13.カーチェイス映画史上に燦然と輝く金字塔、まさに空前絶後のスーパーハイパーウルトラパワフル超絶バイオレンス映画の決定版(いやまだまだ誉め足りないぞ)。こんなスゴイ映画を作っちまうなんで、ホントつくづくバカだな~と思います。私が今こんなにバカなのも、若き多感な時期にこういう映画の爪の垢を煎じて飲んでしまったからに違いない。この映画、これはまさに、“疾走する戦場”そのもの。理屈抜き、一作目も基本的に無視、ひたすら暴れろ、走れ、ぶっ壊せ。これを超える映画は観たこと無い、観たくも無い、ははははは。しかしただ乱暴なだけの映画じゃない。登場人物のユニークさ。何といってもジャイロ・キャプテンのキャラが秀逸、マックスとの間の、これほどまでに歪みきった関係(笑)を、見事に描ききってます。もちろん彼の乗ったオートジャイロの存在が、映画後半の、ひたすら地を駆ける一大バトルに俯瞰の視野を与え、立体感を出していることも見逃せません。さらに彼に引けを取らぬ秀逸キャラが、敵の首領、ヒューマン・ガス様。ま、派手に死ぬ以外にコレと言って何もしないのですが、ファッションセンスが何とも素敵(何しろハダカにホッケーマスクですから)。ギクシャクした手振りの演説も見逃せない。さらにはその参謀格(?)の、安岡力也ソックリのモヒカン男。ホタテを舐めるなよ、とばかりに大暴れ。何から何までこんな感じで、何とも知れぬ(ややブラックな)ユーモア感覚があって、アクションシーンのエゲツ無さの毒消しをしてくれています。そんな妖怪どもに囲まれる中でメル・ギブソンだけが、まるで笑いをこらえているかのようにことさら仏頂面で、マックス役を実にカッチョよく演じていますねえ。エライっ。とまあ、バカさ加減が突き抜けるところまで突き抜けて、ついに彼岸にまで達してしまったような映画ですが、そう見えて実は意外なオチがあったり、ラストは何とも物悲しかったり(毎回、観てて切なくなるのです)、とにかく、サイコーの映画の一本だと思っとるわけです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-03-14 23:26:33) (良:4票) |
12.女だろうがホモだろうがイヌだろうが容赦なくブチ殺す、暴走トレーラーのボンネットに落っことした弾を無理やりガキに拾いに行かせる、どう見ても人が乗ってる車が大破するなどなど、倫理観などおととい来やがれな激烈描写がメジャーには出せない隠し味。ここまで純粋なバイオレンス映画は、マッドマックス1&2以外には存在しないような気がします。これくらいやりきってしまえる一途さがあってこそ、数多くのフォロワーを生んだのでしょう。あとは、なんにもない砂漠にヘンな格好の人を登場させるだけで「ここは未来だ」と言い切ってしまうという、コロンブスの卵的なB級SF描写の発明もパクりやすさの原因のひとつ。「ブレードランナー」はムリでも「マッドマックス2」ならできそうな気がしますよ。未来が舞台なのに大袈裟なSF設定を用意しなかったのも大正解。この世界では人は暴走族かそれ以外かしかいないんですよ。「1」でマックスが所属していた警察ももはや存在せず、一方で暴走族は一大勢力となっている。このあたりに、この映画がいまだに全世界の若者のバイブルであり続ける理由の一端が垣間見えるような気がします。ちなみに私は「1」の方が好きです。女房、子供をブチ殺されるという激烈な展開と、マックスの死力を尽くした復讐劇がウルトラバイオレンスの真髄だと思いますね。「2」ではバイオレンス色よりもアクション色が強まっています。 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-09-18 00:38:51) (良:2票) |
11.およそ30年ぶりの再鑑賞でしたが、「もっと大掛かりなお話しだったんじゃね?」というのが、改めての感想です。三作目の『サンダー・ロード』と記憶がごっちゃになってたのかもしれませんが、それだけ初見の時の受けた衝撃が大きかったのかな。今まであまり観返してこなかったのはこういう埃っぽい映画が生理的に苦手だったからですけど、世間では三十年で本作の評価はうなぎのぼり、いまや映画史に残る存在になってしまいました。そりゃ本作がなければ『北斗の拳』は今の世に存在してなかったかもしれないと思うと、『ブレードランナー』と並ぶ80年代が生んだ「後世の文化に多大な影響を与えた映画」であることは間違いなしです。 ラストの「その後マックスの姿を見かけることは二度となかった」というモノローグは渋すぎです、でも私たちは4年後にこの荒廃した世界の片隅で繰り広げられるマックスの違う物語を観ることになるんですけど、それはまた別のお話し。