4.《ネタバレ》 とても対照的な駄目中年男二人による、どうしようもなく駄目駄目な一週間の二人旅を描いたロード・ムービー。別れた妻への未練たっぷりのウジウジ系な小説家志望の教師(酒癖悪し)と、女とセックスすることしか考えていないアホアホ系な売れない俳優(頭悪し)、観客に嫌悪感を抱かすぎりぎりのところで踏み止まっているそんな二人の愛らしい人物造詣が見事で、最後までほのぼのと観れました。良いですね、このトホホ感。もしかしたら、男にしか理解できない世界かもだけど。あと余談だけど、最後に結婚したあの浮気男も確実に三年も経たず離婚するだろうなぁ、絶対。でも、そうやってなんとなく彼らの人生は続いていくんだろうねー。トホホ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-06 10:01:27) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 ジャックの励ましの言葉が好き。「ずっとセックスしてないから落ち込むんだぞ」「精神安定剤よりもファックだよ」「一発やるんだ」「とにかくやるんだ」――結局セックスだけ。ぜひ友達になりたい。
人生負けっぱなしの主人公がどうなるのかとちょっとはらはらした。さすがにここまでひどいことが続いたら、ハッピーエンドはありえないかも、と思ったので。
ラストは都合のいい展開ではあるんだけど、共感してしまった。そうそう、誰にも認められなくても、一人の大切な人に褒められるだけで救われることがあるんだよね。そういうときは、それまで何にも思い通りに行っていないように見えていたのが、突然上手く行っている気がしてくる。人生がわき道にそれてしまったと思ったのに、正しい道を進んでいるような気がしてくる。
ジャックも「クリスティーンがいなければ俺はおしまいだ」って言ってたけど、それは逆にいえば愛する人がいればなんでも乗り切れるってことでもある。この映画、なんだかんだ言って「愛」ですべてが救われる。リアルで地味でみじめな話だけど、案外ロマンチック映画なのかもしれない。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-14 16:16:26) (良:1票) |
2.夏に車に乗ってドライブに連れて行ってもらうと、僕は肘から先を窓の外に出して、まるで空中を泳いでいるかのように腕をクネクネさせる。それは丁度、海蛇の泳ぐ姿を上から見た感じに似ていて、僕はそれをすると少しだけ空を飛んでいるような気分になる。蒸し暑さを払い除け、涼しさだけを届けてくれる。そしてそれは世の中で僕だけがやっていることだと思っていた。そして僕はこの映画を観て、滅茶苦茶驚いた。だって、僕と同じことをポール・ジアマッティがやっているではないですか。遠い遠いアメリカの地で、ワイン好きの人間が僕と同じことをしている、ただそれだけで感激。ワインとか恋愛とか、僕はそれらの美味さがまだ理解できないけど、共感できることがひとつでもあればそれはもう十二分満足なことだ。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-10 19:43:35) (良:1票) |
1.マイルズの男としての情けなさ、気弱さに背中を叩きたくなってしまいますね。といっても、ジャックのような男としてのどうしようもなさにも、蹴りを入れたくなってしまいますが。ワイナリーを巡るという別の視点でも楽しめる映画です。人は他人に受け入れられることで自分も解放出来るし幸せにもなれるんだろうなぁ、としみじみ感じました。好感触です。 【ちひろ】さん 8点(2005-02-15 08:36:40) (良:1票) |