《改行表示》 4.おそらくはこのくらいの時代だと体罰主義、管理主義をモットーとする教師はふつうにいただろうし、ましてや寄宿学校となればいっそうその趣向が強く現れもするだろうと思うんだけど校長一人をこうまで悪者にしちゃうってのはどうなのだろう。ま、悪者はいいとしてもだったらせっかくの悪者の管理体制下における子供たちの萎縮がいまひとつ伝わらないってのはもったいない。悪ガキの孤独で寡黙な反抗はたしかにこの異質な管理社会が生み出したもののように見えるが、新任教師のありきたりな通過儀礼でもあるクラス全員が教室でバカ騒ぎといういかにも健康的な悪ガキ集団といった描写は恐怖政治下にある学校の風景に合わない。ここでの歌を歌うという行為は自由の象徴なのだから歌に行くまではとことん閉鎖的でなきゃその自由さが伝わりにくい。あと、回想シーンのどこか中途半端な終幕はけして悪くないのだが、そこから現代のシーンでうまく締めてくれないもんだから中途半端さだけが印象に残ってしまった。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-06-14 15:26:08) (良:1票) |
《改行表示》 3.音痴という理由で楽譜台にされてしまった彼とモンダンの行く末に少し不安が残りました。マチューのような先生は生徒に光を与えるが、他方では影も与えやすい存在。この校長は少し行き過ぎかもしれませんが、ある程度生徒と距離が離れたところにいるような人も必要。だからきっとこんな先生ばかりでもうまくはいかないんでしょうね。 でもいなくてはならない、いて欲しい先生だと思いました。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-07 01:26:32) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 「リトルダンサー」の合唱版を期待してみましたが、正直見終った後に残る物が無かった。何か途中でプツリと切られた感じのラストも納得が行かない。結末が地味なのである。主役の少年は立派な大人に成長したのかもしれませんが、私はあの乱暴物の少年は?他の子供達は?もうひとりの主役の先生のその後は?と気になって仕方がなかった。 【オパオパ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-04-24 19:36:37) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 モランジュの歌声はゾッとするほど美しいものだったと思う。子供たちのコーラスも良かった。でも、それだけの映画だった。子供たちが更生していった過程もたいして描かれていないし、ドッと感動があるわけでもない。何よりあの教師がいい先生だといわれるのがすごいムカムカした。コルバンは譜面持ちにして、ペピノに歌を教えるって約束したのにずっと助手のまま。モルダンに救いは描かれなかった。これがいい先生なのかと。フランスの教育はそれで納得されてしまうものなのかと。これがフランスで観客動員数を塗り替えた?俺は納得しがたい。 【透き通るBlue】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-02-07 07:16:29) (良:1票) |