9.【グッバイおいちゃん これが見納め 旅立ち篇。今回のマドンナ:池内淳子さん。】 まずは、初代おいちゃん、森川信さん 8作に渡るご出演 どうもご苦労様でした。内容によっては今イチだったかなと思えた回でもあなたのトークだけは常に冴え渡っていました。すごく安定したものでした。
次に、初代おいちゃん、森川信さん 8作通じて数え切れないほど多くの笑いをいただきました。時に寅次郎さんがスベった後でも間髪入れずに完璧なフォローを入れてらっしゃいましたね そのへんちゃんと見てましたよ 見逃してませんよ。どうもご苦労様でした。
最後に、初代おいちゃん 森川信さん さぞや、寅次郎さんの行く末が気になって仕方がないことでしょうね お気持ち察します でもご安心ください 苦労して止まないんは実はあなただけではないんです。日本国中にお住みの私も含めた多くの者が(寅の行く末に関しては)あなたと同じ悩みを抱えているんです。共に分かち合いましょう その気苦労を。
ってことで、さらば信さん 名残惜しくはございますが、どうもご苦労様の回でした。 私としては、寅の姿を見るなり 頭を抱え込んで深いため息をついていらっしゃった姿が一番記憶に残ります。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-09 22:37:44) (良:4票) |
8.森川信さんがおいちゃんを演じた最後の作品です。3人のおいちゃんそれぞれに味わいがあるのですが、森川信さんと渥美清さんが作り出す間は絶品でした。
特に喧嘩のシーンで「やい!寅!」と寅さんと同じ土俵でがっぷり四つに組んで喧嘩を繰り広げる。初代おいちゃんならではの味わいでした。また、寅さんに皮肉を言われ、「くぅ~~~!」と悔しさをあらわにする森川信さんの芝居も大好きでした。
以降日本中で再会を繰り返す旅の一座と一座の花形大空さゆりちゃん、諏訪先生と諏訪家の人々(ここも兄弟が揃えば揉め事になるなあ・・・)といったお馴染みの顔触れが揃っているのも嬉しい作品です。
諏訪先生がとらやを訪ねる。諏訪先生が孫を抱きかかえる。(志村喬さんの満男への「ばぁ~」が良かったなあ・・・。)さくらが歌う「母さんの歌」。(見るのが辛いほど素晴らしいシーンです)博の母への思い。最後に諏訪先生がさくらに託した息子博への思い。そしてマドンナと一人息子。いつにも増して「親と子」を感じる作品です。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-18 20:32:28) (良:3票) |
7.《ネタバレ》 男はつらいよシリーズ第8作目のこの作品、私のお気に入りの一本です。この作品が最後の作品となってしまった初代おいちゃん、森川信さんの相変わらずの上手さ、絶妙なまでの演技、全てが本当に傑作です。おいちゃんと言って真っ先に名前が挙がるのがこの作品が最後のおいちゃんとなってしまった森川信さん、寅さんファンならおいちゃんと言えば森川信とこう答えると思います。そんな森川信さんの最後のおいちゃんの雄姿を眼に焼き付けたい。森川信さんのおいちゃんはやはり最高です。寅さんと本気になって喧嘩を出来たおいちゃんは森川信さんだけだと思います。そんな森川信さんのおいちゃんの「まくら~さくらとってくれ~」や「ばかだねえ、まったく」を最後に聞くことが出来るのは後にも先にもこの作品です。あの名フレーズが今回で最後だなんて本当に寂しい。もう、しつこく言うけれど、森川信さんがもっともっと長生きしていたらこのシリーズ、より素晴らしいシリーズとなったことは間違いない訳で、もっともっと森川信さんのおいちゃんが見たかった。本当に残念であるとしか言いようがない。そして、もう一人、博のお父さんを演じている黒澤監督作品の常連で名優の志村喬さんの演技も素晴らしい!寅さんにりんどうの話をしみじみと聞かせるシーン、そして、その話を聞いた寅さんが茶の間でみんなに聞かせるシーン、その時のおいちゃんとおばちゃんの絶妙なまでの突っ込み、それを切り返す寅さんどれも本当に素晴らしいです。マドンナ役の池内淳子さんと寅さんの会話も素晴らしく日本人的な味わいたっぷりの寅さんシリーズの中でも傑作の一つとして外すことの出来ない素晴らしい作品です。 【青観】さん [映画館(邦画)] 9点(2005-08-11 22:21:31) (良:3票) |
6.《ネタバレ》 マドンナは池内淳子。
これは傑作。泣けたなぁ。最後の縁側のシーン。池内淳子親子を思いやる寅さん。自分では彼女を幸せにできないと自ら身を引くところはこれまでと違う落ち着いた味わい。再登場の志村喬が最後に博夫婦に会いに行くところも良かった。志村喬の寅さんへの説教「りんどうの花」。これを受け売りにする寅さんの口上が笑わせる。
本作で初代おいちゃん森川信が最後の出演となるのだが、まさか本当に死んでしまうとは思っていなかったのだろう。作品のいろんなところでおいちゃんの死を暗示させるセリフが多かったような気がする。「ばかだね~」「俺しらねぇよ」「まくら、さくら」など、最高です。寅さんの「きっちゃてんでこーしー」ってのも笑ったなぁ。寅さんと森川信の最後のドタバタ騒動。さくらの「母さん」の歌も泣けた。
寅さんの人柄をあらわす旅一座との交流もあって、見せ場てんこ盛りの一作。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-28 22:56:23) (良:2票) |
