《改行表示》 4.《ネタバレ》 バリアンが、エルサレム明け渡しの交渉が済み、最後の別れ際にサラディンに 「エルサレムの価値は?」と聞くと「無だ。」「しかし、全てだ!」と答えましたが、 それが、この映画の全てを語りつくしていると感じました。それにしても いつもながら、凄まじい位にスケールの大きな映画で、観る度に色々な 事が分かりつつあります。エルサレム攻城戦の映像は特に凄かったです。 攻城塔を銛を打ち込んで引っ張って横倒しにする、などの防御法は 初めてみました。▼自殺した妻の十字架のネックレスを埋めたのは キリストが処刑されたゴルゴダの丘だったのですね。最後に故郷で眺めていた 花は桜の花だったような?ボードワン4世の崩御時のバックに流れた音楽は、 同じリドリー・スコット監督の「ハンニバル」の野外オペラシーンで使用されたパトリック・ キャシディ作曲の「ダンテス・ラ・ヴィダ・ノーヴァ」で、「あらら?同じ監督だだから、こんなのもありなのなのかなぁ?」と思ってしまいました。まあ、違和感はなく、むしろ高貴な悲愁感を漂わせていて非常に良かったのですが・・・・。最後に「この村にくると、バリアンに会えるといわれたのだが?」と尋ねたのは獅子心王リチャードだったのですね。まだまだ色々な事が分かって来そうな気がします。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-30 20:22:02) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 DVDを買って何度も見てたら惚れ直しました。 素晴らしい。実に実に素晴らしい。ディレクターズカット買うしかないです。 オーランド・ブルームもなかなか頑張っているし、エヴァ・グリーンは無茶苦茶美しいし、ジェレミー・アイアンズは渋いし、エドワード・ノートンは眼だけですが、これほどなで肩が似合った役も無い(笑)配役がもう最高。サラディンらイスラム陣はひたすらにカッコイイ!! リドリー・スコットの映画には一度見たら忘れられない、印象に残るシーンが一箇所は必ずあるのですが、この作品ではボードワンがルノーを鞭で叩くシーン。 画の美しさはいわずもがなですが、どのシーンも眼を見張るほど美しい!! 葬儀のシビラの喪服の美しさ、そして死に顔アップの悪趣味さ、リドリー変態シュミも炸裂して大満足(笑) 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-11-24 00:00:11) (良:1票) |
2.ディレクターズカット版見ました。これは確実にDC版見たほうがいいですね。普通にレンタルしてる劇場公開版は登場人物の物語が結構カットされてます。DC版は追加シーン50分もありますから当然シビラの物語もしっかり描かれてます。劇場版ではシビラの描写が消化不良だったと思うので是非ともDC版で。ただしラストの攻城戦はそのままですけど。僕はDC版に10点つけます。DC版レンタルされてれば幸いですが、殆どの場合買うことになるでしょうけど…皆さん買いましょう。 【亜空間】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-12 18:04:24) (良:1票) |
《改行表示》 1. 十字軍のお話です。時期的には第2回と第3回の間ですね(間違っていたらごめんなさい)。大まかな流れは史実にしっかりと沿った歴史スペクタクルなので、興味のない人は本当にサッパリわからなかったりするかもです。しかし、わからないといってもヨーロッパ・教会・キリスト社会が「十字軍」というエルサレム奪還の軍隊をイスラム社会に送り込んだという事実はいちどぐらいは聞いたことがあるでしょう。当然この歴史的事件により、キリスト教がマイナスのイメージをより強く、中東のみならず世界に植え付けていることは事実です。たとえヨハネパウロⅡ世の謝罪がなかったとしてもね。でも、そういう部分はできるだけカットされていました・・・。それだけで「やるな、リドリー・スコット」っていう感じです。 十字軍が悪か善かはあんまり意味をなさないのです。特にこの映画の中でそんな宗教的カタルシスを前面に押し出されても興ざめするだけですよ。だってそんなことは言わなくてもわかっているんだもの。映画を観ていると「何のための戦争?」とか「キリスト vs イスラム」の構図は殆ど見えなくなります。やっぱり双方とも「神」を連発しているんだけど、その濃度は限りなく薄まってくる。たぶんこれはわざとなんですよ。だって死ぬか生きるかの極限状態で自分たちの神さまがどうだとか、アイデンティティですら怪しいですよ。あるのは戦争で死なないように・戦争に勝つようにという本当に純粋な「神にすがる姿」だけ。 キリスト教徒やイスラム教徒の人がこの映画を観るとどう感じるのかな。非常に気になります。 さて、そんな『グラディエーター』なんですけど(違)、戦闘シーンが圧巻ですね。 特にエルサレム攻防戦での篭城。まんま『ロード・オブ・ザ・リング』のような気がしつつも、どこからどこがCGでどこからどこが実写か、その区別が殆どわからないほど臨場感たっぷり。それと、レゴラスじゃなかったバリアン役のオーランド・ブルームは主役なのに気配を消し気味だった(?)けど、サラディンとボードワンⅣ世の存在感が出まくりでうまくバランスがとれていたのかもしれません。いやー、それにしても本物のふたりはもっとオーラに満ち溢れていたと思うとビックリですね。「英雄は英雄を知る」具合がなんとも。それだけでも観る価値はアリですよ。 ベリーショートの王女も全然OKです(意味不明)。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-07-06 21:27:42) (良:1票) |