27.ドイツがこういう作品を作るのは、別に過去の負の遺産に対する贖罪ではないのだろうが、やはり立派なんだと思いますよ。こういう映画人の姿勢は。それを「自己満足」としかとらえられないイスラエルポスト紙のコメントも悲しいとは思うが、当事者でない我々には理解し難い両国の深き溝なんだろう。う~ん。こういう作品、原爆をテーマにして米国に作ってもらって日本で公開してみたら、イスラエルポスト紙の気持ちもわかるかも?否、そんなんじゃわからんか。悲しいもんだ。相互理解するのにも一苦労させてしまう戦争とは、まったくに悲しい。しかし、えらいヒトラー似の俳優やな…と思ったらB・ガンツだったのには、吃驚。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-02 18:13:55) |
26.難しいことは良くわからないけどよかったっすよ。 【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-18 16:34:32) |
25.最後のユンゲの告白。あってよかったかなと思います。ちなみに私は若干右よりの人間(笑)。でも真実を見極める為に目をしっかりと開いて見なくてはとの彼女のコメントは不思議なほどに今の自分にズシリと感じた。日本でも戦争経験者の重みのある言葉を聞くときに感じる、実経験から来る真実の叫びとでも言うのでしょうか。少なくとも私は「あの悲劇を繰り返さないためにもどうか聞いて欲しい」と感じ取ったつもりです。ちなみに皆様のコメントはおおよそ私も同じなんですが、ちょっと思ったのが日本近辺のとかくうるさい一部アジア諸国の人達が、この映画をみてどう思うか聞いてみたいですね。 【はむじん】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 01:09:58) |
24.当事者ドイツが制作した「ヒトラー」ということで期待したのだが、当然終始破滅に向かっているだけなので起伏が乏しく、観ている此方も最後までテンションが上がらなかった。ヒトラーの役者は出てきた時、その雰囲気・喋り方が想像通りでニヤリとさせられた。実際もこれぐらい、臆病な老人だったのかもしれない。終盤の自害していくシーンは日本人が一番理解出来るのではないだろうか。自国が占領されたことが無いアメリカには絶対に分からないような気がする。もしまたヒトラーが描かれるとするならば、何故ナチが生まれたか・ヨーロッパ征服・虐殺ときっちりと描いて欲しい。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-11 02:42:29) |
23.エバ・ブラウンはなぜあんなにオバサンなのか?すごく若いのではなかったか?調査不足ではあり得ない意図的な設定と思われるのでこの点が興味深い。ゲッベルス役の人の顔が人間離れしていて怖い。腹話術の人形のようだ。ゲッベルス夫人役の女優さんがすばらしい。アカデミー賞をあげたいと思う。首相夫人としての威厳を最後まで保った彼女を演じきった。以下ヒトラーとナチス時代のドイツ「人」について思ったこと。ヒトラー、ブルーノ・ガンツの演じる彼を見ていて、「ああ、この人ってもしかして、子供の頃におもちゃをあんまり買ってもらえなかったのではないかなあ」と、ごく自然に感じた。私にはヒトラーが、「欲求不満のまま大きくなった男の子」に見えた。それだけならよかったけれど、たまたま彼には人並みはずれたIQと、弁舌の才と、小心者ゆえの人の裏切りにするどい嗅覚があったためにこんなことになったのではないかなあ。案外そんなところじゃないかしら。どんな権力を手にした人間も、それが「男性」であれば、問題の根っこはくだらないところにある、というのが私の長年の研究結果である。ベルリンは、彼が造った最も高価なおもちゃであって、他人に盗られるくらいならその前に壊してしまえ、という幼稚な感情が伝わってくる。本当に幼稚園児の発想だよねえ。IQ高そうだけど。ドイツ「人」について。彼らはなぜヒトラーを選んだのか。「先の大戦」の敗戦により屈辱と苦難を強いられたこと、これは民族のトラウマとなっている。「降伏は二度とごめんだ」という言葉にも現れている。国内事情が良くない時、日本は「国の外」にしわよせすることで切り抜けようとしたが、ドイツでは、「国内の敵」にしわよせしようとしたんだな、きっと。特定の民族や、障害者の地位を下げるということは、「そうでない人」が相対的にグレードアップすることに他ならない。「そうでない人」のドイツ人がこれを「よし」としたのは、損得勘定からいえば自然なことだ。良心をワキに追いやれば。(このごろの日本もこれに近づいているな)「あいつはとんでもない悪魔だから非難していればいい」と、ヒトラーとナチス・ドイツの時代に蓋をするのではなく、その時代を生きた自分と同じような市井の人々の心情に想像力をめぐらすことこそが、「知性」の使い道と思う。私の場合はそのために実話もの映画を見ることが多い。(司馬遼太郎のうけうり) 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-08 00:01:22) (良:2票) |
