36.人間関係のぎこちなさ感の描き方が絶妙。ぎこちないといっても仲が悪いわけでもなく、普通の友人関係であれば多少なりともぎこちない間は存在する。その間をきちんと描いているからこそ、この作品にはリアリティがあると多くの人が感じるぎこちないながらも人とコミュニケーションをしながら暮らしている普通の人間の生活が描けているのだと思う。そして最後のライブでやってくるカタルシス。高校生活というおそらくほとんど誰でもが経験のある身近な素材をモチーフにして、人間をしっかり描いて最後に解放感を感じさせてくれる。映画を観たなあとすっきりさせてくれる傑作。 【Sean】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-08-17 14:22:07) |
35.筋というものがなく、漠然と学園祭で演奏しようという方向性でまとめているだけ。 「だけ」ですけど、心地よく観れますね。 「デープ・ブルー」なんてものも映画として扱われるのだから、同じく「学生」を捉えただけのような作品があってもいいのかな(故に共通項がなければ、「なんじゃ、こりゃ」で終わる人もいるでしょうね)。 実体験としても、現在持つイメージにしても「学生」には「ぐだぐだ」という印象がある。気まぐれに好きになったり、嫌いになったり。それでいてプライドは高く、理不尽を拒む。 懐かしい人物やエピソードや時間や空気に溢れています。 この監督の作品はどれもまったりとした時間を作りますよね(全編そうだったりするので閉口する場合もある)。内容よりムードを伝えることに興味のある人なのでしょうか。
あと、すっとぼけたソンの描写はどれも笑えました。 【カラバ侯爵】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-07-12 05:15:56) |
34.山下敦弘。この頃からどうも・・・。 【魚】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-04-20 03:17:26) |
33.ブルーハーツファンだったので、タイトルで思わず見てしまいました。淡々と進行する内容に引き込まれてしまい、楽しめましたよ。でも感想はやっぱ「ブルハ最高!」です。 【泉州 力】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-25 23:10:45) |
32.なんてゆうか,高校生の女の子が4、5人集まったら醸し出す,あの雰囲気,リアルやなぁと思いました。ケドだからって,なんかそれが変にうまくできすぎてて,小星は寂しかったデス。見ててちょっとイラっときたりもしたっ。香椎サンのあの顔でだらだらやられても,なんかそこだけ浮いてしまってるって感じやったし。あんな美しい人選ばんでも・・・。自分ごとですが,小星も高校生の時よく学校でブルハーツ聞いてたし,文化祭で友達がブルハーツバンドで歌ってました。すんごくもりあがって,ほんとに楽しかった。だから「意味なんかない」って言われて悔しかった。リアルじゃなくていい,虚構でもいいから,も少し美化して欲しかった。・・・ってのは,わがままデスねー。でも,エンドロールのブルハの歌の方が,よっぽど感動した。 【小星】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-01-19 00:35:49) (良:1票) |
31.前田亜季が結構好きなので見てみたけれど、自分が学生だからか、ダルくて覇気の無い学生像を見せ付けられたようで全く楽しめなかった。全編単調で映画が進行するし、何を隠そうカメラに動きがないので、どうしても退屈してしまう。リアルといえば確かにリアルだけど、同年代だといまひとつ楽しめない、ような気がする。もしかしたら、何十年か経って本作を見直せば、また違った印象を持つ可能性もあるかもしれないが。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-01-11 18:39:36) (良:2票) |
30. リアルでいい、という意見が多いような気がしますが、リアルあれば映画として面白いというわけではないような気がします。私はもう少し映画的な娯楽性を期待していました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-08 20:45:53) (良:2票) |
29.リアル。非現実な部分が見当たらない。世界観も奥深い。観ていて、ハイロウズの『十四歳』を思い浮かべた。ラストに『終わらない歌』が流れたときは不覚にもぐっときた。リアルに徹した中にある、ラストに迫る高揚感。甲本さんの微笑が印象的。ヒロトがいるような気がした。 |
28.ものすごいリアルな部分とありえない部分が混同していて非常に評価が難しい作品ですね。絶賛も酷評もできる微妙中の微妙でした。 【憲玉】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-11-16 00:11:50) (良:1票) |
