4.《ネタバレ》 こんだけ引っ張っておいて、完成した絵は見せてくれないという結果。おまけに壁に埋め込んで封印してしまうというね。完成はしたものの満足が行く出来ではなかったのか? それとも部外者にはとても見せられないものを描いてしまったのか? 絵を描くということは戦いであり魂の叫びであるのだろう。そんな絵描きとしての生きざまをみる貴重な体験をさせてもらいました。何もないところから生み出す力はすごいもんだね、大変さがちょっとだけわかった気がシテイマスハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-07 06:27:53) |
3.《ネタバレ》 音楽なしで、画家の走らせるペンや絵筆の音が心地よく、無駄と思える冗長な時間の流れも、観終わるとどっしりとした質量で心に残る。物語の細部まで語らず、さまざまなドラマを匂わせるセリフ回し、隠ぺいする完成作品、いたるところに深い余韻を感じる映画だった。家猫のようにだらんとした姿勢をとったり、山猫のように機敏に動いたりと、エマニエルの緩急のメリハリが効いた諸動作が魅力的だったし、貴金属もつけず、櫛の入らないばさっとした長い髪姿のナチュラルさも素晴らしかった。ただ、視聴の途中から苦痛に感じてきたのは、画家のデッサン。プロの画家の手によるものらしいが、私には彼の線が硬く見えて惹きつけられなかった。あんなにもなめらかな女性の腕が、なぜ棒切れのような平行線で描かれなければならないのか。線の太さの強弱もあまりないし、黒い染みの入れ方も効果的には見えず、観ていて次第に飽きてきた。・・・それと、フランス人は、こんなにぶっきらぼうな物言いや態度をふだんからとるのだろうかと勘繰りたくなることもしばしば。セリフのやりとりには、心がやすりで擦られるような気がした。しかし、そうした語調や態度も、この作品のスパイス風な魅力でもあるのだろう。 【tony】さん [インターネット(字幕)] 7点(2014-09-25 01:38:01) |
2.舞台がパリではなく、陰謀も無いせいか、これまでのリヴェットの映画とは作風が違う(長尺という部分はリヴェットらしい)ように感じる。それがダメというわけではなく、コレはコレで良かったのですが、初見時はちょっと戸惑いました。 ひたすらに絵を描く風景が描かれる中で、音楽を消し去り、絵を描く音だけを響かせて、画家とモデルの間に生まれる緊張感、そして画家とモデルの間に築かれる関係の微妙な変化を際立たせる。とくに何度も見たいとは思わない作品なのですが(長いし..)、なぜか既に4回見ている。何度見ても絵を描く風景の独特な緊張感には引きつけられます。画家は容姿ではなく内面を描く。内面を見られることは裸を見られることよりも辛いことなのかもしれません。無意識的に目を背けていたものが人間の奥底に潜み、それが暴かれたら..。そしてそれを暴くことが芸術だとしたら、芸術とはなんて残酷なのだろうと思わずにはいられない。完成した絵が画商の手に渡らなかった結末に、映画が芸術であるための何がしかのメッセージととるのは考えすぎでしょうか?リヴェットってそういうことしそうなんですけど。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-11 15:19:40) (良:1票) |
《改行表示》 1.映画館で休憩があった映画はこれが初めてだった。 長くて辛かったのを覚えてるけど、テレビでのんびり観たら面白かった。(映画館) 【zero828】さん 7点(2004-02-24 20:01:00) |