4.マフィアなど悪の組織から足を洗おうとするが上手くいかず・・・という男のドラマは映画としてはかなりよく見られる話であり、アラン・ドロン自身も「暗黒街のふたり」でも犯罪組織から足を洗おうともがき苦しむ男を演じています。本作は組織から足を洗おうとした結果妻子を失い、アラン・ドロンが復讐に燃える男を演じるという作品ですが、アラン・ドロンはやはり何かから追われる男の役が本当によく似合うし、感情を爆発させず心の内に秘めた何かを感じさせてくれる佇まいがまたいい。この復讐劇の結末、つまりドロン演じる男の運命はこれしかないというところに行き着きますが、基本的に何をやっても絵になる人であり、それは本作のラストもまた然り、なのです。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-04 15:35:54) |
3.2011.6/6鑑賞。殺し屋の話なので非情さが売り物だが女性への暴行はバイオレンスそのもの。アラン・ドロンのクールさ、予想内のラスト・シーン、なにかチグハグな印象。
【ご自由さん】さん [地上波(字幕)] 6点(2011-06-08 23:44:56) |
2.《ネタバレ》 主人公は殺し屋。家族を殺され組織に復讐を誓う。まさにおきまりのパターン。私がもっとも感情移入して鑑賞できる基本的ストーリーで、観賞後は満足。雨後の筍のようにドロン作品が公開されていた頃の一本。出来としては、平均点レベルか、ちょい落ちる。でも許す。ドロンが美しいから。ハリウッド映画とはひと味違う味わいが魅力。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-03-10 09:06:23) (良:1票) |
1.腕利きの殺し屋が家族の為に引退をしようとするが...という、ごくごくありふれたストーリーです。カーチェイスでもおきまりのパターンで、花屋に突っ込むシーンがあり、当然ジャンプ台も用意されています。それでもアクセルを踏み込んだときのエンジン音は、ヨーロッパ車独特の乾いた音が鳴り響き、スピード感もあってじゅうぶんに楽しめました。そして、哀しみを背負った殺し屋に、美貌のアラン・ドロンがこれまたよくはまる。シチリア人に見えないところがイタイが、どこか陰のある表情がこの役にピッタリ。演技というより、彼の美しい顔にはそもそも哀愁が漂っているように見えるから、ポーカーフェイスの裏にとてつもない哀しみが備わっているように見えちゃうんです。その陰のある表情から一変、ラストシーンで笑顔で友人の車に近づくドロン。そしてその後のストップモーションとなるなんとも言えない表情...うーん、いいねぇ。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-29 19:15:20) (良:1票) |