4.自業自得。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2006-07-01 21:13:22) (笑:1票) |
3.本人の回想に載せて綴られる壮絶な生還記。本人が語っているんだから、生還することはわかっているんだけど、それでも映画に釘付けになってしまう、怖い、怖い、とにかく怖い! 壮絶な雪山の映像と、淡々とした語りのギャップが、強烈なリアリティを発しています。いや、雪山は壮絶なだけじゃない、時に見せる美しい表情、美しいがどこまでも「非人間的な」その表情。彼らが山頂に達したとき、背景に流れる音楽は、トーマス・タリスの「スペム・イン・アリウム」、40声部からなるこのモテットの響きもまた、聴く者を威圧する不気味なものとして、この場面に暗示的に使われているように思います。そして不安に包まれるうちに辿る下山の途、ついに、まるで定められた運命であったかのごとく、恐るべき地獄へとはまりこんでいく・・・。この映画に出てくる人たち、決してスーパーヒーローなんかじゃない。無力な生身の人間が極限状態の中、絶望の中で、ただ「生き抜こう」とする姿。あ~あ、わたしゃこういうのにホント弱いのよ。とにかく、胸が熱くなりました。というわけで、まさにこれは、映画でなければ表現できない、迫真の映像体験であります。・・・・・・・それにしてもつくづく思います、人間って、やっぱり、すごいんだねえ、本当は。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-31 18:22:46) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 みずから好んでワザワザ生命危険地帯に脚踏み入れたりするような登山等、全然、興味なき己れには全く理解不可能。 だいたい、自業自得ではないのか?等思う始末だ(^^:) が、まぁ、困難に対処する際のジョンには、なにやらちょい熱い思いを抱かずにいられない、か~?てな、映画だった。 しかし、な~、実話の映画化とはいえ、いきなり彼等の感想から入ったんじゃ、彼等、生還したのか~、てな、結果から得てしまう安心感を抱きつつ見てしまったではないか。 「いったいど~やって撮ったんだ、と思うショットの連続!」 と、聞き、ソレ見たさにレンタルしたんだが、確かに、ド迫力ありありで、素晴らし~!のだが、その合間合間で、その時どうであったか、と、御説明が入るもんだ。 コレでは、いくらカメラワークがよかろうと、せっかくの緊迫感、緊張感、やらが、なにやら削られちまったかのよう感じる。 どうなんだろうなぁ~、こぉゆう構成。 シビアな現実映画の構成としては、あまりグッドとは思えないんだがな。 /ザイルカットしたサイモンが、又、登山。ソレにおえらいサンらがクレーム。ソレをジョンが弁護。、、て、その時の状況等、彼等以外には解らん事であるし、カットされた奴が何も言ってない、てのに、クレームつけるおえらいサンもおえらいサンだが、カットしちまった奴が、再び登山とは、こりゃ、どぉゆ~心境なんだ?本人が二度と登らぬ!とか決心した、てのなら解らんでもなし、ソレで「やめるなんてゆうな」とかでジョンが誘い、又、二人でコンビ組んで登山を計画している、、とかなら、映画としての終わり方も綺麗~、てなヤツなんだろうが、いかんせん、コレは実話映画化、シビアな現実避けて綺麗事にしたんじゃヤバいよなぁ。 /DVD特典で、その後の彼等の行動てのが有り、病院についたはいいがゼニがなく治療しない、とか、ゼニを登山前にジョンがどっかへ隠していたとか、ココにもシビアな(てか、セコい)現実があった。(死に行くようなロッククライミングなんぞしたくもないが、どっちともコンビ組むのは御免だな~(^^:) 【斜藥】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-29 01:08:55) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 実話を再現ドキュメンタリー風に描いているが、実際に遭難したアンデスの雪山などでロケしたという吹雪やクレバスの中などの映像がリアルですごい迫力! 撮影したスタッフやキャストはどんなに大変だったかと苦労が偲ばれる。切り立った氷壁を登って登頂に成功してからの下山途中にジョーが滑落してザイルで宙吊りになってしまう。ザイルで繋がれたサイモンは必死で支えるがとうとうこらえきれずにザイルを切ることになる。このあたりもドラマチックだが、ザイルを切られてクレバスに転落してからのジョーの行動がすさまじくてここからがさらにドラマチックで感動的。偶然クレバスの棚田に落ちたものの滑落で片足を骨折している。ここで死を待つよりは、、とクレバスの底へ降りていく決断もすごい勇気だと思うが、クレバスの底が地上に通じていたなんてのも奇跡的な話。 雪原に出てからは這って進み、岩場になってからは片足飛びをしては転びながらひたすらベースキャンプを目指す。岩場で転倒を繰り返しつつ前進するその壮絶さを見てるだけで体に痛みを感じるほどだった。 心身共に極限状態でのその心理状態を生還した本人が語っているが、人の生命力には想像を超えるものがあると感嘆する。ベースキャンプ近くまでたどり着きそこにまだサイモンがいたことも幸運だった。 生還できたのは本人の強い意志や生命力もさることながら、何か大きな力があったように思えてならない。 こうしたリアルな再現映像の合間に当事者たちのインタビュー映像が度々はさまれて、映像が途切れるのがちょっと惜しい気もする。 【キリコ】さん 8点(2005-03-19 22:22:24) (良:1票) |