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-25 22:07:23) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 独裁国家と民主主義国家の対立。 まさか近未来バイオレンスアクションを通じて現代社会の縮図を見せられるとは、思ってもみませんでした。 私の好きなゲームにFallout: New Vegasがあります。核戦争後の荒廃した世界を舞台に、部族間の対立や部族内での対立に選択を迫られ、何が楽しくてゲームの中でも現実と同じことを味わわなきゃならんのじゃー!と思いつつ、今日もお遣いに勤しむのでした。 マッドマックスの世界でも、(というか北斗の拳に違わず、先のゲームは多大な影響を受けていると思われます)フィクションと思わせておいて、やっていることは現代社会と全く変わらず。弱者切り捨てで攻め入るヒューマンガス一味に対し、老若男女寄り集まったパッパガーロ一味は、勇敢な戦士を盾に知恵を用いて最大公約数が生き延びる選択をする。そして社会性の無かった野生児が部族の長にまでなったことは、民主主義社会が健全に機能したことの証明となります。 また、この映画は登場人物の衣装の色が象徴的ですね。善は白、悪は黒。果たしてマックスは、最後まで白い衣装を纏うことはありませんでした。皆を守るために手を血に染めた彼は、もう白には戻れないのでしょう。 平和に暮らしている私達は、私達を守ってくれる人達がいることに感謝し、冒頭のシーンのように語り継いでいかなければならないと思いました。 そして監督と製作スタッフ、俳優と、殊スタントマンの方々へ、拍手を贈らせていただきます。 【ぱいなぽ】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-04-07 10:29:36) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 「MAD MAX2」もとい「The Road Warrior」。 前作がまず「アレ」だったじゃんか。んでいきなり戦争でドカーンだろ? 「警戒」すんなって方が無理だろ・・・orz 荒廃した世界で?ボーガンで?モヒカンで?ヒャッハーだろ? 「気が違えたかジョージ・ミラー」と思わない方がおかしいだろ。
だのに何で普通に面白いわけ!? 普通この手の部類はありとあらゆる部分が脱線するはずなんだが・・・前作が「既にそういう状況だった」という過程なら違和感はまったくない。 戦争の結果で完全に無秩序な無法地帯になったわけだし。 これが元になった「北斗の拳」だって、ブルース・リーがいきなり核戦争後の世界に来たわけじゃない。 最初から戦争が起こり、そこからケンシロウたちがどう生き残っていくかを描くわけだ(読み切りは別ということで)。 前作の死闘の果てに心に傷を負ったマックス。 あての無い荒野、暴力の連鎖、脚となるガソリンと食料を手に入れるだけの単調な日々・・・マックスの心は渇ききっていた。 そんな中で出会う様々な人間たち。 マックス同様に生き残り、あらゆる暴力から解放されるために戦い続けている。 こんな無法な時代でも「等価交換」という定義は残っていた。 マックス自身も単調な毎日からの脱出を求めていた。 何もかもが無くなった時代、車を乗る者にとって「石油」は「水」と同等以上に貴重な物だ。 それを無駄な争いによって消費していく人間たち。 自らの命とともに投げ捨てていくわけだ。 マックス、石油を守る村人、ヒューマンガス一味・・・3つ共えの死闘。 カーチェイスは前作以上にパワーアップしているが、前作における「犯罪者への怒り」のパワーはあまり感じない。 法が無くなった事で「犯罪者」と「被害者」の境界線はあいまいになり、単純な「暴力」への抗いだけが残った。 生き残った者に残るもの・・・マックス、村人、ヒューマンガス一味・・・彼らは何を失い、何を得たのか。 善悪の線引きが消えた世界で人々は何を見出すのか。 そんなまじめな事をまだ考えられる力作。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-13 19:06:55) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 私にとってマッドマックスといえばこっち。2です2。前作も良かったけれど、吹っ切れたような有無を言わさぬ押しの強さが格段にパワーアップ。最終戦争後の世界を造形したこのセンスはもうピカ一。一体どこをどう間違って凶悪パンク暴走族が跋扈する世界になっちまったのか。あまりのパワー押しにこんな疑問も一切挟む余地がない。終末はモヒカンなんだ。そうなんだ。・・そして当時脂の乗りきったメル・ギブソンのかっこいいこと。顔が細い!身体締まってる!この“語らず”な男がでかいトレーラーのでかいハンドルを片腕でぐいぐい操縦するんだもの。当時キレイ系好きの女子にもウケが良かったのが印象深い。荒野の一本道を疾走するマシン群と赤く染める夕陽。砂埃を巻き上げながら突き進む姿は美しい野獣にも見える。広大な大地を活かしきったロケと、美的センスあふれる(?)世界観と単純明快逃げ切れ型ストーリー。傑作ですわー。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2013-02-06 18:21:59) (良:1票) |
