67.ヒトラーはともかく、ゲッベルス首相の顔がやたら怖い。(実物のゲッベルスは どちらかというと妖怪顔だったのに対し、今回なぜだかそれ以上。) そこが不謹慎にも今回少し笑えたポイントなんですwww。 だがしかし、そんなことより、ヒトラーはともかく、今回、側近たちの逝き様について追求してみた挙句に、 いらん事、悲しい写真を目にする事になってしまったのですが、例えば、ネット上にはハインリヒ・ヒムラーの自殺直後の写真が存在しています。 また 悲しいかな ヨーゼフ・ゲッベルス、マグダ・ゲッベルスの半焼死体写真だって公開されています。 そしてさらに悲しいかな ・・・その横には毒殺によって亡くなった娘たちが横たわっています(><。) 軍人であった人間ならともかく、その娘たちの亡骸写真をいつまでもオープンに垂れ流しておく必要ってどこにあるのでしょうか。これって旧ソ連側の管理体制にあるのでしょうか ひどい仕打ちです。 だが、しかしです。 ということは、つまりです〝捕まって晒し者にはなりたくない〟〝いいか、自分の死体は確実に焼却してくれ〟 と指示してこの世を去った某ヒトラー。あなたの思い通り、晒し者になる事は避けれましたね その自分勝手な逃げっぷりについて私はどうのこうのとは言いませんが、なんだかなあ・・って感じです。 ★出来栄えの評価としては限りなく9点に近い8点評価とさせていただきます。良い作品を観せてもらったと思っています。ヒトラー1人に焦点をあてたドラマでは無いのに 観客を惹きつけた〝ヒトラー最期の12日間〟という邦題、いいと思います。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-27 11:06:48) (良:1票) |
66.物心ついた頃から滅多やたらに耳にする名前だけど、ストーリーの中で台詞付きで描かれたものを見るのは(パロディっぽい端役は除いて)たぶん初めて。初めてだけど、そういう意味での感慨は無かった。それは恐らく日常的にこの映画の中のようなシーンを目にしているからだ。この映画を見た率直な印象だけど、ヒトラーはある程度の規模の企業に時々見かけるオーナー社長でした。仕事に直接関係の無い人には優しいし、徳のある人物にも見える。ひとたび怒り出すと、論旨が変でも指摘できる人がいない。それはヒトラーだけじゃなく、周囲を取り巻く連中にも言える。本心から心酔しているタイプ。無条件に追従するタイプ。覚悟を決めて自分の意見を具申するタイプ。見切りを付けて逃げ出すタイプ。いや、企業のトップと取り巻きの関係にソックリですよ。しかも、概してヒトラーのようなタイプの社長がいる企業の方が経営的には成功していますね。求めるものが違っても、多人数を相手に組織を統べて行く方法論は似通ったものになるということか…。そういえば、傾いたら一気に崩壊という点でもソックリだ。今作はヒトラーの映画というよりは、総統府全体のお話で、ヒトラーの内面を克明に描いているという感じでもなかった。元秘書の女性の視点から見ているという構成らしいが、積極的に彼女の意見が聞こえる訳でもなく、淡々としていました。ユダヤ人虐殺に関しては何も触れられていないので、観る人によってはそのスルーぶりに怒りを覚えるでしょう。自分は、今さらヒトラーを非難することに意義を感じない人です。同じことを繰り返さなければそれで良い。だから、この映画も特に感じ入ることもなく、普通に歴史のビューポイントがひとつ増えたという感想です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-23 23:37:12) |
65.第二次世界大戦末期、ベルリン墜落に至るヒトラー最後の時間を映像化した作品。
今作のタイトルからはヒトラー1人の生き様だけを描いたように連想されますが、 内容はヒトラーによって人生を破壊された被害者達を丁寧に描き、 戦争の無意味さと命の価値を問う素晴らしい内容でもありました。
その事を踏まえた上で、ヒトラーという狂気が、何百、何千万の死者を生み、 半世紀を超えても尚、哀しみを刻み続ける点にも重きを置いた価値ある作品だと思います。 同時に、この映画は、今一度改めて世界は狂気を知るべきだと提唱しているようにも感じました。
私自身はポーランドにあるアウシュビッツ、 チェコでは世界初のナチスによる絶滅収容所へ行き、心が凍る地を感じてきました。 そして、ドイツで出逢った20代のドイツ人青年の「過去を恥じる」と語った言葉から、 戦後60年以上経ち、ヒトラーによってどれだけ多くの人が苦しんだか胸が詰まった思い出があります。 この映画を見た後、ドイツ人青年のその時の何とも言えない寂しい表情を思い起こしました...。
1945年、第二次世界大戦末期のドイツを余す事無く繊細に描き切っているリアルな映像と、 すぐ目の前で息づかいが伝わって来るようなキャストの演技力にも驚かされます。
