7.これは非常に不愉快な映画だったので覚えている。アメリカの精神というやつは、フランク・キャプラのような宝石も作るが、ときにこういう腫瘍も作るから怖い。大まかな設定はいいの。強圧に対抗して個々の手紙がネットを作っていく、って。でもなんでその時にアメリカ合衆国やら星条旗やらの古いものが必要なんだ(設定は近未来)。組織に対して個人が同格で立つのが、本来の理想のアメリカ精神であろうが。ヘンなボーイスカウト的な青年組織がナチの親衛隊みたいな澄んだ目をして、少年野球の監督のようなケビン・コスナーのまわりに集まるってふうにもなっちゃうところが、“アメリカの精神”の怖さだ。系としては、敵の組織とこのボーイスカウト連中とは同じものであって、このポストマン集団が邪悪な組織の芽にも成り得るってとこを突かなくちゃ、この枠組みを設定した意味がない。悪の強圧を熱狂的に支持する群衆がいなければ、あれぐらいの武器で支配はできまい。悪辣ぶりを示すのに、中世の領主のような倫理性を持ってこなければならなくなる。現代の怖さは、熱狂的に支配されたがる群衆が簡単に組織されることだ、中世のような悪を持ってくるのは、その現代の恐怖と向き合うのが面倒くさいからであろう。それとも単純に、自国が戦場になったことのない国民のノンキさか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 4点(2009-02-15 12:19:28) |
6.とにかく長い。3時間。荒廃した未来世界で、原始郵便機構の偶然による復活は面白いテーマだと思った。新政府が誕生しつつあるという噂に、人民が力づけられ、それによって変化しはじめる雰囲気もいい。ただ、世界そのものが極端に狭い。ケビンコスナー、幻の町は半生をかけても探し当てられないのに盲目のおばさんの「名前しかわからない妹」への、手紙の返事はあっさり持って返って来る。結局、古代紛争物の様に戦乱シーンばかりになっていくのと、悪役のやる事が酷過ぎで引いた。 【Zenko】さん 4点(2003-05-19 12:29:43) |
5.私自身はコミュニケーション・・・「興廃した世界で郵便というコミュニケーションを通して社会を再構築していく」というテーマがあると解釈していますが、ほかにも見せ方があったように思います。星条旗と銃撃戦でオチが曇りました。全体的に冗長で「落ち度がたくさん見つかる」というよりは「見所がない」というのが低評価の要因です。いったいどこに多額の製作費用が消えていったのか謎です。ケビンの銅像に消えていったのでしょうか。ひょっとしたら自分の銅像を立てるのが彼の狙いだったのかも? 【李徴】さん 4点(2002-09-25 01:37:06) |
4.近未来? |
3.正義を訴えているのか、戦うことの正当性を訴えたいのか?どちらにせよ、人殺しは人殺しだと言う主観を持っている自分にとっては、受け容れがたい作品であった。だってこれ「ポストマン」だよ。なのに戦うのかよ。 【☆】さん 4点(2001-12-25 00:37:42) |
2.悪いと言う評判が先行して同情心から観た珍しい作品でした。観終わって良かったシーンは?ん~~~、思い出せない。まずポストマンに戦わしたところから失敗の気が。それと最後は殴り合いですか? 逆にラズベリー賞に選ばれたことでこの作品って箔が出たかもよ・・・・・? 【イマジン】さん 4点(2001-12-14 12:26:01) |
1.いい加減、ケビン・コスナーのぐうたら男立ち直り系映画は飽きました。ひょっとするとこの人はこういう役しか演じられないのかも。でもこの役はカート・ラッセルだって、ジャン・クロード・ヴァンダムだって、スティーブン・セガールだって立派に演じられたでしょう。観ていて嫌になったな~。 【あまぬま】さん 4点(2000-09-20 19:44:29) |