紀ノ川の投票された口コミです。

紀ノ川

[キノカワ]
1966年上映時間:166分
平均点:5.93 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2005-02-11)【亜流派 十五郎】さん
タイトル情報更新(2015-02-14)【イニシャルK】さん
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監督中村登
助監督山根成之
キャスト司葉子(女優)
岩下志麻(女優)文緒
東山千栄子(女優)豊乃
田村高廣(男優)真谷敬策
丹波哲郎(男優)真谷浩策
永田靖(男優)太兵衛
村瀬幸子(女優)ヤス
柳沢真一(男優)加納田
沢村貞子(女優)
菅原通済(男優)田崎
穂積隆信(男優)石田
菅原文太(男優)教官
岩本多代(女優)ウメ
中野誠也(男優)政一郎
野々村潔(男優)信貴
北林早苗(女優)歌絵
原作有吉佐和子「紀ノ川」
脚本久板栄二郎
音楽武満徹
撮影成島東一郎
製作白井昌夫
配給松竹
美術梅田千代夫
編集浦岡敬一
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3.この映画、武満徹の音楽がなんかしょっぱなからやけに重厚なんですよ。ファーストシーンが夕闇の中、舟下りでのものものしい嫁入り、しかも由緒正しい紀州和歌山の旧家が舞台。司葉子(獄門島)田村高廣(本陣殺人事件)岩下志麻(悪霊島)という横溝正史原作の映画化作品でこれらの名優たちを知った世代としては、いつこの家でまがまがしく忌まわしい殺人が起こるんだ?と身を乗り出さずにはいられなかったんですが、有吉佐和子の原作でそんなことが起こるはずもなく、中村登監督の堂々たる悠々としたタッチでヒロインの一代記が綴られていくのでした。この作品、五分の四くらいまでは、すごく良いんです、原作がそうなっているからかもしれないけど、ヒロインの老いさばらえた過酷な状態をあそこまで追う必要があったのかっていう疑問が残ります。むしろ紀ノ川のほとりで、孫娘の手紙を読むあたりまでで終わらせても、川の流れの如く生きたヒロインの生き様は観客にも伝わったと思うんだけどなあ。結局一人勝ちしたのは大霊界を味方につけた丹波哲郎。司葉子は綺麗なだけではなくこの作品では大変な熱演でした。この年の主演女優賞を独占したのもうなずけます。もっとこのクラスの作品に恵まれていたら、原節子クラスの伝説の名女優になれたでしょうね。(→松竹100周年記念祭にて)
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-23 11:10:57)(良:3票)
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2.《ネタバレ》 NHKの朝のドラマにあるような「女の一代記」なので、映画で見るのは少々つらいか。実際、花の子供は都合何人いるのかよくわからなかったり、娘の反発と和解はもう少しじっくり見せてほしかったとか、不満はあります。しかし、二時間半を越える長尺で明治・大正・昭和に渡る一家の歴史、女の半生だけでなく、時代の推移やそれに伴う地主階級の栄枯盛衰を描いたことは、評価できましょう。それになんといっても司葉子がすばらしい。20代から70代まで、それぞれにふさわしい演技で、賞賛されるのも納得です。岩下志麻も我の強いところがそれらしくてよかった。男性では田村高廣よりも、本音で生きている丹波哲郎の弟に魅力を感じます。自然や田舎の家屋を美しく撮った撮影もみごとでした。ただ、武満徹はあまりやる気が感じられませんでしたが(笑)。 製作当時はテレビが普及してきていて、それに対抗しようと作られた大作らしいですが、最初に書いたように題材としてはテレビドラマ向けなので、かえってテレビのよさを認識させる結果になったのは皮肉です。とはいえ、日本の古きよき伝統も描いた、力のこもった良作と感じました。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-02-28 20:08:23)(良:1票)
1.《ネタバレ》 困った。どうするえぇ?書きたいこと、言いたいことを全部放浪紳士チャーリーさんに書かれていて何を書けば良いのか困ってしまうえぇ!あの流れる紀ノ川の水の美しさ、舞台となっている和歌山県のこの風景の美しさ、そして、司葉子の美しさと娘、岩下志麻の美しさ、何もかもが本当に美しいでのし!あの音楽にしても美しい上に何とも力強くて、それはまるでこの映画の主人公、司葉子演じる花の人生そのもののようであり、旧家のお嬢さんが代議士の妻へとなる姿などは本当に司葉子の人生そのままのような気がしてならない。そんな司葉子と岩下志麻の親子を見るとついつい、別の物を思い浮かべてしまう。それは何もこの二人に限ったことではなく、昔の日本映画ばかり見ているからか?横溝正史原作の話を想像してしまう。更に所々で使われる言葉使いの「のし」だの「よし」に「何々してえぇ」だのって、まるで増村監督の「華岡青洲の妻」みいだと思ったら何と原作者が同じである。これにはびっくりさせられるえぇ!同じ原作者の話でもあちらほどドロドロしてないし、見やすいという点ではこちらの方が見やすいと思うが、増村作品ほどのえぐい感じと力強さ、女同士の戦い、例えば今作では司葉子が岩下志麻が自転車に乗って楽しんでいるのを見つけて叱り付ける場面にしても「華岡青洲の妻」の高峰秀子と若尾文子の二人ほどの凄みはない。そういう話なので仕方ないかもしれないけど少し物足りなさも残る。しかし、一本の作品として見るとなかなかよく出来ている。主人公の生い立ち、老いて行く心理というもの、それは紀ノ川の流れる水のように人生とは速く進むもの、誰だっていつかは必ず老いて行くものであるというようなものを美しい映像と俳優陣の素晴らしい演技で見せてくれている。中村登監督、この監督は「古都」でも解るように日本の四季の美しさを描かせたら間違いなくトップクラスに入る監督であるとこの映画を見て改めて思いました。最後に年老いた司葉子の花が歩く場面、あれでもっと身体を曲げて、前屈みで歩くとまるで「悪魔の手毬唄」の老婆(青池リカ)を思ってしまうのは私だけかのし?何か「のし」の使い方やはり違ってるかもしれんえぇ!←多分、この「えぇ」の使い方も違うなあ?
青観さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-09-15 12:10:12)(笑:1票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 5.93点
000.00%
100.00%
200.00%
317.14%
417.14%
5214.29%
6428.57%
7642.86%
800.00%
900.00%
1000.00%

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