46.元ネタを知らなくても何の問題もありません。本作単独で“日本人の性質”を描いたコメディとして完成しています。めちゃくちゃ面白い。ゆえに危機感を覚えます。例えば長州小力。彼の知名度は本家を上回っています。単独で芸人「長州小力」として成立しています。本家を知らずに笑っている人も多い。「長州力」を知らない人にとっては、小力が”オリジナル”です。望む望まざるに関わらず、初めて触れた方が、その人にとっての本物になってしまうという現実。しかも小力は本家より面白い。(注:長州力も別の意味で“面白い”ですけど)。でも彼が在るのは「長州力」がいるからこそ。“パロディとして素晴らしい”“本家を超えている”という賞賛は、まずオリジナルへのリスペクトありきであると考えます。ほとんど小力レビューになってしまいましたが、自分の言いたいことは、ぜひとも“先に”『怒れる男』を観て欲しいということです。これは本作に対する最大級の賛辞でもあります。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-10-06 18:45:25) (笑:2票) |
45.名作『十二人の怒れる男』のパロディ。見事にジャパナイズされている。脚本は古畑の三谷だけありB級推理小説並だった本家よりも複雑。しかし様々な「思想」を書ききった本家のような本格社会派映画ではなくあくまでも個人の性格差レベルに留まっている所が本家より劣る。いや、確固たる思想を持たず他人に流されることが多い日本人を描いたのだろう。もともと本家は謎解きは二の次なだけに事件の謎解きを中心近くに置いて逆に深さは無くなった 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-28 01:59:35) |
44.《ネタバレ》 ほとんど同じ室内で二時間近くかけて行われる話し合いが、なんでこんなに面白いんでしょうか。出だしの喫茶店に出前の注文をまとめるシーンからして、くだらなくて、もう面白かった。一番最後まで有罪にこだわる男の理由にあきれてしまいました・・・。元になった作品は見たことないですが、ぜひ見てみたいと思っています。 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-03 03:43:20) |
43.そう来たか!という感じです。前半のだらだらした雰囲気がちょっともったいないかな? 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-29 00:13:22) |
42.あの複雑でよく出来たオリジナルのストーリーを、逆の展開から初めてさらにもうひとり加えて落とす。 やろうという思いつきは簡単だけど、実際にすべての辻褄を合わせて誰もが納得の行く形でオチを付けるのは至難の業。 それをやってのける三谷の手腕は素晴らしい。 ただ、「ダヨーンのおじさん」の件はいかにも三谷的なギャグで、うすら寒い。 【カタログ】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-06-20 01:10:44) |
41.*この作品を見て「三谷さんの舞台見てみたい!」と思いました。*日本の陪審員制度も始まるらしいし(所詮、このぐらいの認識しか持ってないのが日本人なのでは?)、ぜひ見ましょう!!*あ、「怒れる男」も同じくらい好きです。 【ハクリキコ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-09 01:52:45) |
40.《ネタバレ》 なかなか笑わせてくれる内容でした。セリフでは、「悔いのない人生を!」、「栗がそう言ってます」、「むうざい」がツボにはまりました。やはり本家「怒れる男」を知っているかどうかが、本作の評価に影響してくるように思います。本作の10番陪審員が「怒れる男」のH・フォンダに相当する役柄だろうと最初思わせといて、実は3番陪審員(リー・J・コッブ)と同じだった、っていう感じで楽しめるわけです。逆に言えば、「怒れる男」を知らなかった場合、ここまで笑えたかどうか疑問が残ります。 【オデュッセウス】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-04 00:24:06) |
39.うまく和風に味付けされていて,「怒れる・・・」を観た人にもおすすめできる。あちらの硬派な雰囲気もいいけど,こちらのほんわかした雰囲気もなかなか心地いい。 【じゃん++】さん 8点(2004-09-06 12:12:36) |
38.《ネタバレ》 映画としては、元ネタがあるとはいえ、とっても出来がよい。面白かった。「フィーリングかなあ」の時間差2発には笑い転げた。ありがとう三谷幸喜。でも、良い子はこれが日本のオトナの現実の会議をえぐった風刺だ、なんて思ってはダメですよ。風刺じゃないんです、これは、まぎれもなく〈理想〉なんです。この陪審員協議みたいに意見のある人ばっかり集まった会議なんて……、うっそぉ! 私の半世紀を超える日本人生を振り返るとですね、この陪審員たちの協議は、まったく有り得ないほど理想的に充実した会議なのです。だって、全員とりあえず何か中身のある――有罪か無罪かどっちかの――意見を持ってて、それを表明するんだもんね。んなことあるかって。みんなくっきりキャラ立ってて魅力的じゃん。会議でキャラ出す勇気あるヤツなんて例外だよーん。それから、相手の意見に正面から反論してるでしょ。つまり、議論が立派にかみ合ってるってわけだ。それで、最後はみんなが納得する結論が出る、と。ありえない!ありえない!! あ り え な い!!! ま、取り乱してしまったが。ペーソス皆無で成功したセリフ喜劇。珍しいと思う。 【哲学者】さん 8点(2004-08-09 23:46:02) (笑:1票) |
