4.彼はダムの中へ。私は眠りの中へ。 |
3.日本映画においては珍しい本格的なアクション大作ということで応援したくなる作品だったのですが、残念ながらまったく面白くありませんでした。日本映画特有のモッサリ感が作品全体を席巻し、アクション大作らしからぬ鈍重な空気が見せ場の迫力だとか展開の面白さだとかをすべて殺してしまっています。さらには、目ん玉ひんむいて大声で叫ぶことが「熱演」とされる日本映画特有の過剰演技も作品の足を引っ張っていて、予算とか技術以前の部分において、日本映画にはアクション大作をやる土壌がないということを再認識させられました。数日に渡って雪山を走り回っているにも関わらずキレイな顔の織田裕二、スノーモービルで全力疾走しようが、銃で撃たれて失神しようが化粧も髪型も乱れない松嶋菜々子の顔を見るにつけ、ガッカリ感はさらに増幅するのでした。日本映画界は、作品のために役者の顔を汚すということすら出来ないのかと。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-02-27 21:07:32) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 今思えば、この作品で邦画の娯楽アクションの質が決まってしまった気がする。テーマは面白そうだしキャストも豪華なのに、結局脚本が糞という。荒唐無稽であり得ない展開を平気で入れる。こういう駄目な脚本家を何時まで経っても切れないから邦画には未来が無いのだ。織田裕二が幾ら暑苦しい男であっても、極寒の中濡れた服で平気でいられたらリアリティーは吹き飛ぶというもの。あと松嶋菜々子は単なるお飾りだし、警察は無能、テロリストは勝手に自滅していく。最悪はホワイトアウトという現象が関係ない序盤で出ただけという事。 【まさサイトー】さん [地上波(邦画)] 3点(2007-12-30 06:46:19) (良:1票) |
1.原作は、父の癌手術中の時間つぶしに読んだのですが、その状況を忘れて熱中するくらい面白かった。原作は静と動をきちんと捕らえていてメリハリがあるのに、映画版はまったく無し。主人公が極寒で戦い続けるためにどれだけ精神力を振り絞ったか全く描かれていないので、ダムの水に押し流されても平気な変人の映画になっている。 【タヌキ寝入り】さん 3点(2003-06-19 09:35:14) (良:1票) |