25.この映画から受けるイメージはなんて明るいんだろう。太陽の光のような眩しさにあふれている。在日朝鮮人の問題を巡りストーリーは進むが、そんな重いストーリーをも明るく照らすだけの青春がある。 あれだけの在日問題の主張がありながらも、”在日問題なんてちっぽけな壁でどうでもいいことなんだ。””日本人も朝鮮人もそれぞれ甘酸っぱい青春の日々を送ることのほうがよっぽど大切なんだ。”と伝わってきた。まさにパッチギ(突き破る)。 こんなにすがすがしい気分になれるのは自分にも青春時代があったからだろうなぁ。 いやぁ素晴らしい! 【マイアミバイス】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-09 00:31:46) (良:1票) |
24.とにかく面白い!最近の邦画では自分的には一番。見てよかったと素直に思えるし、友達に勧めることの出来る映画。とにかく個性的な出演者達に一目惚れですよ。在日朝鮮人のお話だし、やや説教くさいシーンもあるが、ひとつのドラマとして、そのエンターテイメント性を堪能できる。音楽も耳に残る。印象的な場面も多くあるが、全体を通してのあの時代の雰囲気も心地よい。一見の価値があることは間違いない。むしろ必見ですね。 【exective】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-08 06:48:02) (良:1票) |
23.久しぶりに男の血がわさわさと騒ぎ出すような日本映画に出会いました。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 10:41:44) (良:1票) |
22.井筒監督のものの見方が好きなので観てみたいと思っていたら、たまたま友人宅で観る機会に恵まれた作品。数ある不良たちの喧嘩のシーンは20そこらの自分には実感わかないけど、井筒監督の見てきた当時のリアルな光景なんだろう。自分の通っていた高校のそばにも朝鮮学校があったので他人事ではなかった。まあ、自分の時代にはいざこざはほとんどなかったんだけど、当時はそれこそこの映画のようなシーンがたびたび見られたんだろうな~。肝心の映画の中身はというと、のっけからひきこまれてすんなりハマれる。在日の問題(葬式のシーンが印象的)にしっかりと切り込みをいれつつ、たっぷり青春の味、涙のスパイス付きってかんじです。泣きはしなかったけど、最後のイムジン河はニクイ演出だぜ。あと梶原京子は虎の門のとき監督に嫌われてるんかと思ってたけど、体当たり演技しててびびった。しかもあとからあの役者魂を監督から大層評価されたそうな。全体的にそこまで重くないのはいろんな人に観て欲しいっていう監督の意図なのかなと思った。 【スペクター】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 16:42:28) (良:1票) |
21.在日の問題に問題意識がないどころか、興味関心すらない現代っ子の俺なので、これを観て在日がどうとかこうとか言うつもりは毛頭ございません。ただ井筒監督は「在日の問題みさらせー!」というよりは、彼らがもつわけのわからんパワーというかパッションをうまく映画に持ち込めたんだと思います。計算して作ったっていうよりは、なんかよくわからんけど化学反応がおきて爆発さしたった!みたいな。そんな不器用で無骨な感じが、この作品の魅力になっています。男の映画じゃないでしょうか。
てなわけで、そのギラギラした熱さを受けとって、劇場でボロ泣きしてきました。「とてもやりきれない」という歌詞を聴きながら、こらえようにもこらえきれない涙がこぼれ落ちてきた。男ひとり号泣ですよ。劇場であれほど熱い涙を流したのは初めてじゃないでしょうか。
ただちょっと気になったのは、前半から中盤にかけての井筒監督らしいぐだぐだ感と、おもっきり写りこんでたSTEPの青い看板です。とくに看板はなぁ。あの前をよく通ってただけに・・・。どうせやるなら、そこまでしっかり仕事してほしかったです。
とまぁちょっと苦言を呈しましたが、それもこの映画への愛ゆえに、ということで!9点から看板ぶんの1点をひいて、でも愛着のある京都が舞台ということで1点プラスして、9点に返り咲きです。ちょっと贔屓してます。 【708】さん [映画館(吹替)] 9点(2005-11-03 15:25:08) (良:1票) |
