8.実はこの映画が宮崎作品でいちばん好きだったりする。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-11-13 17:23:57) (良:2票) |
7.「元気になれる映画」と思って観たら…その通りでした!キキが頑張って生きている姿を見ると、もっと努力しないといけないと再認識します。実は、小さな頃、一度観たことがあったのですが、その時は「つまらない」と思いました。子供の私は、ナウシカやラピュタのような、ドラマティックなストーリーを期待していたので。でも、この映画はクライマックスはどうでもいいんですね。全編を通じて観られる、キキの可愛らしい健気に頑張る姿こそが、この映画のテーマそのものです。本当に素敵な映画だと思います。辛い現実からちょっと逃げ出すことが出来て、でも現実の努力の大切さを認識させてくれて、観た後は元気が出る「よし頑張るぞ」って気分になれる………そんなのを映画に望んでいるんですよ!まさに、この映画は、それを達成した、偉大な作品です。 【IKEKO】さん 10点(2004-01-19 02:58:05) (良:2票) |
《改行表示》 6.歳を重ねるごとに見方が変わる映画はたくさんありますが、この映画もそのひとつ。 昔は、キキが空を飛ぶところしか記憶に残らず、まあ好きな映画ではあるけれど、、設定が平凡すぎてちょっと影が薄いという印象でした。 それもそのはず。実は魔女の宅急便ってすごく大人向けの映画だと思うんです。 たった一人で、新しく住むところを見つけて、仕事を始めて、いろんなひととかかわりながら、一生懸命すごすその姿は、働いた経験がある人にこそより強く心打たれるのではないでしょうか。少女に自分を重ね、仕事がうまくいかなくて、落ち込むキキに心痛めたり、周りの人に支えられて、ひたむきに頑張るその姿勢に背中をおされたりするはず。私は、作品を見返すまで、こんなにも登場人物と自己投影ができる作品だとは思いませんでした。宮崎さんはどこにターゲットを決めてこの映画をつくったのでしょう。 それでも、キキをしっかり思春期の女の子として描けていることに宮崎さんのすごさを感じます。 キキはシーンごとに大人と子供の間で、さまざまに表情を変える。思春期のこどもの特徴を丁寧に書かれていて、本当にすばらしいと思う。 たとえば、出発のシーン。さびしげな表情を見せる両親には気づかず、最後まで母親に反発しながら、涙ひとつ見せず、楽観的に旅立っていく。このあたりはいかにも子供っぽい。かと思えば、仕事を始めると、お客様に言われたことだけでなく、料理の手伝いや電球の交換まで申し出るなど、大人顔負けの働き方を見せる。 それから女の子としてのキキの感情もちゃんとあらわしている。同年代とすれ違うとき、自分の格好を気にしたり、朝起きてトイレに行くときに恥ずかしがって、様子を伺うシーンなんて、普通、着目しないと思う。 見れば見るほど新しい発見があって、派手さはないけれど、丁寧な人物描写とさわやかなストーリは何度も見返したくなる作品。落ち込んだとき、きっと私はまたキキに会いに行くと思います。 【うらわっこ】さん [地上波(邦画)] 10点(2002-04-07 21:11:12) (良:2票) |
5.ジブリの中で1番好きな作品です。20回以上観ているのに観たい衝動にかられる時があります(笑)なにか物足りなさを感じた時に観ると最高です。人との出会いや小さな発見がこんなにも素晴らしいなんて…そう気づかせてくれるのがこの映画です。 【mamimamiya】さん [地上波(吹替)] 10点(2005-12-16 15:51:23) (良:1票) |
4.ディナータイプの大作ではないので食い足りなさを感じるかもしれないが、昼下がりのオープンテラスで食べる軽食ランチのつもりで観れば結構満足のいく作品だと思う。 イチゴと生クリームがはさまった甘いサンドイッチのようなテイストだが、思った以上に細工が凝っていて、味付けも繊細で、なかなか楽しめる。 キキの悩みは初めて飲んだコーヒーのようにほろ苦いが、まわりの人達が親切にもミルクや砂糖を注いでくれるので、ちょっぴり大人になるにはちょうどいい苦さになる。 ど素人の私見だけど、全編通しておろそかなカットがワンカットも無いのには驚く。 どのカットも額に入れて飾りたいくらいに素晴らしい。 ちょっとしたガラスの映りこみ、風に煽られる鳥の描写、ほうきで飛び立つ時の一瞬の緊張感など、そのディテールの面でもいい所を数えたらきりが無い。 宮崎シェフが街の名シェフだった頃の、何度でも食べたくなる名ランチセットだ。 これ以降のシェフの創作料理は良くも悪くも味が複雑になって、だんだんと高級料理になっていっちゃうんだよね。 【Beretta】さん 10点(2004-06-12 11:49:50) (良:1票) |
《改行表示》 3.僕は魔女宅が大好きなのにどうして素直に大好きって言えないか考えたときに、キキを見ていると自分を見ているような気がして、素直にキキが好きって言えないんだろうなって思うようになった。 キキはちょっと自分勝手で、黒服にコンプレックスもあって、あんまり社交的じゃない。 そんな性格が少しずつ変化していく様が好きなんだな、きっと。 ラストで出てくるキキファッションのちっちゃな女の子、あそこで泣いちゃいましたね。 コンプレックスだった黒服が誇らしく輝いて見えました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 10点(2004-03-09 11:06:09) (良:1票) |
2.おそらく皆さんは「ラピュタ」であったり「ナウシカ」が宮崎作品ベスト1であったりすると思う。でも女のあたしはこの作品もそれらの中に加えたいのです。偏見かもしれませんが、女ってこうゆうストーリーに夢みたりするんです。(海の見える街とか)特にこの作品をキキと同じ年代に見れば絶対惹かれます。見終わった後、すぅーっと優しさが沁みこんでくる気がするんです。 【西川家】さん 10点(2003-10-10 15:00:39) (良:1票) |
1.本作を宮崎アニメの最高傑作に挙げる人があまりいないのは、彼の永遠のテーマであるエコロジー的な視点とメッセージ色が幾分希薄であるからか。でも個人的にはこれまで見た映画の中でも最も好きな作品の一つだし、宮崎駿が伝えたい何よりのメッセージが「エコロジー」なら、何より憧憬しているのが「少女の可憐さ」と「空を飛ぶこと」であり、本作ではその魅力がいつもより肩の力を抜いて、軽やかに描かれているせいか、ただキキが空を飛ぶシーンだけでも胸が一杯になってしまう。それと、本作は「甘い」のではなく、あくまで「優しい」のであり、観賞後、かくも優しさにつつまれる(まさに!)ような気になる作品を俺は他に知らない。と言うわけで、本作における既成曲(荒井時代のユーミンね)の使い方の素晴らしさは、2001年宇宙の旅におけるツアラトストラかく語りきのそれに勝るとも劣らないものだと思ってるんだけど、どうでしょう? 【ダイ】さん 10点(2001-09-30 01:36:10) (良:1票) |