ワイツゼッカー元独大統領の言葉にもある「過去を思い起こす事が平和を作り出す」の意味を、この映画は見事になし得てもいます。 評価は文句無しの満点を付けさせて頂きます。 【sirou92】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-11-29 19:58:26) |
64.予想に反してヒトラーの映画ではなく、第三帝国の最期を描いた映画だった。邦題に偽りありだ。とはいえ、俳優の熱演や市街戦の描写が色あせることはない。誰が加害者で誰が犠牲者なのかはともかくおいておいて、戦争が引き起こすダイナミズムが広範な個人に与える影響の大きさに、今更ながら驚かされる。 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-19 16:33:45) |
63.自分が漬け物石の下敷きになった白菜のようになり、水分がぐいぐいと押し出されるような映画です。もちろんヒトラーは憎まれるべき存在ですが、一種の同情に似た哀しさも感じます。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-21 22:07:32) |
62.とにかくブルーノ・ガンツをはじめとする俳優陣の演技力を賞賛。こういう重く暗い映画は好きではないのですが、観終わった後、思わず実際の登場人物たちの情報をネット調べてしまうほど、はまりました。 【カロ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-31 18:38:04) |
61.ドイツ人の忠誠心というか生真面目さは、日本人に似たものを感じました。戦後ヒトラー批判の作品は多くあれど、人間ヒトラーを描く作品は初めて観ました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-14 12:05:15) |
60.ヒトラーを肯定するつもりは無いが、ドイツの視点である以上どうしても主観的に観てしまう。指導者は何を持って戦争に勝てないことを悟るのかが難しい。負けを認めたら、後は崩れてゆくだけ。戦中の日本にも投影して観てしまった。 【Ad】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-06 01:46:14) |
59.戦争中のものすごい緊迫感と正常を失った独裁者にわかっていながら従わざるを得なかったドイツ将校たちの悲哀が感じられて、いい映画だなあと思った。ヒトラーの描写はものすごくリアリティを感じるが、実際この映画はどのくらい真実を描いているのでしょうか。歴史を描いた映画をどんどん観たくなりました。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-01 17:47:27) |
58.一歩誤ったら批判の集中砲火に遭いそうな題材をあえて選択し、しかも、当のヒトラーをかばうわけでも同情するわけでもなく、かといって、過剰な演出により悪性を誇張するわけでもなく、淡々と地道に事実のみを積み重ねる。まるで本当に当時の地下室にカメラを入れたような緊迫感と生々しさがあり、実に難易度の高い作品造形をクリアしていると思う。ナチスやヒトラーは、その当時においてはある種のモンスターだったのかもしれないが、モンスターだとして片付けてしまうことは、それ以上の認識と分析を遮断するだけであり、今後の我々が実感をもって明日のナチスを防止することはできない。その意味で、この作品が持つ意義は大きい。また、描写の手法としては、地下室のみにとらわれずに、砲撃や包囲の描写も随時挿入し、他方、食事などの日常生活のディテールにもこだわっている姿勢が、作品に一本の筋を通している。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-02-01 12:45:35) (良:1票) |
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57.感想をこと細かく書いてしまうと政治思想を書くことになるだけなので、省略させていただきます。興味深い内容であり、考えさせられる映画であることは確かです。第二次世界大戦をテーマにしたたくさんの映画の中でも名作だと思う。最後に事実を1つだけ紹介する。ベルリン陥落後、ソ連兵がベルリン市民の全女性の50%を強姦し、そのうち10%が性病になった。(ソ連兵は戦地で女性を強姦するのが褒美として認められていた)それを理解していると真岡郵便電信局事件による自決の背景もよりわかってくるのではないだろうか。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-04 01:36:45) |
56.まるでドキュメンタリーを見ているかのような錯覚すら覚えるほど、リアリティのある映画でした。監督の個人的な主張はほとんど反映されておらず、あくまで歴史の真実を伝えようとしています。多くの人々の視点から語られているため、これといったクライマックスがなくなってしまったのが、唯一残念な点であります。邦題はもう少し考えてつけて欲しかったよね。 【shoukan】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-22 18:13:17) |