20.これはある意味「問題提起」の映画だと思う。提起しただけで何も解決はしていない。今まで在日朝鮮人についてほとんど何も知らなかった人々(自分も含めて)に、たとえここで描かれたモノが全てではないにしろこういう現実が日本にはあるんだということを示したという点が大きいと思う。問題はこれからどうするか。事の本題はこの映画の先にあると思うので、あえて満点ではなく7点にしてみました。 【とかげ12号】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-10-27 00:04:55) |
19.メッセージ性?井筒監督は何を撮りたかったか?いやいや、そんな事はどうでも良い。ようは自分がどんな映画が観たいかですよ。井筒監督が何を描こうとしたか、わたしにはその真意は解らないけど、純粋に面白かったんですから、それで良いです。やっぱり映画ってコレでしょう。 井筒監督の暴力描写ってちょっとオーバーと言うか行きすぎと言うか、実はそれほどリアルじゃなかったりして、でも、そのせいか良くわかんないけど、ちょっとほのぼのしているというか・・・今回もケンカのシーン多いかも知れませんけど、怒りや意地、そして悲しみ、それぞれ違った暴力であり、ちゃんと作品に大切な意味を持っていると思うし、そして何より監督の暴力シーンに対する愛を感じてしまうんですよ、わたしは。民族間の差別、その中での民族を越えた愛などいろいろあるんだろうけど、基本はとってもベタな話だと思うんですよね。でも、そのベタな話を毎年数多くの映画が作られている中で、これだけ面白い作品にしてしまう井筒監督は素晴らしいと思ってみたりする、今日この頃。「悲ーしくーてー悲しくて~♪とてーもやーりーきれーない~♪」見終わった後、一服しながらついつい口ずさでしまう、そんな映画って最高じゃないですか。 【カズゥー柔術】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-21 03:07:45) (良:1票) |
18.今年観た邦画で1番のヒットでした。なんかようわからんけどストレートに思いっきり突き上げられるものがありました。 【やいのやいの】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-09-19 16:36:12) |
17.在日を絡めた青春群像劇という着想はなかなか面白いし、実際、期待以上に楽しく観ることができた。しかし、敢えて言えば、ただそれだけの映画でもある。 ということで、この映画そのものに対するコメントはあまり思い浮かばないのであるが、それ以上に、僕にとって面白いナと思うのは、この映画が予想以上に世間で好評価を獲得しているという事実に対してである。僕はこの映画を観て、在日の問題に対する新たなパースペクティブを見出すことはできなかったし、問題そのものを改めて考えさせられることもなかった。そういう情況に対する説得力のある映画ではないと思う。とはいえ、各エピソードに心震えるほど感動することもなかったので、ノスタルジーに思いを馳せるような親世代的な観方を別にすれば、僕らの心を響かせるような、つまり個人の文学性に訴えかけるようなそういう類の作品でもない。では何だ?と考えるに、これは率直に言って「在日版キャラクター青春映画」なのだと僕には思えた。そりゃまた何のワンフレーズコピーだ?と問われれば、それは特に深い思想性とか、文学性だとか、社会科学的な主張だとか、歴史性とか、そういった核のない、単にキャラクターを立たせることによって、僕らのニュアンス(情動)のみに訴えかける、ある意味でマンガ的な青春映画であり、そこに在日という新たなキャラクターが加わったということなのである。 そういった「物語」否定的なテクスト解析を80年代に推し進めた結果が現在の情況である、とは僕も思わないけれど、この手の映画では、キャラクターを弄くる以外に僕らが作品を共有化する術がないのはもはや自明のことであろう。 在日という根拠に対する切実さはこの35年間で大きく変化したと思うが、元々、この問題の切実さは、あの葬式のシーンのような場面にはない、と僕は思っている。それを描いてしまったが故にこの映画はその立場を中途半端にしている。キャラクター映画ならば、在日というものをもっと無根拠に描いてもいいのであり、現代に訴える映画であるのならば、そのくらいの徹底があってもまたそれは清々しい。 【onomichi】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-08-29 22:39:45) (良:2票) |
16.半ばファンクラブ化しているここのレビュワーの方達、何熱くなっとんじゃぁあ・・・って、 めっちゃおもろいやんけぇ!この映画!! 60年代末期のこの時代何もかもが熱い!みんな眼が生き生きしてて輝やいとる。 『あれから40年!』(きみまろ調♪) ほんま、つまらん国になったわぁ・・・。 みんなぁ!気合い入れなあかんで!!!これがパッチギじゃあ!!!! 文句なし、10点! 【sting★IGGY】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-29 00:02:01) (良:3票) |
