6.《ネタバレ》 ここまで評価が高いのは、やはり見る人の「憧れ」を刺激したからだと思う。こういう恋愛がしたい、こういう選択がしたい、と見る人はきっと思うのだ。よく考えたら陸上で県の記録を持っていた人間とクラスの学級委員美人の恋愛だから、二人ともすごくかっこいいし、相当レベル高いとこでの空中戦を見せられたわけだけど、主人公はそれが元で病気になってるし、ヒロインはもう死んでるし、という構図があるおかげで、観客の大多数であろう普通の人々も、その設定や能力に引け目を感じたりはしない。感情移入できて単純に憧れられる。うまい構図になってる。セカチューでも感じたことだが、こういう高校時代の回想モノが入ってきて人気になるのは絶対に「そういう恋愛がしたかった」という観客の憧れや悔恨を刺激するからだと思う。その憧れを、パズルのきっちりはまった上手いシナリオで、ぐいぐい前に進めていった、これはそういう作品だと思う。つまりこれは、単位をとらずに卒業しちゃった科目の単位を大人が取り戻すための映画だ。「高校純愛概論」とか「片思い学原論」とか、なんかそんな感じの。かく言う僕も、はっきり言ってこのへんの単位は取りこぼしまくっているので、悲しいかな取りこぼしまくっているので、この映画を復習して高校時代の自分になり、あの頃の反省をして最履修しようと思う。愚かだった青春の頃の俺よ、いま、会いにゆきます。 【コダマ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-08 16:15:25) (良:2票) |
5.人は、未来に何が起るか分からないからこそ、人生の決断の一つ一つを慎重にしなければならないし、幸せなひととき、ひとときが、かけがえのないものに感じられるのではないでしょうか。見てしまった未来が(困難もあるけれど)「居心地の良い」未来だったから「会いにゆく」、というこの物語には、とても素敵なお話しだとは思うのですが、強く心震わせられるようなものは、残念ですが感じられませんでした。ただこの映画に登場するのは、皆純粋で内気で少し不器用な、思わず応援したくなってしまうような人たちばかり。あまりにもオクテな主人公たちに、神様も決断を促す手助けと試練を与えたのかもしれません。少し気になったのは、家族三人だけが別世界の住人のように、三人だけで完結していて閉じているように見えたことで、例えば、市川実日子さんが演じていた同僚の女性が入り込む余地もなかったのは切なかったです。彼女が、喫茶店でヒロインから笑顔で「あなたのこと覚えていないの」とばっさり実存を否定されるシーンがありますが、仕方ないとはいえ、あれは残酷すぎる一言ではないでしょうか。逆にとても良かったなぁと思ったシーンは、高校卒業の日、サイン帳を「書いて」と差し出された瞬間のタッくんの顔、と書き添えた言葉。ああいう小さな勇気と決断が、運命の方向を少しずつ決定してゆくのかもしれませんね。(それにしても一番決定的な瞬間の顔は見えなかったのは「永遠の謎」ですね。笑) 【あまみ】さん 6点(2004-12-28 23:57:41) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 岩井俊二の「LOVE LETTER」を思わせる甘酸っぱい純愛ファンタジー 高校時代の回想シーンで、お互い片思いだと思い込んでいた巧と澪が、実は両想いだったとわかるシーンが好き。 なぜ澪が蘇ったのか、しかも雨のシーズンだけ、という謎は最後まで明かされず、少々不完全燃焼。 中村獅童が柄にもなくナイーブで不器用な役柄を好演。 そして竹内結子が美しい、只その後の実人生を想ったとき複雑な気分になる。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-14 20:10:20) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 『いま、会いにゆきます』というのはそういう意味だったんですね。最後の秋穂澪(アイオミオ)の綴る回想日記を聞いてすべての謎が解けると共に涙がとめどなく溢れてきた。一見、秋穂巧(アイオタクミ通称タックン)の片思いかと思われていた恋・恋愛・結婚は実は、秋穂澪の片思い・そして決意を持っての恋愛・結婚・出産でもあったわけなんだね。ユウジというかけがえのない宝物をこの世に招き入れる為の。。とても素敵で感動的な物語だったと思う。おはよう以外の声はかけられずとも君の隣は居心地が良かったという2人。修学旅行の写真をこっそり買って互いに持っていた2人。試合の結果が許せなくて巧のために勇気を持って偽りの表彰式を停電させた澪。卒業式の日お別れ帳に言葉を書いてもらった時に手にしたペンをいつまでも大切に持っていた澪。澪を不幸に巻き込んでしまってはいけないと自ら別れを切り出した巧。病気であるにも関わらず澪を追って東京まで出た巧の後ろ姿を実は見つけて走り出していた澪。その時車に轢かれ20歳だった澪は9年後の雨の森へタイムスリップして29歳の巧と出会い抱かれ、未来の自分に起きるすべての出来事を知った。。(巧と結婚すれば自分はユウジという男の子を授かる代償として若くして死んでしまうこと。もし巧を愛しさへしなければ自分は普通に生きていられること。)それでもあえて彼女は巧を愛する道を選んだ。その母親としての1人の女性としての強さに涙した。。1つの出来事を両方の立場(視点)から回想し本音を言い合うとこんなにも素敵な恋愛物語となるんだね。。ほんまマジ泣いたぉ。。。 ゆうじ君役の子役の子も良かった。演技うま過ぎw ほんま泣かされてもたわ(^へ^;) なんだかこの映画観ると俺も「ママァァァ~~」って叫びながらママに甘えたくなってしまいましたよ。 ママって本当にかけがえのない存在だね。ママが生きてくれていて本当に良かったと心から思えた。中村獅童のオドオド役 最初は違和感あったけど途中から好感もてた。竹内結子も本来は正直ヤリマンシタタカとの噂で嫌いだったんだけど、この作品でちょっと好きになった。結子はショートカットよりもこの作品くらい髪の毛伸ばしてる方がいいね。 ヒマワリ畑で決意を持った笑顔で獅童を優しく抱き締めた結子のすべてを包み込むような優しげな表情が素晴らしかった。エンディングのオレンジレンジの『花』は糞 【アキト】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2006-02-11 22:28:33) (良:1票) |
2.巷の評判程は感動しませんでしたけど、私も中々良く出来た話だとは思いました。白のワンピース(!)が恐ろしいほど似合う清純派ゾンビ女優・竹内結子は面目躍如。中村獅童もこれまでで一番の演技。エピローグ(種明かし)をもっとすっきりまとめられれば更に良くなったと思います。それでも今の日本では、凄く出来の悪いメジャー作品か、「エピソード3」と同じ料金取るくせに一般の観客を全く無視した、独りよがりな監督の古臭い価値観で作られた自主制作に毛が生えた程度のつまらない商業映画の2種類しかないんですから、盛り返してきたとは言え、このレベルの邦画はまだまだ貴重な存在です。唯、そろそろ「死人」と「病気」から離れて人を感動させる物語を作ってもいい頃だとは思いますけどね…、6点献上。 【sayzin】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-11 00:09:52) (笑:1票) |
1.梅雨が明け、澪と別れるとこで「これで終わりか?あまりおもしろくないな」と思ってたら、その後からがとてもよかったです。 【Syuhei】さん 6点(2004-11-21 23:39:17) (良:1票) |