22.元々のこの映画の意向は元秘書が見た事実を伝えるためだけの事実のドキュメンタリーなのだから、観客を喜ばせたり興奮させたりする娯楽映画とは同じ土俵では評価できないでしょう。戦争を知らない自分の世代、日本という国。今当たり前のようにあるこの現実が戦争の世紀とよばれた20世紀を経てどのように成り立ってきたのか、どのような想いで戦って死んでいったのか。お金があればいい、ブランド品に埋もれていれば幸せという物質主義にまみれた現代にいながら、彼らの気持ちが少しでも垣間見たくて、自分は戦争映画を観ている。 【ちーた】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-01 17:26:44) (良:1票) |
21.面白いとは思うのですが、本編のほとんどがもう終戦間近で、終始追い詰められたヒトラーを延々と見せられるので、ちょっとシンドイです。 【february8】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-25 20:42:54) |
20.人間アドルフ・ヒトラーを描いたとパッケージにあったが,それにはさほど興味が湧かない。彼は冥府の王でも大魔王でもなく,当然ながら最初から最後まで人間なのだ。迷妄の虜となってわめき散らすのも人間ヒトラーなら,女性秘書らにそっと垣間見せる繊細さを持ったヒトラーもやはり人間。しかし,私はその点にあまり興味をそそられなかった。全体主義という名の巨大な鉄の要塞が,率いるべき途を示す指導者という求心力を失ってしまったとき,どのように崩壊していくかを私は見たかった。そしてその崩壊は音もなく,響き渡る民衆の悲鳴も伴わず,あたかも老人が静かに息を引き取っていくかのようだった。全欧州を蹂躙したナチス・ドイツのいまわの際とは,かくも静寂であったのかと今にして空しさがこみあげ,そして,あらためてその陰で犠牲になった多くの人達の冥福を祈らずにはいられない。それにしても,ラストで秘書が語る「もっと目を見開いていれば」の言葉の,なんと虚ろなことか!いくらを目を見開いていても,初めから見ようとしなければ決して見えないというのに。あの時代のできごとは大昔の伝説ではなく,今日我々のすぐ隣に存在しているはずだ。そういう意味で,多くの人に観て欲しい映画の一つです。 【Roxy】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-05 10:19:33) (良:2票) |
19.まず、私が歴史的な背景を知らなすぎた。全盛期のヒットラーもちょっと入れて欲しかった。あと、吹替えで見たら、ヒットラーの声が可愛かった。これでは、さすがに・・・ 【シネマパラダイス】さん [DVD(吹替)] 1点(2006-01-27 13:45:41) |
18.長時間も気にならずに第三帝国の最後を見届けることができました。ヒトラー自身の人間性については思ったほど描かれてはいませんでしたが、ドイツ自身が作ったことに意味があるのですね。最後のユンゲのインタビューは蛇足に思いましたが。 【毒林檎】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-25 21:33:25) |
|
17.ヒトラー最後の12日間を元秘書の告白を基に映像化された本作..とても真面目に創られていて、なかなか良く出来ています..でも、映画として観るとやや面白みに欠け、記録映画的ドキュメントに過ぎない..実話であれば「ニュースの天才」ですばらしい編集を見せたビリー・レイ監督あたりが撮ったヒトラーの最後を観てみたかったかな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-25 16:47:40) |
16.まず気になったのがユンゲの告白。戦争に負けたからあれはするべきモノではなかっただの狂気だの若気の至りではすまされない、反省すべきだと語られているがもしドイツ軍が勝てばユンゲは決してこんな告白はしなかったと思う。そこに人間のずるさがかいま見れた。これはもちろんドイツだけではない。日本も敗戦国になったおかげで今も良い子ちゃんよろしく謝罪し続けている。もちろん戦争だからどちらかが一方に悪いなんて簡単に言い切れない。どちらも犯罪国である。ところが敗戦国は全面的に悪いって言い方が今の日本にも通じるが気に入らない。その点が気になったのでこの点数。 【とま】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-22 23:11:22) |