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15.音楽と愛とケンカに国境はないんだな!! 【武蔵】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-08-13 11:06:09) (良:1票) |
14.この映画のレビューを書こうとすると、自分でも驚くくらい力が入って、それは丁度劇中に登場する若者たちの根性みたいに熱くなってしまう。だから他のレビュワーさんたちのレビューがそうであるように思わず力んでしまう。でも、なんとなくこの映画のレビューだけは力んでも良いような気がしまう。なので、掛かってこんかい!!はっ?何が包茎だ、笑わすな!なにボウリング場で人転がしとんじゃ!アホか!なにが「あなたの犬食わせて」じゃ!アホが!なんだあのナースのドロップキックは!涙が出たわ!はっ?なにがフォークソングじゃ!涙が止まらんわ!でもってキョンジャはなんであんな可愛いの?ねぇ、教えて。そりゃ、国境も国籍も人種も関係ないわ!だってみんな生きてるんだもん。みんな必死に今を生きてるんだもん。血と汗と涙。まさに男だ!こんな映画観た事ねぇ!この僕のレビューがレビューになっていない事もちゃんと理解している。ただ本当にこの映画は最高だった。友情も家族も国も歴史も恋愛も、全てが嘘のない真っ直ぐだった世界の物語。僕はとことん感動したよ!井筒監督、ありがとう! 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-11 18:22:12) (良:1票) |
13.赤ちゃんが生まれた直後のアンソンのセリフが大好き◎ 【ヒロヒロ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-01 17:58:29) (良:1票) |
12.青春群像劇として、終始一貫したスタイルで、当時の日本を切り取っている映画だった。それはとてもよかった。若い精神が、監督おっさんなのにちゃんと描けていてすごい。ただ、ちょっと見てて痛かった。若者ゆえのバイオレンス性がこの映画の魅力なのもわかる。でも、ビー球のシーンとか、見てて「痛てててて」ってなった。そりゃビー球入れて殴ってたら、いがみ合うよなぁ、と思った。全体的に殴りすぎ。蹴り過ぎと感じてしまいました。そうやって暴力一杯のわりには最後の乱闘のシーンは引き分けで終わった、とか言って消化不良だし。仲間の弔い合戦なのに途中で抜けて産婦人科行ってる場合か?こればっかりは好みの問題だからしょうがないと思うけれども、ちょっとケルナグール要素が強すぎて抵抗を感じてしまったのが正直なところ。 【コダマ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-06-29 03:21:17) |
11.あかん泣いた超泣いた…。在日の方に対して、かなり考えが変わる1本です、個人的に。恥ずかしいことに、私は今まで在日の方に対して、嫌悪感しか抱いていませんでした。ネットで叩かれているのを見ても、当然だ くらいにしか思っていなかったんです。怖いですね。実際は私なんかが想像のつかないくらい、怖い思いを沢山してきたんだろうなと思います。イムジン川の曲が流れる中、主人公が泣きながらギターを叩きつけて壊す場面で大泣きしてしまった…。 今回は、井筒監督が我が田舎町に来てくださって、舞台挨拶をしてくださいました。質問タイムで、私の前に座っていた在日の方が、泣きながら感謝の気持ちを述べていたことにとても感銘を受けました。これからは在日問題も、深刻に考えていかないといけないなと思いました。…なんてまじめに書いてみた(照 【Ronny】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-05-20 10:15:34) (良:1票) |
