12.何よりも驚いたのが、音楽もイーストウッドが担当してること。 【アルテマ温泉】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 22:37:12) (良:1票)(笑:1票) |
11.流れに逆らうようですが、微妙な作品だと思います。 自分も、エンドロールはおろか、明かりがついても劇場の椅子からしばらく立ち上がれなかったのは確かですが、それは、ストーリーの物理的な「重さ」から来たもので、「感動の波に飲まれて立ち上がれなかった。」ってのとは少し違う気がしました。 「あとは各自で処理するように。」と言って渡された大きな漬物石を抱えて、しばし茫然自失としたという感じです。 映画の終わり方としては,反則技に近いかも知れません。 肝心のボクシングのシーンはかなりお座成りで、イーストウッドのトレーナーとしての手腕や、ヒラリーのボクサーとしての圧倒的な強さに説得力のないまま簡単に成り上がってしまうので、その部分で一喜一憂する面白味がありませんでした。 話の顛末から鑑みて、前半の「生」の輝きをもっともっと眩しく描くべきだったんじゃないかと思いました。 ストーリーにメリハリが足りなかった気がします。 更に、ジムの連中を含め登場人物のほとんどが捨て駒で、モーガンの役どころにしてもどこか中途半端で、ストーリーの中での確固たる存在理由が希薄だった気がします。 主人公二人のラブストーリーという側面もありますが、はじめは断っていたトレーナーを結局引き受けた心情の変化が曖昧だったりして、クッキリとした輪郭が見えて来ません。 命の尊厳についてもひとつの答えが提示されているものの、悲壮感のある安いメロドラマ以上のパッションは感じませんでした。 良く言えば、泥臭くて不完全な人間臭いドラマと言えるかも知れないけれど、個人的には「傑作」とは言いにくいです。 【Beretta】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-14 03:52:04) (良:2票) |
10.《ネタバレ》 これはSTYX21も書かずにはいられない(含み笑)。イーストウッド、期待を裏切らないですね。相変わらず理不尽で受け入れ難い現実を描きつつも、しっかり心に響く作品を撮ってます。ロッキーが、エイドリアンのため、自分がゴロツキでないことを証明するために闘ったのと同様に、マギーは家族のため、自分の存在を確認するために闘った。その結果、闘い抜いたロッキー、潰えたマギー。しかし、これが理不尽な現実。エイドリアンとの愛を得たロッキー、家族から見捨てられたマギー。これも理不尽な現実。そして、人生のリングで「ファイディング・ポーズ」をとれなくなったマギーに「タオル投入」したフランキーには賛否両論あるだろうが、「試合」を続行するか決めるのは、ボクサーとセコンドの意思であって、「観客」や「レフリー」が続けろと言うことはできない。フランキーとしては、ブーイングされても、もはや闘うことができないボクサーを「見殺し」にすることはできなかったのだろう。これも理不尽な現実。「もし、リングに上がってなかったら・・」、長く生きられたかもしれない。が、マギーに何が残ったというのだろう。少なくとも、リングに上がったことで、フランキーと共に闘ったという証が得られたことは確かなはずだ。
最後に反則したチャンピオンへ、「アホンダラー・ベイビー! バシッ!(パンチ一発)」 チャンピオン:「うっ・・ドサッ(倒れる)・・・・」 「ザマミロンダラー・ベイビー!」 (←これを書かずにはいられなかった?(ニガ笑)。イーストウッド同様、期待?を裏切らないアホンダラー・ベイビーのSTYX21でした(ニガニガ笑)。相変わらずくだらないネタですが、これも理不尽な現実です(自ら失笑)。マギーがレモンパイでなく、ロッキーのように生卵を飲んでたら、あのパンチでチャンピオンをKOできたはず・・と思ってしまったのは、勝手な妄想です(自ら嘲笑)。)
*一部、他レビューワーの方の言い回しを「オマージュ」させて頂きました、ご了承下さい・・・。 【STYX21】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-04 12:54:04) (笑:2票) |
9.《ネタバレ》 とても繊細で複雑な映画である。こんな映画を撮ることができるのかいうくらい、繊細さを感じた。光と影によるコントラストが、さらに本作を繊細にしている。また、セリフのない数秒のカットでさえ、数分間を物語るくらいの効果があるものがいくつも垣間見られた。この点に関しても、流石と感心せざるを得ない。 ストーリーにおいて、一番気になったのは、彼女が「悔いのない人生」を送ることができたかどうかということだ。 あのような反則による事故によってあのような結末に至り、また「彼女が何のために戦い続けていたか」ということと家族の酷い仕打ちを見ると、果たして悔いのない人生と言えるのだろうか疑問に感じる。むしろ失意のうちに、また無念の想いを抱いていたのではないか。 家族については、家は買えても、心は買うことは出来ないので仕方がないとしても、ボクシングの試合に関しては、自分が脚本家ならば、チャンピオンの反則により、大きな怪我を負う。怪我を負っても戦うことを止めようとしないマギー。何度もタオルを投げ込もうとするも、戦う彼女の姿を見て、どうしてもタオルを投げ込めないフランキー。勝つか負けるかどちらでも良いが、最後までリングで戦った代償として全身不随の怪我を負うという流れにした方が良いのではないか。