4.《ネタバレ》 若尾文子が、小芝居尽くしの演技をしているのでびっくりした。でもそれが許されてしまうだけのキャラクターを持っているのは凄い。 しっかりとした演出で見ごたえもあるが、オチはあれでいいのか?悪女を予想していたのに見事に肩透かしでした。 【ブッキングパパ】さん [映画館(邦画)] 6点(2020-03-21 20:21:03) |
3.《ネタバレ》 法廷劇として見れば凡作。本作のテーマは真の愛と世間体であって、法廷劇なんてどうでもいいんです。裁判の結果は見事な省略によって本質ではないと観客に明かした手腕は見事でした。政略結婚しておきながら「人を殺した人が人を愛せるのか」なんて青臭いセリフを吐く幸田は理想と世間体を考えるあまり全てを見失ってしまった、最悪の主人公です。監督・脚本家は、彼を反面教師として欲しかったのではないかと私は思います。そうでなければ、彼を精神的に幼稚なキャラクターにはしなかったでしょうし、裁判後の展開は異なっていたのではないかと思います。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-20 10:32:37) |
2.《ネタバレ》 途中、生命保険はほんまに偶然なんか!と勘ぐってしまった^^;。やっぱりザイルを切る時って何も声かけへんもんなんやろか・・・。 【アキラ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-02-03 02:46:34) |
1.《ネタバレ》 夫殺しの裁判というスキャンダラスな事件の真相が徐々にあきらかになってゆく、というと面白そうなのだが、お話はけして面白いものではないと思う。殺意をもって殺したのか?たんなる自己防衛か?夫への復讐か?そもそも女は夫を憎んでいたのか?保険金目当ての殺人か?はっきりせぬまま終局へとなだれ込む。女を演じるのは若尾文子である。となると察しがつく。全て魔性の女の計算づくの計画だと。しかしオチは全く違った。ただ愛情に飢えた不幸な女の純粋すぎる愛ゆえの行動。なんのどんでん返しもない。お話は期待を裏切る。しかしどんでん返しがないというどんでん返し、しかも若尾文子の見たこともないような純粋ゆえの絶望の顔に心打たれる。若尾文子だからこのつまらないお話を引っ張れたのだと思う。というかそれが最初からの目的。観客の既成概念を想定した映画。増村監督に一杯食わされた。食わされた後の二度目の鑑賞ではどうなのだろう。とりあえず6点。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-10-25 16:05:57) (良:2票) |