16.舞台さながらの密室性と12人の個性的な人々が実にユニークです。三谷らしさがテンコ盛りで、三谷物の中でもかなりの面白い作品です。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-09-07 13:46:57) |
15.敢えて断言。「12人の優しい日本人」は、「12人の怒れる男」よりも断然面白い!。。。ふぅ、言ってしまった。はっきり言って推理劇タッチの「怒れる男」は僕のようなアンチミステリー派にとって、あまりにも真実を一元化しすぎているし、社会派を標榜する割りには陪審員制度の問題点を真の意味で論うことなく、居丈高な民主主義の価値観や義務感によって自ら正義を負う者として規定し、皆が一つの真実を追うことに固執すること、そのことを美化しすぎているように思える。本当の真実とはこうなんだ! こうあるべきなんだ!ってね。また、登場人物たちにはそれぞれのナラティブがあり、それは当然一つに集約すべきものではないのだ。すべての思惑が一つの真実を指し示すなんてあまりにも予定調和すぎる。所詮、おめぇたちは一般市民じゃねぇのかよ。。。などと陪審員制度自体に馴染みがない僕なんかは「怒れる男」を観た時に素直にそう思ったものです。それに比べ、この「優しい日本人」は実に「いい」加減で、最期まで正義に固執しない姿勢がとても晴れやかだし、陪審員制度が日本人に合わないことを明確に主張しているように思える。なおかつ人間描写が多分にデフォルメされてはいるけどとにかく面白い。「怒れる男」のパロディ映画としても秀逸だと思うが、これは本編に対する一種のアンチテーゼでもある。所詮、人に人は裁けないと思うよ。僕は怒れる男であるより、優しい日本人でありたいと思うけどなぁ。「真実の行方」って映画があったけど、あの映画のラストシーンを「怒れる男」に対比してみると面白いかも。 【onomichi】さん 9点(2003-09-06 17:05:08) (良:5票) |
14.見ていない人には私が必ずお勧めします。最後のトヨエツの豹変ぶりは納得できんがそれ以外は伏線もうまくいい映画です。 【ミッド】さん 9点(2003-06-15 00:39:35) |
13.ちょっと、これめちゃ面白いじゃないの!シニカルな笑いたっぷりで可笑しかったです。日本にはない陪審員制度があると課程してその陪審員たちがある殺人事件の評決を討議します。始まってすぐに全員一致で「無罪」と決まったもののある一人の陪審員が「有罪」と言った事から審議はどんどん混乱していく。ほとんどが会議室での12人+数人での限られた密室劇だけに内容が凝縮された密度の来い演技合戦。三谷節らしい巧妙なセリフの言い回しや二転三転するおかしいながらもスリリングな展開から目が話せません。これがR・アルトマンとかだと色んな視点から凝ったカメラワークで構成するんですが、この監督はいかにも舞台を見ているかのような錯覚を作ってくれます。地味ですがね。いや~、いい映画観ました。 【さかQ】さん 9点(2003-05-09 15:59:28) |
12.三谷エッセンスがたっぷり。飽きそうで飽きない濃厚な名作。ところで現在進められている司法改革により、近い将来日本でも陪審制が始まります。もちろんドイツ式(裁判官の権限も強い)の採用で、アメリカ式ではないですが。どうなることやら。楽しみ?ですね。 【篆】さん 9点(2003-04-05 04:54:17) |
11.「12人の怒れる男」と見比べると楽しさ倍増!国民(民間人)をもっと信用して日本も陪審員制度をやれば良いと思う。サボる事と私腹を肥やす事だけを考えている公務員どもよりよほど健全な判断が出来るだろう。 【死亀隆信】さん 9点(2003-03-27 02:42:54) |
10.すごく良くできた作品だと思います。「12人の怒れる男」とはまた別の魅力のある作品でした。ユニークな個性をもつ12人がコロコロ意見を変えるあたりは、日本版の方が感情移入しやすかったです。私も優柔不断なので、人の意見に激しく左右される登場人物たちと同じだなと。あと病的なほどに有罪を主張する相島一之さんの演技は素晴らしかったと思います。「話し合いましょう」が私の口癖になりそうです(笑) 【はがっち】さん 9点(2003-03-26 00:17:30) (良:1票) |
9.文句なし。本編(十二人の怒れる男)に勝るとも劣らない。 【あだちてつや】さん 9点(2003-03-04 02:17:05) |
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8.豊川悦司かっこいい。みんなの個性がおもしろいです。終わり方もよい。 【バカ王子】さん 9点(2003-02-06 11:42:26) |
7.うまく話しが出来てる映画ですね。 【せい】さん 9点(2002-12-10 05:51:09) |
6.映画好き初心者に薦める邦画、第1位ですよね(?)。日本語理解できて良かったって思った。シンプルでいい。 【カエル】さん 9点(2002-11-06 00:11:50) |
5.陪審員12人&守衛&出前の14人ポッキリでの密室劇。元の演劇では9号(医者)を西村雅彦氏、12号(仕切り好きの人)を故・伊藤俊人氏が演じてました。名目上は名作のパロディものだけど、思わず頷きたくなる日本人の性(さが)、優柔不断さを取り入れ、三谷色満載の脚本に。原作を観なくても問題なく楽しめます。逆に後から原作を観た方が1粒で2度美味しい感じかも? 【希】さん 9点(2002-08-03 10:57:43) |
4.何度も観ると、何度も新しい所を発見できる。演劇好きにはたまらない。未だに元ネタを観ていない私はダメですかね?しんじゃえ~る 【LEANOR】さん 9点(2002-07-03 01:03:31) |
3.まさに三谷ワールド。出演者も個性派ばかりでよかった。 【スペシャルラブ】さん 9点(2002-01-11 00:10:21) |
2.映画の中で、12人の陪審員の気持ちがどんどん変わりひとつになっていく様子がよくわかる。日曜の昼下がりどーーーしても暇な時に見るとなかなかいいかも(^^) 【ひよこ】さん 9点(2000-09-29 15:18:41) |
1.はやりの芝居を映画にしたような作品。笑いの部分はちょっとベタですが、ストーリー(?)は光る!初めてみたときは豊川悦司しか知らなかったんだけど、今みるとTVドラマのレギュラーメンバー勢揃いです。とくに陪審員番号12の高橋さんは「家族ゲーム」のころから好きなんだな。もともと松田優作の役をやるはずだった人なのだ。それにエンディングがいかにも芝居っぽくていい。出演者数14人。うまい!三谷作品を受け付けない人にも勧めたい。 【阿佐ヶ谷】さん 9点(2000-09-18 01:37:05) |