4.障害を持っていても楽しい生活を送れるし夢も持てるんだ。といった重いメッセージを持っているのだが、コメディに仕上げてある為に問題視されちゃうんじゃないかという不安もある(恐らくそれが原因で小規模上映になったんだろうが)。内容的にはストーリーの展開といい文句の付け所も無く、人物設定も題材とのバランスが取れていて良い。本当に感動と笑い(爆笑ではない)がある作品で、まだ1月にも関わらず今年1番の作品だと確信した。何気に豪華キャストだし 【am】さん 9点(2005-01-06 06:06:13) (良:2票) |
《改行表示》 3.自分で高得点つけておきながら言うのもナンですが、みなさん以外と高得点で驚き。 最近泣くほど笑う超ギャハハコメディに出会わない、なーんて思っている今日この頃なので、コメディのパッケージを前にすると、出した手がついついひっこんでしまう今日この頃。かつて、(私の中ではコメディーの金字塔である)「ブルースブラザーズ」を劇場で見たとき、そりゃあもうおなかが「つる」くらい泣きながら笑ったものですが、それも今思い返してみると、ベタな笑いがマイブームだっただけかも、なんて考えたりする日々。 私にとって、映画見るときに何がいちばんムツカシイかといえば、「コメディを期待はずれ感なく見ること」なのだ。期待しすぎると「笑いどころ」で「こんなもんじゃないはず」なんて笑えなくて、とうとう最期までそのままで、落胆することがよくある。そのほかのドラマ系、アクション系、ミステリー系、なんかは、わりと期待を裏切られることが少ないのだけれど、コメディに限ってそうなのはいったいどういうわけだろう。 殺伐たる日々のなかで今わたしが一番求めているのは、死にそうになっても笑いやむことを許してくれない、そんなコメディーだというのに、だ。 本作品も、そんな逡巡があるにはあったのだが、まぁ監督ゆえ「フフフ」くらいの笑いは提供してくれるだろう、と手に取ったのだが、どうだったか? ファレリー兄弟の、いつもながらのギリギリの笑い(哂い?)でそこそこ楽しめる、くらいの感覚でおはなしが進んでいた。その矢先。 クマにバカウケ。いや実にいいカオで、そのクマが。万人にとって必ずしもそうではないのだろうけど、何故か笑いのツボにはまってしまい、久々に泣くほど笑った。以降は「ファレリーマジック」だ。「メリルストリープってこんな田舎の舞台にでるなんて、なんていいヒトなんだ」とスッカリお話に同化(勘違い?)してしまう始末。最後まで結構楽しめた。 印象的だったのがエヴァ・メンデスで、結構「オトボケさん」のいい味出しているのだ。タイムリミット(OUT OF TIME)で、「バリバリの女刑事のつもりが結構安いよ、キミ」だったので、あまりよい印象をもっていなかったが、今回結構はまり役。ちょっとみなおした。それから、メイフォン役のウェン・ヤン・シーの、「美人じゃないけどなんかエッチ」な感じもなかなかGOODでした。 【んぽ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-19 14:33:56) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 日本では絶対に作られない映画ですよ!!この兄弟の手法は毎回、アッ!と驚くばかり!ハンデキャッパーを題材にしてしまうなんて!だけど、根底に流れているのはそれらの人たちへの、暖かい眼差しと愛。心の広さ、その存在を忘れがちになる我々に、再度、こんなに楽しく頑張っている人たちがいるんだぞと、教えてくれます。物語は、結合双生児が幾多の障害もものともせず楽しく相手を思いやり強く生きているが、ふとしたことから(弟の恋愛)分離手術をしたがやはりしっくりいかず兄が現在の地位を捨てて弟に会いに行く。言つたら簡単なのですがそこにはファレリー兄弟の特異の手法が。兄弟愛、隣人愛、社会愛、全ての愛について、良い逆手にとって楽しませてくれます。何より幾多のスーパースター達が、楽しんで彼らの作品に出ていることがその良い証明でしょう。より近くにいる人を改めて考えその人に何ができるか。できるだけやってあげればいい。いつも思ってあげればいい。そんなことを考えさせられました。多くの人に見てもらいたい(ちょっと、無理かな!?)でも、まったく・・・・あー面白かった!! 【としべい】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-31 07:50:22) (良:1票) |
1.映画秘宝かなんかで、ファレリー兄弟の新作はシャム双生児のピッチャーの話になるらしい(多分その写真だけ流出していたせいでしょう)、と言う記事を目にしてから一年くらいずっとこの映画を待ち望んでいた。今日ようやく見ることができたが、予想以上に素晴らしい出来だった。細々としたエピソードやらギャグやらがすべて生きていて、これはぼくとしても今年のベスト1になりそうな予感。そもそもシャム双生児(あ、差別語でしたね、結合双生児)があんだけ明るく生きていて、何の不自然さもなく女を口説き(兄貴のほうだけど)、みんなもふたりに対して何ら同情を覚えない、という設定も、あれだけ被差別者にこだわってきたファレリー兄弟以外にはなかなか持ち得ない視点だろうと思う。ファレリー兄弟でベストでしょう。グレッグ・キニアが好演。マット・デイモンも「愛しのローズマリー」のときのジャック・ブラックに比べたら、違和感がない。 |