん役はイーストウッドで決まり、ですね(何でやねん)。やはり父親にとっての娘ってのは限りなく恋愛対象に近い、あるいはそれを超える存在ですからね(←あくまで想像。何しろウチの娘はまだ0歳でちゅからね~。笑)。だから、いわば恒例である寅さんの失恋は、今回は、「娘」が他の男のもとにはしっていくという形になるわけで、何ともタマランものがあります(想像ですが。笑。←笑ってられるのも今のうち?)。ちなみにラストのお寺は、四国八十八箇所霊場の一番札所「霊山寺」ですね。一瞬、寅さんも今回ばかりはコタえて歩き遍路に挑戦するのかと思いましたが。そんなわけでともかく、父性愛がテーマのひとつにはなっているのですけども、その一方でしっかりと寅さんが稚気を発揮してくれているのが、嬉しくもあり、また切なくもあるところ。それが定時制高校のシーン。窓の外は夜、教室の明かりのもとに様々な年齢、様々な立場の人たちが集い授業を受ける独特の雰囲気のシーンだけれども、伊藤蘭を送り迎えするうちに、ついつい学校に入り浸る寅さん、やはりここにもしっかりと馴染んじゃう、このいつものノリに、ついつい苦笑。ここで、先生役の松村達雄が実にハマってる(おいちゃん役よりもピッタリ)。詩を朗読するシーンのうまさ、私も授業を受けてる気分になっちゃう。で、寅さんも仲間になりたいと思ったか、こっそり入学願書を出していたことが最後に発覚するけど、中学を卒業してない寅さんには入学資格が無いという残酷な事実(寅さんはそうとも知らず、中学中退の件を教室で楽しそうに語っていた!)、そして願書に貼られた写真の寅さんの、何とも言えないシカメッ面。本当に切ない気持ちになるシーンであります。とまあ、結構ホロリときちゃった作品なんですけども、バラエティに富んだ脇役陣、伏線を張り巡らした脚本の上手さなど、色々な面で楽しませてくれて、非常に魅力を感じた作品であります。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-08-14 00:09:34) (良:1票) |
《改行表示》 1.どこの世界に祝儀に釣り出すやつがあるか! なんだか知らないけどなけてきました。 そりゃ寅さんが怒るのも無理ないですよね。 しかし、まじめにお百度参りするおばちゃんをはじめ、 ほんとに寅屋の人たちは素朴で温かい。 寅さん自身の恋ではなかったけど、これはこれで好きです。 【Skycrawler】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-19 23:09:25) (良:1票) |