6.《ネタバレ》 こういうマジメなホラー映画って、時にどうでもいいシーン(本編に関係ない登場人物の恋愛とかエロ描写)が物語のテンポを悪くする事もあるんですが、この作品はそれが最小限に抑えられており、導入部の早さと展開の無駄のなさで84分、小気味良く進みます。
マウンテンマンと呼ばれてる殺人鬼3人は確かに怖く、途中までは「悪魔のいけにえ」を彷彿とさせました。中盤からは主役2人が森をさまよいながら脱出を図る展開でしたが、闘い慣れてるヒロインもご愛嬌として面白かったです。先を急ぐ必要のある男が、その道路(森)に行かざるを得ない巻き込まれ方もいいですし、グロ描写もやりすぎず刺激もそこそこありで良かったです。
でも冒頭の、近親者での子供がどうとか、それで畸形が産まれたみたいな説明と、ホラーの定番のあの終わり方(まだ生きてるぞってのも、ヒットしたら続編やりたいですってメッセージにしか聞こえない)の2つは不要ですね。ホラーに限れば多少話が破綻してても怖ければいいくらいの感じで作って欲しいです。
ヒロインの人は確かに美人、それでいて主役の男性と恋愛関係にならないのも逆に新鮮でした。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-26 00:32:56) (良:3票) |
5.《ネタバレ》 前半は不気味なホラー。中盤以降はバイオレンスアクション。プロットが『悪魔のいけにえ』に似ていますが、『狂気』という面では遠く及ばない。ホラーという側面から見ても、これより怖い作品、雰囲気がある作品はいくらでもあります。 なのになぜでしょう。すごくハラハラするし、最後まで目を離せない面白さがあります。脱出劇として凄くスリリングなんですよね。ストーリーがいたってシンプルなのも良いのかもしれません。『森に迷い込んだ』⇒『わけもなく何者かが襲ってくる』。理不尽な暴力。未知なるものへの恐怖。そういったものがよく描けている作品だと思います。 また、襲ってくるものの正体が明らかになった後でも、言語能力を与えなかったことで、一定レベルの恐怖感をキープできています。やはり交渉の余地がないというのは怖いものです。土地勘がない森の中、逃げられそうで逃げられない閉塞感はなかなか。シチュエーション作りはかなり上手いほうじゃないでしょうか。 終盤は一転、反撃に転じるので怖さはほとんどなくなりましたね。その分、アクション映画なみにスカっとする爽快感を味わうことができます。エリザ・ドゥシュクが好きなので、彼女が死ななくて良かったです。 この作品はホラー映画として『突き抜けた面白さ』ではなく、『安定した面白さ』。個人的には好きな部類の良作。友人や家族と『一緒に見よー』と気軽に誘えるレベルのクオリティです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-08-30 12:19:33) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 この映画は結構思い入れがあります。 ある情報番組で紹介されて 「おっ、面白そう」 と思ったのが、米公開時の2003年の初夏(だったと思う)。週末興行は、ホラー映画らしく成績10位前後を2週ほど記録。 日本公開をとても楽しみにしていました。しかし…、待てど暮らせど日本公開の報が入ってこない。 タイトルを失念したのが痛かった…。恐らく 「DVDスルーだろ」 と勝手に思い込み、うろ覚えのあらすじを頼りにB級C級作品を10本弱レンタルしまくった……という苦い思い出。
この苦い体験のおかげで、この日本公開日が決まった 『クライモリ』 へ過剰な期待をし過ぎてしまった。 充分面白いホラー映画とは思います。ただ、思ってたより怖くなかった。 あの情報番組で感じた 「おどろおどろしい雰囲気」 が、本編の序盤までしか感じられなかった。 家の探索シーンまではすごく怖かったのに、鬼ごっこから急激に怖くなくなります。 食人鬼たちが姿を見せたのが怖くなくなった原因の一つだと思います。食人鬼の情報は、断片的に小出ししたほうが、与える恐怖がもっと持続したような気がします。
疑問や矛盾は、食人鬼たちの凄まじい機動力くらいかな。逃げてもすぐ見つかります。すごい嗅覚でしょうか? 足手まといな女にイライラさせられるなんて、ホラー映画らしい 「お約束」 もちゃんとあります。 グロは控え目で、目を覆いたくなるような強烈なシーンはありませんのでご安心を。(ヘタレの私が大丈夫でした)
文句ばかり書いていますが、個人的に面白いと思うホラー映画の一つです。 つい最近3度目の観賞をして再確認しました。変な期待さえしなければ、最後まで楽しく観れるホラー映画なはずです。 【Hiro】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-25 05:21:40) (良:1票) |
3.ストーリーの基本軸は、そこらにゴロゴロ転がってるB級ホラー映画と同じようなもの(わかってても観ちゃうんだけど・・・/笑)。けれどもこの映画が他のホラー映画と違うところはまず襲撃者が1人だけでなく3人。銃や弓矢といった飛び道具まで使って攻撃してくる。高い木の上での攻防。といった点でしょうか。舞台は森の中と言うとても広大な場所だけれども、それを感じさせないくらい封鎖的な空間に思えたのはやはり演出が巧かったからでしょう。最初から余計な場面も無く、考える隙も与えないほどに次々と物語が展開してラストまであっという間に感じましたね。個人的には前半で4人があの家からこっそり逃げようとするくだりが物凄くハラハラドキドキした場面でした(笑)ああいう緊張感は映画を観て久々に感じました。 【エージェント スミス】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-02-14 18:08:18) (良:1票) |
2.この映画がすごいのはストーリーの主軸に全然新味がないのに、観せ方で斬新な作品になっているということ。 カップルが殺されるだけの冒頭シーンはロッククライミングを絡めただけで見ごたえのあるものになっていたし、同じく高所で行われる樹上の攻防シーンもスリルがある。走って逃げるだけの普通のホラー映画と違って、アクションシーンが立体的。休憩してしんみりする場所が滝の内側というのも、よく考えてあるなぁという感じ。森という舞台を、最大限に生かした脚本だ。 殺人鬼が三人いて、それぞれに個性があるというのも面白かった。外見が地味で(ロード・オブ・ザ・リングにいっぱい出てなかった?)怖くないのが玉に瑕ですが。 昔からあるストーリーの骨格を新しい材料で肉付けしただけで、こんなに面白い! 大傑作とは言いがたいけど、充分に水準を満たしていると思います。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-08 00:56:51) (良:1票) |
1.↓のザ・チャンバラ様(ども)も書かれてる通り「テキサスチェーンソー」とほとんど同じ感じやねんけど、こっちの方がテンポ、演出ともによく出来てて久しぶりにドキドキしました。内容は、もう題名で想像できるよーに、森の中で襲われる映画。別になんのヒネリもなくて、殺人鬼も最初からわかりやすい。この系統の映画はかなり観てきてるんやけど、たぶんこれを見るほとんどの人がそうやと思うねん。だから、この映画はそれを承知の上で、ストーリー上の工夫はほとんどなしにして強引にドキドキする状況つくりしてる感じがするねん。強引すぎるけど。でもそれでえーねん。鬼ごっこ的な気分を味わえたらそれでえーねん。こーゆう映画は。時間も短いからすっきり観れるし。殺人鬼達に森で追い掛け回されたら怖すぎ~って思える森苦手な人にはオススメ。 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-01 09:41:19) (笑:1票) |