5.酔っ払いを連れてきた寅が、さくらに唄を歌わせる。あの後の自責の念が募るあたり、いいなあ。唄のうまい身内を自慢したい軽い気持ちで呼び込んだことから、自分が妹に対して迷惑ものであると悟り、「俺はこの店の空気と違うんだ」と身に沁みてしまう。内と外の切り替えがうまく出来ない人なんだな、基本的に彼は。そういうモチーフはシリーズを通してしばしば現われるが、このエピソードなんかはとりわけ哀切。あとヒロシの母親の死が重いモチーフとして本作の中心にあるが、寅が焼香に現われる場や、さくらが義父宅に電話すると寅が出るあたりで笑いに代えている。池内淳子が経済的にきつい目にあっても、仁侠映画のように殴り込みにいけない寅であった。このシリーズは東映の仁侠映画のパロディとして始まったものだったが、社会悪に対する怒りを行動にすることの無力をしみじみ知らされた70年代の雰囲気を記録してもいた。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-24 09:39:26) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 博の母の葬儀にいきなり現れた寅次郎を見た時のさくらが絶妙。「あぁ、どうしよう」って顔に書いてありました。それだけ格式ばった場所にそぐわない男で、案の定、葬儀の席にはフランクすぎる態度で白い目で見られます。 第一作以来になる志村喬と寅次郎の絡みは、映画界の大ベテランとの顔合わせという意味でも見応えがありました。 マドンナ・池内淳子との関係はいつものパターンとは少し違いました。今回に関しては、恋愛する前に失恋したという印象です。寅次郎は、志村喬に諭された「市井の幸せ」に憧れを持ちつつも、それを実践できない自分を自覚していたのだと思います。片や、寅次郎が語るフーテン生活に憧れるという池内淳子。でも、寅次郎には、彼女がそんな生活に馴染めるとは思えない。つまり、二人の現在地点から憧れへ向かうベクトルは反対方向を指していました。もし寅次郎の恋慕が叶ったとしても、どちらかの意向に合わせる生活が待っています。寅次郎はそこに明るい未来が無いことを感覚的に悟ったのだと思いました。 森川信さんの最後のおいちゃん役、今更ながらに早すぎたと残念でなりません。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-05-20 02:02:12) (良:1票) |
3.シリーズ第8作。博の父(志村喬)が寅さんにリンドウの話をするシーンもよかったけど、博の母の葬式のあとみんなで集まって故人について話をしているシーンで「母さんは不幸せだったんだ。」と言い出す博につい感情移入してしまった。そしてこれが最後の作品となった森川信のおいちゃんだが、作品を見るかぎりいつも通りに元気においちゃんを演じていてこのほんの数ヵ月後に鬼籍に入ってしまったことが信じられない。シリーズ歴代のおいちゃんの中ではこの「森川おいちゃん」がいちばん好きだ。それだけに早くに亡くなったことが残念で仕方ない。もっともっと彼の演じるおいちゃん、見たかったなあ。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 8点(2006-04-15 14:09:16) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 作品の基底に連なる「母」のモチーフ。さくらの歌う「かあさんの歌」、博の母の死、そして寅さんが惚れる今回のマドンナも子持ちの「母」。そこから浮かび上がるテーマは、「人生の重み」であり「幸せとは何か」、ということ(ここで寅さん自身の母親について触れられないのは、さすがにそこまでやるとあまりに見え透いているのと、蝶々さんのイメージではちょっとテーマに対し違和感があるから?)。母の人生は不幸だったと言う博。臨終を看取った兄は、母は満足して世を去ったと言うが、博は、そんな人生に満足すること自体が可哀想だと訴える。確かに、昔からよく世に言う、「幸福とは自分の不幸に気付いていない状態である」と。ではその人は実際は幸福だったのか不幸だったのか?ナントモ言えない問題であり、博の訴えは一理あるのも確かだし、自己矛盾しているのも確か。結局、幸せとは、絶対的にそこに「ある」ものではなく、人それぞれが「見つける」もの、あるいは「受け止める」もの、なのでしょう。ふと、モーパッサン「女の一生」の最後のあの有名なセリフ、あれを思い出し、あれこそが人生の幸不幸を的確に表現したセリフだったんじゃないか、とも思えてくる・・・。今回の寅さんは、明確な失恋を味わうわけではないけれども、より厳しい「人生の重み」を目の前に突きつけられ、嵐の夜、静かに柴又を去っていく。その後姿が哀しい。人生って、必ず、いいこともあれば、わるいこともあるのだよ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-03-26 23:11:26) (良:1票) |
1.BSで鑑賞。初代おいちゃん森川信の味わい深い「バカだねぇ…!」もコレで聞きおさめ。うーん、残念無念。おいちゃん役はやっぱアンタが最高だったよ!森川信、最後の輝きに‥オマケして7点! 【へちょちょ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-28 00:41:15) (良:1票) |