10.もっと話題になってもいいかなと思うぐらい話をあまり聞きませんが、これは間違いなくいい映画だと思います。暴力が友情の手段となり得た時代を井筒監督が自分もその世界に入り込むようにして作ったんだろうから、つまらないはずはないです。だってあの人なら当時の話を面白おかしく何日でもしゃべりそうじゃないですか!登場人物がみんな魅力的なのは井筒監督のノスタルジックな愛情ゆえです。ただ、やっぱり政治的な面の説教はつまんないです。が、それがいいんです。だってあの高校生たちが高尚な民族問題語るより青臭い理想論ぶら下げてる方が全然本当でしょう。この人はその理想論に地で乗っかる熱い漢(おとこ)魂を全面的に信じているということです。だ・か・ら・こ・そ、ダウンタウンの松っちゃんも書いてましたが彼なりの「答え」を見たかった。これはかなり残念。なんか、いざ答えに向かう時に限って急に都合がよくなるんですよ(笑)。例えば「GO」でもそうでしたが、死んだ奴が全然「生きて」こないんです。キモの部分がビックリするぐらい形式的で事務的なんですね。まるで在日問題そのもののように。でも、それはこの映画では問題でないんでしょう。そもそもそちら側に突っ込んでいって苦悩する井筒監督って一体誰?って感じですし。テーマはあくまでパッチギ!ということなんです。お前らワシの頭突きで目ェ覚ませと。余計なお世話?いやいや、これは必見です。井筒監督は本当に純粋なガキなんだな(もちろんこれは褒め言葉です)と思いました。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-21 12:57:04) (良:2票) |
9.見たチギ!見たチギよ!!俺も仲間に入れてくれチギよ!!。この映画すんげぇ~作品ですよ。ちょっとやり過ぎな暴力描写と懐かしい音楽と身分の違う恋と熱い友情を混ぜたら超ど級の傑作映画が出来ちゃいました!ラスト、「イムジン河」の流れる中で繰り広げられる様々な人間の生き様に鳥肌が立ちぱっなしでした。エンドロールの最中も席を立たせない憎い心配りも嬉しかったなー。井筒さんが、ゴッドファーザーを見て衝撃を覚えた様に俺もこの映画に衝撃を覚えました。ケンカをしても引き分けであっさり解散できたり恋や歌にひたすら真っ直ぐにのめり込める、そんな青春時代を過ごした今のオヤジ世代が少しだけ羨ましかったです。まぁ少し自虐的な面もあるかなぁ、などと思いつつ満点を差し上げるチギ。(ぐるぐるさん勝手にチギ語?使ってごめんなさい)。 【一番星☆桃太郎】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-03-30 01:35:52) (良:3票) |
8. 青春映画です、120%の。もちろん当時を知る年齢ではないので歴史の二次的な資料でしか1968年に触れることはできません。でもね、やっぱり僕にも17歳のときはあったわけで、世代を越えても時代が変わっても好きになった子を思う気持ちには感情移入してしまうわけです。 これは政治的な作品じゃないよ。時代的なことを考えるとおかしな奴もでてきます。ホームルームで毛沢東語録を読み上げる教師とか。イムジン河も普通に流れます、って演奏してるし主人公の男の子。でもそんなことを考えて観るとつまらないです。そんな要素を抜きに観てもとってもいい映画なんですよ。 あと、これ辛口批評でもお馴染みの井筒和幸監督の作品です。彼の映画評は賛否両論ありますが、その一貫性がこの作品にも出ていた気がします。『パッチギ』は監督がバッサリ切った映画のようには出来ていなかった。誰が観てもわかる映画。制作費を大量に使う映画でもない。出演者にビックネームを散りばめるわけでもない。普段、映画を観ていない人に観て欲しい映画ですね。それでもテレビとは全然違う映画の素晴らしさに気付くはずです。 【ひろすけ】さん 9点(2005-03-22 15:31:13) (良:1票) |
7.感想箇条書き。STEP見えたらあかんやろ。そんで、間が足りない。もう少し間があれば笑えるのに。イムジン河って昴にメロディー似てるね。ていうか、谷村新司がパクったのか。 |
6.様々な問題を無造作に投げ出し、並べること。それらにメロドラマ的なり、叙情的なり、とりあえずの解決などは決して与えないまま、もちろん空々しい現実的な解決や思想を導くわけでもなく、井筒はそれを「映画的」に解決してしまうのだ。それは天才・松本でも計り知れない、映画に生きる者だけの選択(私はそれをマキノ的と言いたい)なのだと思う。■例えば、包茎手術後のペニスを養母に見せるシーンの混沌。包茎男の生い立ちが明確になる感動と、パンツを下ろす唐突なアクションと、クライマックスを形作る出産と、ユーモアと、下ネタがぐっちゃぐっちゃになる、そのエネルギー。あるいは、朝鮮突っ張り少女が四条大宮駅でふと見せる生活と、あの感動的な跳び蹴り。■まさにこれは「映画」なのであって、映画でしかどうにもならないことをやり、ハリウッド産エンターテインメントと小洒落たミニシアター系(実は出来損ないのハリウッド映画でしかない)の狭間にごんごーんと屹立する、これぞ娯楽映画なのだ。くたばれ今のハリウッド(とミニシアター)。これが映画だ。 【まぶぜたろう】さん 10点(2005-03-07 23:05:49) (良:5票) |