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7.ツっ込むことが男の~ たった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきた~~~ん♪ だろうか 敵方ボスのジェイソンくん。まるで横浜銀蝿みたいだ。理解不能だった ボスの死亡。お面を取ったらただのハゲちゃびん。そのハゲ散らかしように忍びない思いもあったが しかし、そんなことでは減点されない。自分としては、マッドマックスよりは マッドマックス2! 【3737】さん [地上波(吹替)] 9点(2012-01-05 21:54:02) (笑:1票) |
6.あのブーメラン危ないって 【くまさん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2010-04-02 16:14:24) (笑:1票) |
5.《ネタバレ》 世界観、人物、服装etc...コレは確かに北斗の拳のオリジナルだ。 ジャギ様(ヒューマンガス)が出てきたときは噴出してしまった。 1とは毛色が違ってて、どうも馴染めず。 若いメルギブソンも特に魅力を感じられなかった。 良くも悪くも普通だったんだよね、インターセプターも振るわずに退場するし。 まだ相棒のヘリ男の方がキャラ立ってる。 最大の魅力は犬が可愛かったことかな、車と共にお亡くなりになったのが悔やまれる。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-25 11:59:58) (笑:1票) |
4.僕の髪を切ってもらっている美容師さんが、「今でも見返すぐらいに好きな作品だ。」といっていたのでみました。うーん、みんなあっさり死にすぎ?犬を殺す必要ある?愛車に爆弾?みたいなかんじです。でも無駄に銃を乱射したり、ハイテクカーで敵を瞬殺したりと、いささか戦闘が激しくなりすぎた昨今の映画に比べればリアルでよかったと思います。スタントマンの行く末を心配してしまうような激しいシーンもあったりして、スカッとしたいときにはいいんでしょうね。たぶん、ストーリーを真剣に追ってしまった僕が悪いのであって、作品自体はいい仕上がりになってるのだと思います。でもやっぱりストーリー重視の僕は5点のボタンを押します。美容師さんごめんなさい m(__)m 【もりたろう】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-11 21:58:23) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 こういった強烈描写で一点突破的な映画が私の大好物なんですが、その中でも最高峰に位置する作品。/いまやすっかり話にも聞かれなくなったノストラダムスですが、当時の予言ブームと相まって、1999年が訪れた時こういう世界が到来するのを恐れおののきながら過ごした小学生がどれだけいたことか。その影響力を考えると10点差し上げずにはいられません。/ラストのカーチェイスで、最後尾にフックをひっかけたもののバランス崩してゴロンゴロン引っ張られるシーン、マックスが運転手を射殺していうことを聞かなくなる車の描写は最高です。/後ろの車から手で投げた槍が前方の車の運転手の背中に刺さる(何の役にも立たずに死ぬパッパガーロ)とか、運転席むき出しの車でマックスが乗るトレーラーとガチの勝負(なのか?)に出るヒューマンガスの謎の行動など粗はありますが、そんなの気にしない! |
2.あのブーメランの子がほどよい隠し味になってます.設定とコスチュームを受け入れられれば楽しめます. 【マー君】さん 7点(2004-06-30 09:53:29) (良:1票) |
1.”1”と切り離すような、思いきった設定に戸惑いながら、力ずくで”ワールド”に引き込まれました。Z-1000(バイク)とかたくさん出てるけど改造の仕方とかがイッちゃってて参考にならなかったのはショックだったな・・あ、今ならかっこいいかも。。 【ウメキチ】さん 6点(2003-10-18 14:14:39) (笑:1票) |