37.オリジナルと比べて、動きがあって面白かった。 【たこら】さん 8点(2004-07-13 21:01:44) |
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36.二転三転するストーリーも面白い上、進行と共に12人の陪審員のキャラクターも少しずつ明らかになってくる、さらに陪審制度の危うさなども盛り込まれて良く出来た脚本だと感心する。 全員無罪の中、一人「話し合いましょう」と言って有罪を力説して皆を説得する序盤から、畳み掛けるような会話やギャグの数々はいかにも三谷幸喜らしい。
有罪が多数になり決定寸前でなお無罪を捨てない2人あたりからは急激にサスペンスフルな盛り上がって見事な展開になっている。 この経過を見ていただけの私もこの事件が有罪か無罪かと共に考え、結論を出したような気分になっているし、陪審員の立場も裏表共に明らかになっている。
見る者をここまで引き込み、オリジナル以上にひねった話をコメディタッチで見せきったのはうまい。ただもともと芝居向きの脚本だと思うけど、セリフまわしや演技も時に芝居じみてるのが少々気になった。
【キリコ】さん 8点(2004-06-05 11:49:22) |
35.前半部分「う~んコメディかぁ。まあ贋作ならこういうのもありかな・・。」 後半部分「うおー!オリジナルを凌駕してますやん!」 ・・で、結局高得点になりました。 【たまごくん】さん 8点(2004-06-01 04:10:29) |
34.《ネタバレ》 「怒れる男」を先に見るのを薦めます(笑)。 途中までイライラさせておいて最後でスッキリ。良い脚本ですね。 【ヤス】さん 8点(2004-05-24 06:52:39) |
33.《ネタバレ》 ・・・で、結局無罪!原版の怒れる・・より行ったり来たりな優柔ぶり&優しさがなんとも日本人らかった。で、三谷幸喜っぽいなぁ~って思ってたら、案の定脚本で一枚かんでいてこれまたほっとした。 【モチキチ】さん 8点(2004-05-13 05:08:27) |
32.最初から最後まで話に飛躍がありすぎると思う。結局何が真実かなんかわからないと言ってる割にはシラフだったとか、自殺だったとか、まるでみんな本当にあったかの様に皆が思ってるんだけど、その可能性の方が低いと思う・・・空想にぶっ飛びすぎな部分があるところに残念さを感じた。有罪にもっていくときの持っていき方も酷く無理があった様に思えて仕方が無かった、ぶっちゃけ最初から皆が有罪向きのスタートの方が良かったと思うよ。逆転に逆転を重ねようとするから最後がぶっ飛ばすしか無かったのだと思う。ま、コメディだから良いのかもしれないけど。 【taron】さん 8点(2004-05-11 17:49:04) |
31.オリジナルの優れた脚本ありき、ではあるが、単に配役を日本人にしただけのパロディではなく、より日本人が感情移入しやすいようなドラマに再構築されている。何より、謎解き部分のクオリティは原作以上かも。仮説が組み立てられては崩されるという、本格ミステリーとしても通用するくらいのドンデン返しが用意されている点が優れている。各人の個性も際立っていて、それぞれが「妬み」「猜疑心」「劣等感」といった、主たる人間性の負の感情を代弁している。原作共々、評決の行方や事件の真相は二の次で、この場に集う人間ドラマを描くことこそがメインなのである。しかし、日本に陪審員制度が出来たら、本当にこんな感じになりそうで怖いなあ。 【FSS】さん 8点(2004-05-02 13:02:37) (良:1票) |
30.三谷らしさが全開。もともと舞台の人だから、彼はこういう限られた場所で物語を展開させるのが、本当に上手な人だと思う。TVでもヒットしたのは「振り返れば奴がいる(病院のみ)」「王様のレストラン(レストランのみ)」で、舞台を広げすぎた作品は失敗が多いし(新撰組も失敗かな…)。中原監督の起用も正解。彼もまた、女子高という限られた場面しか出てこない「桜の園」という良作を世に送り出した人だし。「本質」に全く拘らない、「議論」が出来ない日本人が良く描けていると思う。2時間飽きさせない展開も◎。 【なおてぃー】さん 8点(2004-03-15 01:26:37) |
29.非常に面白い。舞台はほとんど動かずシンプルで派手さとは無縁の映画ですが、12人の各個性ある人間のかけひきは観ていて飽きません。最後はああいう結末になるとは予想できませんでしたね~ 【ゆうしゃ】さん 8点(2004-03-04 09:22:18) |
28. 本家も見たけど、これもとてもよかった。笑えるという点で、こっちの方が上かな。本家は日本人の私が見ても面白かったけど、これは向こうの人が見たらあまり面白くないかもしれません(日本人のなんとも言えない特徴が描かれているため) 【erica】さん 8点(2004-01-30 19:38:34) |
27.これは『12人の怒れる男』をパロッたコメディ映画ではなくリメイク映画。ラストの30分間は中々緊張感があって、原作にも勝るとも劣らない出来。でもやはり、原案である『12人の怒れる男』に一歩譲りたい。 【中岩無洋】さん 8点(2004-01-22 13:16:03) |