2.この平凡で中途半端なメイキングを観て思ったのは、まさにこの撮影現場が“ドッグヴィル”そのものの様だということ。誰からも好かれない嫌われ者(トリアー)がその世界の最高権力者だという事実の前で、ある者は子供じみた反抗心で自らを慰め、ある者は偽善的な寛容さで権力者の心に取り入ろうとする。この映画製作の現場を舞台に同じテーマを撮ったら“ドッグヴィル”よりも面白くなったのでは?と思った。しかしその度量がこの監督にあるとは到底思えない。 【トマシーノ】さん [地上波(字幕)] 0点(2007-12-04 01:12:04) (良:1票) |