最後までリングで戦うことができれば、彼女は「悔いのない人生」を送ったと思うし、スクラップが失明した試合をカットマン故、止めれなかったけど実際はどうだったのか…という話ともリンクする。 フランキーはトレーナーとしては、マギーの試合にタオルを投げ込むことができなかったけど、トレーナーを超えた存在として、マギーの人生にタオルを投げ込む業をフランキーに背負わせるというのが、すっきりする流れと思われる。彼女の人生に自己責任を負わせることが出来ないと、後味の悪い、救いのなさだけが残ることになるのではないか。 他方、彼女を死なせないという流れの方が整合的なストーリーのような気もする。スクラップの語る「誰でも一度は負ける」というセリフには、裏を返せば「負けたとしも、どんなに傷ついても、人間は再び立ち上がれる」ということを言いたいのではないか。ラストで彼女が大学で車椅子の姿でもゲール語を学ぶ姿が見られたら、アカデミー賞受賞作品に相応しい映画になったのではないかと思う。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-05-30 23:40:05) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 フランキーと彼を見守りながら寄り添うように静かに生きるエディ。彼らの描写は丁寧で、決して成功とはいえない人生を背負いながら静かに生きる切なさを感じさせる見事な演出だと思う。しかしその割に娘を金ずるとしか見てない母親や勝利のためなら反則技もいとわない娼婦上がりのボクサー、彼らの悪役ぶりがマギーとフランキーの絆をより際立たせるための単なるコマになっているようで、そこだけ世界が薄く色あせてみえてみえる。彼らにも人生があり陰も陽もあるはず。フランキー、エディ、マギーを深く描くなら、同じ愛情で彼らも描写して欲しかった。 そしてあまりに救いの無いラスト。「ミスティック・リバー」といい、この人の近作は希望が無い。全体としてとても水準の高い作品だと思うし、これも人生だと思うが、僕は映画から希望や明日生きる勇気を与えてもらいたい。そしてエンドロールが終わったスクリーンの向こう側で生き続けているであろう主人公達の幸せを祈ってしまうような、愛を感じる映画に高い点数をつけたいと思う。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-05-30 21:41:06) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 わたし個人は選択としての「自死」や「尊厳死」を全否定するつもりもないし、もちろん映画がいつも希望にあふれた夢物語であるべきだとも思わない。 本作は、大変上質な作品で、何度観てもすべての点で非常に完成されていると思う。 しかし、こうまで残酷な結末を与えるのなら、貧困や敗北のどん底で、それでも生きようともがく人々に対して、なんらかの光を示すべきではなかったかと、非常に残念に思う。 救いのない結末で、鑑賞後の後味の悪さがいつまでも残る。 【poppo】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2009-01-17 12:37:47) (良:1票) |
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6.《ネタバレ》 ジャケットから爽やかなスポ根を期待してレンタルしたのですが、違った、、、です。アメリカ映画なのに、ファーストネームではなく、やたら姓が強調されているなと思ったら、ケルトを強調してたのですね。前半の躍動的なカメラワークが、後半は極端に変わってしまう。映画なら、もう少し希望のあるエンディングにして欲しかった。「ジョニーは戦場に行った」ほどではないが、救われない結末です。
ところで私は昔、生活保護のケースワーカーしていたのです、あの制度はこんな家族を作り出す麻薬のような一面があるのを思い出しました。その世界を知っている私には、この家族は本当にリアリティがあります。 【胡桃沢金太郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-09 11:43:55) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 う~ん…ごめん。この点数だ。なんでかな。イーストウッドも良かったし、フリーマンさんもいつも通りだったし。スワンクに至っては2度目のオスカーも当然って感じだった。たぶん先に原作の小説読んじゃったのと、先に"Boys don't cry"のスワンク観てイメージ固めちゃったのもあるかな。マギーの家族の最低ぶりは原作よりちょっとひどい、青熊の極悪ぶりもちょっと…あれ故意じゃなく事故だったはず。なんかこれでリアリティー薄れた感あった。それと宗教と自殺の問題。なんかそういうのにこだわって脚本いじってるのかな。そもそもフランキーがマギーに対して決断したのは、マギーの父がアクセルを葬ったエピソードが重要な役割を果たしてたと思うんだけど、心なしかこの重要な部分をあえてあっさり触れただけで済ましてる気がした。ていうかそこなんだよな。マギーを解放してやる理由、そこを原作のままストレートにやっちゃう訳にはいかなかったからいじった、そうじゃないかな。国内の宗教関係者の反発を少しでもそらしたかったからとか。個人的にそういったことがひっかかって醒めてしまったよ。なんか政治的なものが感じられてさ。それでもやっぱり論議は呼んだんだよね。ならこんな不自然なストーリィのこねまわしかたは避けて欲しかったかも。 【ごりちんです】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-03 01:05:21) (良:1票) |
