4.《ネタバレ》 まるでドキュメンタリーを見ているような錯覚を起こすほどの怖い映画です。ラストには原題の「Harrison's Flowers」が何かわかります。1秒前まで笑っていた人が次の瞬間、死体となって転がっている。次々に人が殺され、その死にはストーリーなんてものはない。それが戦争。でも、今起こっている戦争をとめることはできなくても、命がけで悲劇を伝える人たちがいて、私たちは安全な環境の中でそれを知ることができるんですね。それでも生まれながらにして平和ボケの私は、その平和が当たり前のものではないのだと実感することくらいしかできません。自分や家族の幸せだけを見つめて暮らすことは間違ってはいない。平和って単純なのに難しい。ゴールデンで放映してほしい映画です。 【餅】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-06-24 21:07:18) |
3.戦場では、生と死が紙一重ということが上手く描かれています。楽しい映画ではないです。 【山椒の実】さん [地上波(字幕)] 6点(2008-05-04 20:50:44) |
2.《ネタバレ》 戦場というと市民生活から遠く離れたどこか別の場所のような気がしますが、そうではないことがこの作品ではよくわかります。ごく普通の日常生活の中に当たり前のように存在している、銃弾・戦車・破壊・拘束・殺害。この生々しさがもたらす緊迫感と絶望感は、プライベート・ライアンやキリング・フィールドを大きく上回っていますし、パーフェクト・サークルに匹敵するかもしれません。筋としては、妻が夫を捜して一番の危険地域であるブコバルを目指していく、というだけのものであり、特にひねったところはありませんが、それがかえって作品の印象を強くしています。アンディ・マクダウェルとエイドリアン・ブロディという配役も的確。しかし、こんな良作が国内ではソフト化すらされてないなんて・・・。 【Olias】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-04-15 03:45:50) |
1.ある意味スタンリー・キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」を思い出しました。前半はブラウン管やフィルムを通して安全な立場から戦争を傍観し、後半は実際にその現場に出向いて戦場の過酷さを目の当たりにする。多少作り込まれている感はあるものの、虐殺シーンの生々しさ等は「キリング・フィールド」に匹敵するものがあった。今も世界でこんなことが起こっていると思うとやりきれない気持ちになる…。 【かんたーた】さん 8点(2004-09-08 14:51:56) |