55.敗戦を目前にした国家の首脳陣の姿を、壮絶な市街戦を交えながら群像劇として描いた、まさに力作。『タイタニック』以上にタイナニックな沈没感覚。中でも辛いのは、子供たちが毒殺されていく光景。眠っている子供たちに毒のカプセルを飲ませ、そっと顔を隠すように、掛け布団を頭の方へ引き上げる。と、露わになる子供たちの小さな“足”、それをカメラは捉える。うん、子供が一番いとおしく感じられるのは、彼らの“手”や“足”の小ささを見る時だと思う、我が子の爪を切ってやる時なんかにそう思う。その“足”を、こういう形で見せつけられる残酷さ。・・・というわけで、なかなか感慨深い映画、ではあったのだけど、むむむ、なんか釈然としない部分も残ってしまうのは・・・この、「敗戦を前に、厭戦気分と特攻精神が相半ばしている」という、なんつーかその、“アタリマエ”っぽさ。そりゃそうだろう、と思う一方で、それだけじゃあるまい、という気がしてしまう。ドイツ人自身が作った映画でありながら、ここが限界なのか、と。「善」「悪」は当然踏まえなければならない、だけど、ほんとうの本音のどうしようもない“何か”が悲劇の背景に必ずあるのではないか(例えば映画『アマデウス』で描かれていた「ドイツ語のオペラなんてとんでもない」などというコンプレックスにもナチへの萌芽があった筈)。それをドイツ人自身の目で、心で、描けなかったのだろうか。この映画の違和感って、例えば、北●鮮で現政権が崩壊した後、『将軍様 最期の12日間』とかいう映画が作られて、やっぱり内容は「厭戦vs特攻」だったら、何か変だよなあ(アタリマエ過ぎて)、という違和感・・・・・・。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-28 22:33:05) (良:1票) |
54.ドキュメンタリー調で、正直それ程面白味はなかった。ただ、一つの方向に持っていかれる傾向にある中で、いろんな見方があってもいいじゃないかと考えさせられる作品だった。特にドイツはなんでもかんでもヒトラーのせいにすればいいみたいな風潮があるように感じていたので、この作品はそういう意味では興味深かかった。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-23 00:34:18) |
53.背景を詳しく知らないのはネガティブな要素で、この映画を見る上での大きなハンディキャップだったと思う。わかってはいたが、自分にはいかんせん内容が重すぎた。自決の連続を見せられるのは正直気分のいいものではない。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-02-21 23:50:36) |
52. この映画がどの程度史実に近いのか、正直よくわかりません。ただ、日本でもドイツでも本質的な部分では同じなのだなと感じました。できるだけ多くの人に見てもらいたい作品です。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-08 15:38:37) |
51.写真等で知っているヒトラーと見間違うほど似ており、迫真感あり。 でも最後の最後まで独裁者には立ち向かえ無いのか・・・。 現在の北朝鮮の金正日、ロシアのプーチン等、怖い怖い。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-05 19:38:24) |
50.ナチスドイツの最後が、良く描かれていましたが、国民が死んでも良いなんて考えられません、又毒ガスの虐殺が描かれていなかったのは残念です。 【SAT】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-21 22:57:25) |
49.ナチス(上層部)の終焉がうまく描かれています。でもちょっち長かった・・・。考えさせられたのは「国民が死ぬのは、選挙で私を選んだ国民の自業自得だ」的な話がでてきたところ。無茶苦茶に聞こえるが、あながち間違ってもいないような気がした(もちろん一番悪いのはナチス・ヒトラーだが)。そういう意味でも選挙は大事ですよね。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-15 23:04:36) |
48.おそらくドイツにとっては最高のタブーに挑んだ作品だったようで、 ベルリン陥落の様子と、すでに破綻しているヒトラーの理念に雁字搦めに なっている上層部の悲哀を旨く表現しており、純粋に良作。 なお、主役のブルーノ・ガンツのヒトラーはじめ、よくぞここまで似させてた と思われるくらいの俳優陣営。特にシュペアーや、ゲーリングなどは実物と そっくりなので驚いた。 【JCBN】さん [インターネット(字幕)] 9点(2007-04-10 00:32:57) |