8.《ネタバレ》 途中までは退屈で仕方なくて (リアルな高校生活を描きたいのかも知れないけど、そのせいで山場の無い映画になっているよなぁ……) などと意地悪に考えていたのですが、いざ本番での演奏シーンには圧倒されましたね。 それまでがテンションだだ下がりであっただけに、揺れ幅の大きさを感じられました。 演奏開始前に、主人公の女の子達が「どうだった?」「言えなかった……」と笑顔で会話を交わす辺りも良かったです。
上述のように、ラスト十分ほどは楽しめた作品なのですが、気になる点も幾つか。 まず、主人公達が遅刻したせいで色んな人に迷惑が掛かっているはずなのに、謝罪する姿が殆ど描かれていない事。 そして観客である自分としては、映画冒頭にて、ぎこちなく「リンダリンダ」を歌っていた留学生の少女が、きちんと歌えるようになったというギャップに感動させられたけれど、映画の中の人々まであんなに熱狂しているのは不自然に思えた事。 ユニコーンの「すばらしい日々」などが、あまりにもブツギリな編集となっており(ちゃんと区切りの良いところまで聴かせて欲しいな)と思わされた事。 一番キツかったのが、エンドロールにて本物のThe Blue Heartsによる「終わらない歌」を流した事で、これはもう何と言うか、残酷です。
せっかく(女の子達が頑張って演奏する姿、良いなぁ……)と思っていたところだったのに(やっぱり本物は違う!)と唸らされ、先程までの演奏が、完全に霞んでしまったのですよね。 せめて劇中で彼女達が「終わらない歌」を唄っていなければ何とかなったかも知れませんが、ご丁寧に連続して聴かされたものだから、たまらない。
全体的には嫌いな作風ではありませんし、監督さんの「溜めて溜めて、クライマックスで解き放つ」上手さは凄いと思うのですが、最後の最後で(何も本物を流さなくても……)と、嘆息させられた形。 一度は感動したはずなのに、それを上書きされてしまったという、貴重な体験を味わえた映画でした。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-07-12 05:22:29) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 ブルーハーツかぁ 当時はよく聴いたよなぁ(懐かしい) まさに青臭い青春の 青臭い一ページ が、不思議な「何か」に昇華している 不思議な映画かと やる気があるのかないのか いわばテキトーでグダグダ な バンド・音楽をナメているかのような でも高校生の年頃ならこんな感じでしょう たまたま居合わせた(出てきた?)ソンの軽ーい加入によって 漠然としたなかに何かを見出す4人 先が分からない いや、先の見方が分からない若いころ なんだかよくわかんないけどわかってきたような?的 心の成長をうまく切り取った監督および制作側の センスには○ でもなぁステージ前に寝坊とかすんなよな(もっと気合をいれんか!) ま、そこらへんも女子高校生らしといえばらしい(苦笑) ブルーハーツど真ん中世代じゃないと、映画的にちとつらいかな そんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-02-10 08:17:04) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 映画の題名になっているこの曲、いつの歌だ。 確かに聞いたことはあるが相当昔のような気がする。 などと言うことを考えつつ観たこの映画、また典型的日本映画だなこれは。
確かに韓国俳優を起用したのは良かったと思う。 いいアクセントにはなっている。 でもそれがなかったらあまりにもメリハリに欠ける映画になっていただろう。 全体的な雰囲気は良い。 決して退屈にはならないし、いい印象を残してくれた。 が、やはり演出が稚拙であることは否めないように思う。 群像劇でありながら各個の掘り下げがなく感情移入するに至らない。 だれがだれやらよくわからない。 当日、寝坊して遅れる、しかも雨が降る。 無理やりな設定だ。 でも、悪くはないね。 嫌いじゃない。 【称えよ鉄兜】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-12-01 14:00:28) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 観る者を映画の中に入り込み易くしようといったサービスを放棄しちゃってるタイプの映画なので「おそらくこうなるであろう」と思われるラストまで我慢強く見た。だから、だから映画が始まって106分もたってからやっと演奏される「リンダリンダリンダ」では、曲の冒頭での『ドラムが入ってくるところ』とそれと共に『生徒たちの観衆が踊り出すところ』の『場面の映像』は絶対に必要なはずだ。そのための映画なはずだ。でもそれがなかった。オマエ、イッタイ、ナニヤットンネン、ホンマ。 【メロメロ】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-04-06 23:38:36) (笑:1票) |
4.ものすごいリアルな部分とありえない部分が混同していて非常に評価が難しい作品ですね。絶賛も酷評もできる微妙中の微妙でした。 【憲玉】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-11-16 00:11:50) (良:1票) |
3.けだるげなギターの香椎由宇と茶髪が大人っぽい三村恭子、 か弱そうなのにドラム!の前田亜季ちゃんの女子高生ぶりが見所という感じ。 全体としては言いたいことはわかるけど、あまりにゆるいムードに 「一度見たら十分」とすぐ返しちゃいました。 メイン四人かブルーハーツのファンでないと辛いものがあるかもしれません。
【ひろほりとも】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2006-08-23 11:10:09) (良:1票) |
2.つまらなくはないけど、展開が平坦というかテンポ悪いというか。 物語の進行に、もう少し起伏があってほしかった。 高校・文化祭などの表現は、懐かしさを感じるほどリアルに表現。 最後の不自然な盛り上がりは練りこみ不足だが、 期待通りのブルハのラストシーン&スタッフロール。個人的にはそれだけで満足。 しかし、ブルハ好きだから観ていられたと思うが、 ブルハ知らない人や好きじゃない人にとっては、正直疑問な映画。 青春モノにブルハの曲を持ってくるなんて、鬼に金棒状態。反則気味にも近い。 笑いの要素はほぼ無いので、スウィングガールズのような娯楽映画的要素は低い。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-07-08 00:40:28) (良:1票) |
1.山下監督の作品は他にも観たけど、なぜか今回に限って間の長さが気になってしまった。期待していた山下節とちょっと違ってたからかなあ? 個人的に共感できる要素が薄かったせいかもしれない。リアルといえばリアルなのかもしれないけど、もう少し浮き沈みがあってもいいんじゃないかと思う。なにが嫌って、ライブシーンを別にすればあんまり楽しそうに見えないんだよね、この子たち。下手すると、現実よりもつまらなそう。現実の女子高生ってもっとエネルギーいっぱいで、ときどきうるさいくらいにテンションが高い。なのに、この映画ではずーっとローテンション。これではわざとらしさを排し過ぎたことで却って不自然になってしまったような印象を受ける。
小ネタが効いている点は好き。とくに地味に頑張っている放送部の男子生徒のエピソードがさりげなく盛り込まれているのがよかった。目立たないけど、彼にも彼なりの物語があるんでしょうね。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-14 16:13:44) (良:1票) |