4.う~ん終始何かスッキリしないんだよねぇ。 未だに男性主導であるスポーツ界の象徴ともいうべきプロボクシングの サクセスストーリーに女性を据えて観客を惹き付ける。 マギーの一方的なラブコールがやがてフランキーの心の氷を溶かし、 互いの信頼関係が紡がれていく。 そして物語の中盤からあざといほどの純愛ドラマへと緩やかに昇華する。 まぁここまではボクサーに女性を起用するなど多少奇をてらってはいるが、 スポ魂ものとしては常道な展開で中々見応えがある。 そして物語後半、最強の敵に挑戦し辛くも勝ちを拾ったかと思った瞬間、 思わぬ反則技を喰らい首から下は全身麻痺の障害を負ってしまった。 エディの危惧していた事が図らずも現実のものとなってしまった。 過去に自分が無理をして片目を失明してしまったが為に引退を余儀なくされ フランキーは一生後悔しているというのに・・・。 この辺も前半の伏線が活きてきて因果応報とまではいかないまでも 仏教でいう輪廻転生のような因縁臭ささが絡み付いてくる。 そのうち体の自由が利かないマギーの右足が床擦れによって壊死し 片足切断を余儀なくされてしまった。 もはや在りし日の栄光はマギーにとって苦痛でしかない。 やがて家族にも愛想が尽きたマギーは自殺を図るが、更に最悪の形で失敗する。 生きながらの植物人間状態と化したマギーは人生のトレーナーとも言うべき 愛する生涯唯一の人フランキーに全てを委ねる・・・。 う~んここら辺から本当に何かしっくりこない。 在りし日の栄光のみが人間の生きる糧と言わんばかりで 自分が原因で障害を負った事実に何一つ反省も無く 寧ろ死という滅びの美学で以って現実逃避しようとする姿には正直辟易する。 そしてついに唯一頼れる人間に尊厳死と言う名の殺人を強要するのだ。 穿った見方をすれば障害者に対する冒涜とも取られかねない行為だ。 (多田富雄を見習えと言いたい) それが愛という名の隠れ蓑によって美化されている姿には正直納得できない。 とある本にイーストウッドはアメリカ社会の典型的な保守系代表格であり 彼の一連の作品(許されざる者然り、ミスティックリバー然り)は 如実にその傾向を物語っているという。 そういったアメリカ社会の根底に流れる本質を理解しなければ 彼の作品を読み解く事は不可能なのであろう。 少なくとも私の少ない脳みそでは到底理解の外である。 【sting★IGGY】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-02 23:27:38) (良:1票) |
3. 静かな映画。前半の「動」の部分も粗いフィルムと影のコントラストでとても落ち着いて見える。この映画は悲劇だ。ハリウッドの浪花節じゃない。それだけは言っても構わないだろう。でもそれだけしか言えない。この作品の全ては映画の世界でよく目にする悲劇だ。だけどそれだけではない何かを持っている。何かはわからない。たぶん僕の年齢ではわかり得ないんだ。コメントすることも拒否する映画。それに巡り会っただけでも幸せかもしれない。ハリウッド万歳の人に観て欲しい。また、ハリウッドを否定する人に是非観て欲しい。使い古された悲劇と裏切り裏切らないエンディングを。これはイーストウッドからハリウッドとアンチハリウッドに与えられた難解な宿題だ。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-07-06 21:30:31) (良:1票) |
2.全く文句のつけようのない映画です。主演3人の演技は素晴らしいし、演出・カメラワークも最高。音楽も物語全体にうまくマッチしており、観ながらここまで引き込まれた映画は久しぶりです。が、話の内容があまりにも悲しすぎる。映画自体の出来がよく、ものすごく感情移入できるだけに観終えた後の落ち込みは半端なものではありません。身を切られるような映画でした。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-02 12:24:37) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 今回のアカデミー賞では、確かに他のノミネート作を圧倒する映画的完成度なのは間違いないし、万人にとって判り易い「名演技」を披露したジェイミー・フォックスがいなければ、主演男優賞も本作が獲得していたことでしょう(個人的には音楽賞もあげたい)。私は本作を「逃げ場所を失った人達」のドラマと見ました。マギーが何故フランキーの元に押しかけて来たのかは判りませんが、とにかくフランキーが彼女の最後の逃げ場所となった。失い続けの人生を送ってきたフランキーにとっても、彼女が最後の逃げ場所となる。二人とも逃げ続けて、行き着いた場所がお互いだったのです。しかし運命は、彼らからそれさえも奪い取ってしまう。地上に逃げ場所を失った彼らの向かう所は一つしかない。…それにしても、暗い話だ。こんな暗い話では、私はとても感動できません。たまには、他人を不幸にしてでも生にしがみつく様な人達のドラマが観たいです、7点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-02 00:09:54) (良:1票) |