15.ずっしりと見ごたえのある力作でした。 時間が長いという方もおられますが、個人的には2時間半という時間も全然長く感じませんでした。(先日ロードオブザリング3部作を観たばかりだからかも?) 第三帝国崩壊の最後の12日間を描いた作品ですので、そこまでの過程というか、どうしてヒトラーや彼を取り巻く人々があの狂気の戦争へ向かったのか?ナチスがユダヤ人等に何をしたのか?という部分は全く描かれていません。 またヒトラーの周辺だけ語られており、ソ連軍や連合国などの目線では一切描かれず歴史の一片をちょっとだけ切り取った感じです。 ですが、戦争の愚かさ怖さは十分に感じ取ることができました。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-15 22:16:26) |
14.ナチにはナチなりの悲劇があるのですね 【NIN】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-15 17:31:54) |
13.敗戦が確実視されていながら「誰も止められない」現状の打破が出来ない状況が非常に良く出ていた。打開策を検討するでもなくただただ集まっているだけの地下要塞内部の将校。敗色を悟り酒に逃げる司令部の武官。ホールで踊り恐怖や敗色を忘れようとする兵士とゲスト。ヒットラー一人に振り回された事になっているが・・・第三帝国の思想自身が負けた事が判っていない総統の側近。「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」(機動警察パトレイバー2 the Movie/後藤喜一の言葉より)まさにその通りだと思います。 すべては武力闘争になった時点で取り返しが付かない状態なんだとつくづく感じました。 【だだくま】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-12 08:58:16) |
12.見た後は何ともやりきれない気持ちで、私も含め観客の表情も沈鬱なものでした。この映画、ドキュメンタリー・タッチで淡々と進んでいきますが、戦後60年特集として制作された各種ドキュメンタリーとは明らかに一線を画すものであり、また、一般的な映画でもなく、とても他の映画と同列で採点すべきものではありませんが、敢えて点数を付けるとすると10点しかないでしょう。ある面「日本の一番長い日」のドイツ版とも言えますが、本作品は人物の心理描写がきっちりされており、戦争が人を変えるのではなく、人の心の弱さが狂気を招き、その狂気が戦争をより悲惨な方向へと推し進めていくことが明確に描かれている点ではるかに優れています。 娯楽性のかけらもなく見てつらいだけですが、是非多くの人に見てもらいたい作品です。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-02 00:25:18) (良:1票) |
11.見応えあり。力作です! 【リーム555】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-31 18:49:06) |
10.滅び行く組織は何処の国でも変わりないね。何のために戦うのか?誰のために戦うのか?本来は国や国民のためであるはずであるのに、いつの間にか為政者のため、プライドのために成り下がっていく。ナチスドイツを肯定する気は無いが本作内でも語られるよう第1次大戦での屈辱的な降伏、2度と降伏したくないという気持ちがナチスを生み、ヒトラーを支持し2度目の降伏、国家分裂、民族分断に至る。ヒトラーに戦争責任は当然あるわけだが、彼を猛烈に支持してきたのはドイツ国民でもある。9・11総選挙投票後に本作を見て、飯食って家に帰って来たら小泉自民党の歴史的大勝利。う~ん、右寄りだと思っている私でもちょっとコワさを感じる一日。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-12 20:39:23) |
9.ユダヤ人を大量に殺害した独裁者には見えないところに本当の怖さがある。 【モチキチ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-09-12 09:43:24) |
8.下の方に書いている方もいますが、戦争って始める事より止める事の方が 難しいんじゃないかと思います。 あの状況下で自分の意見を言う事の難しさ。 生き抜くことよりも死を選んだ方がいいと思ってしまう。 忠誠を誓って・・・と言う所は、日本の神風特攻隊となんら変わりが無いように感じました。 子供が武器を持つ、そんな世の中は間違っています。 上層部は最後まで食料があり、酒を飲み、タバコを吸い・・・・ 日本の最期もこんな感じだったのでしょうか? ドイツは同じ敗戦国でも日本とはちょっと違うように感じます。 日本ではこのような映画は作れないでしょう。 しかし・・・いつの時代も女性は強いですね。 ヒトラーの愛人(最期は奥さんか)のいさぎよさ・愛の深さには 女の私も惚れちゃいます。 子供を手にかける奥さんも 自分で生んだから自分で始末つけたのでしょうか。 終わった後、ダンナを見る目が・・・何も語らなくても分かるような。 命の土壇場の時、女って強いなぁ~としみじみ。 【あずき】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-01 21:11:28) (良:2票) |