4.ネタバレ クロウの映画にはM男が多く登場する。本人もMなのでしょう。そしてオーランド・ブルームはそういう意味では適役のMでした。キルスティン・ダンストは底抜けに明るくて気さくな女性を演じている。まるで2人の関係は、しっかりしたお姉さんと頼りない弟という関係です。彼女はいい意味でオーランドを攻め続ける。オーランドは始めのうちは、上の空で彼女の話を受け流していましたが、だんだん彼女の熱のおびた話しかけにひきこまれていく。・・・・・。 いきなりですがここでキルスティン・ダンスト論をぶちまけます。彼女はヘタレ男を癒す不思議な魅力があると思う。ヘタレヒーローのスパイダーマンが惚れるのも無理はない。 この女優さんは、弱い男を励ましたり癒したりすると、なぜかスクリーンのなかで不思議な輝きを増す。その理由は彼女の母性本能の強さにあると考える。彼女を起用する映画業界もそのことを充分に理解しているのではないだろうか。だから彼女と競演する男優はみんな筋金入りのヘタレばかりである。今回、はじめてその事実に気がつきました(気のせいでしょうか?) それと私はどうしてもオーランドのキャラが気に食わなかった。車のなかで、おいおい泣きまくる姿をみて、そんなに死にたいなら勝手に死ねや!と素直にそう感じたものです。人間を廃業して一生エルフでもやってなさい。 そういうわけで、キルスティンダンストには幸せになってもらいたいという思いと、オーランドには即刻死んでもらいたいとおもうジレンマを抱えながら、恋の行く末を見守っていました。 【花守湖】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-25 19:45:37) (笑:2票) |
3.ネタバレ 男目線の映画だと思う。仕事で大きなミスを犯し、その上愛する父を失った青年の痛んだ心を癒してくれるのは完全なる味方としての一人の女性である。彼女は彼を励ます、皮肉も言わない、笑顔が最高に素敵だ、男の妄想の産物としてしか存在し得ないはずの女。女は男に一目惚れをし、男は少しずつ恋に落ちる、この恋愛の構造がまさに男にとって都合が良い。この恋愛は女が男のためにいろいろと尽くす恋愛である。私には女が二人の出会いの場面で男のルックス以外のどこに惹かれたのかかがイマイチわからなかったが、何にせよ、女は男を愛し、絶対的な支持者として見守るのだ。しかし、この女の都合の良さが映画からリアリティを削ぎ、映画をちぐはぐさせてしまう。後半のロードムービー的な部分は男が女の殻(男が生まれ変わったと捉えるならば、第二の子宮といっても良いだろう)に包まれたまま、女の演出によって人生のどん底から這い上がっていく姿が描かれる。これは「優しさ」の物語だ。しかし、この女はあまりに優しすぎるが故に物語の中で浮いた存在となってしまっている。旅で流れる音楽やアメリカの南部の景色は美しいが、そこで描かれる男の葛藤は女の旅へのくど過ぎる演出によって取って付けたようなお粗末な代物にしか映らない。女のくどさが男の再生という一つの主題をぶち壊して映画をただのラブコメ(ラブコメ否定では無い)にしてしまっている。はははん。 【はざま職人】さん [試写会(字幕)] 6点(2005-11-06 23:28:25) (良:2票) |
2.冒頭から意味不明な展開の謎映画で、面白いのか、面白くないのかすらよくわからなかった。 それでも、スパイダーマンのMJはどこがいいのかさっぱりわからなかったけど、本作のクレアはとても魅力的な女性に感じられたので、もしかしたら良い作品だったのかも知れない。 少なくともキルスティン・ダンストに10億ドル以上の価値を与えることには成功してる。 何か嫌なことや不幸なことがあったときに見直したら、多少は心が癒されるかも知れない。 あと、あの謎の靴はちょっと履いてみたいよ。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-02-03 10:29:01) (良:1票) |
1.ネタバレ 父親のストーリー(特に町の人々との関係)と、キルスティン・ダンストの彼女のストーリーが、うまくかみ合っていないので、どこに感情移入してよいのやら、最後までよく分からなかった。息子が父親の未知の過去や人間関係に触れていく展開はとてもドラマチックなので、それだけに絞ったシナリオだったら良かったのに。ついでに息子の成長ストーリーまで盛り込もうとしたのは、欲張りだったのでは?息子の会社での失敗がどんなものだったのかわかりにくいのも、欠点。でも、全体としては、ほわーっと優しいエピソードがたくさんあって、見終わったあとの気分は悪くない。 【かねたたき】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-24 18:24:02) (良:1票) |