27.いや、驚いた。これまで「シュールなコント」でしかなかった山下敦弘の「リアリズム」と「間」が、この映画では全く違う機能を果たしてる。「リアリズム」は文字通りリアリズムとして機能し、長回しで切り取られた学校や一瞬だけしか登場しない彼女達の家を、人の営みの感じられる現実の空間として描き出している。そして「間」は、決して台詞で語られることのない彼女達の心や人間関係、過去の経緯等を雄弁に物語る。確かに「スウィングガールズ」を期待した人は裏切られたかもしれませんけど、私も良い意味で裏切られました(映画的完成度は明らかに「スウィング~」より上)。文化祭の記録ビデオを撮ってる面々に彼特有の「わざとらしさ」の名残があり、また、ペ・ドゥナ(大好演!)のキャラクターに随分助けられてる気もしますが、今回は素直に脱帽します。おみそれしました。ということで、「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」以来の嬉しい驚きに+1点して、8点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-11-15 00:03:44) |
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26.思っていたほど映画っぽい作りではなくドキュメンタリー映画? みたいな作品です。 それにしても前田亜季ちゃんは大きくなったね。 【滝さん】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-10-08 23:51:45) |
25.スウィングガールズとかウォーターボーイズなどの元気系が好きな自分にはイマイチな作品でした。リアルといえばリアルなのかもしれないけど日常をそのまま描いただけでは物足りなさを感じてしまいます。私には何一つ共感できる部分がなかったです。かなり期待はずれでした。キャストに一人くらい元気いっぱい高感度120点くらいの女の子か男の子がいてもいいんじゃないかい?誰もかれもじとっとした死んだ魚の目みたいな子ばかりでは・・・。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2006-09-12 07:26:08) (良:2票) |
24.けだるげなギターの香椎由宇と茶髪が大人っぽい三村恭子、 か弱そうなのにドラム!の前田亜季ちゃんの女子高生ぶりが見所という感じ。 全体としては言いたいことはわかるけど、あまりにゆるいムードに 「一度見たら十分」とすぐ返しちゃいました。 メイン四人かブルーハーツのファンでないと辛いものがあるかもしれません。
【ひろほりとも】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2006-08-23 11:10:09) (良:1票) |
23.「スウィングガールズ」の二匹目のどじょう狙いかと思って観たら..全く別ものでした..「スウィングガールズ」がコミカルなのに対して、かなりシリアスな創りです.. 脚本、演出がイイですね~ 淡々とした物語の中に、監督の描きたい本質が見え隠れしてて、小ネタあり、切なさあり、歌あり、の青春映画!..主人公達4人の個性が、すごく上手く活かされています~(飾り気のないリアルさが絶妙~) 偶然や意図したことじゃないこと、意味がないこと..が、すごく重要な意味を持ったり、心地良かったり、気付いていないだけで幸せだったり..人間ってそういうものじゃないかな..って思ったりしました..良作ですね.. ちなみに、「スウィング・・」と本作、タイプは全然違いますが、私的に両方共好きです... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-11 12:34:14) |
22.タイトルから、スウィングガールズみたいな明るい青春ものを想像してたんですが、ちょっとイメージとは違いました。よく言えばリアルな高校生活の描写、悪く言えばちょっと暗い感じというか。ブルーハーツはやっぱりいいですね。観終わった後、ひさしぶりにブルーハーツの曲聴きたくなって、DVD返すついでにCD借りてきちゃいました。 【wins1980】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-05-06 23:57:38) |
21.敬愛する山下監督の作品ということもあり、気合十分で観に言った。最初は、山下監督と女子高生の組み合わせって・・・?という不安もあったが、そんな不安も消し飛ぶ傑作。学校の持つ倦怠感や閉塞感がリアルに描かれていた。学校のほこりや汗臭さまで感じられた。やはり、ご多分にもれず、見終わった後はブルーハーツ熱唱してしまいました。 【くらけん】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-04-30 13:51:26) |
20.山下監督の作品は他にも観たけど、なぜか今回に限って間の長さが気になってしまった。期待していた山下節とちょっと違ってたからかなあ? 個人的に共感できる要素が薄かったせいかもしれない。リアルといえばリアルなのかもしれないけど、もう少し浮き沈みがあってもいいんじゃないかと思う。なにが嫌って、ライブシーンを別にすればあんまり楽しそうに見えないんだよね、この子たち。下手すると、現実よりもつまらなそう。現実の女子高生ってもっとエネルギーいっぱいで、ときどきうるさいくらいにテンションが高い。なのに、この映画ではずーっとローテンション。これではわざとらしさを排し過ぎたことで却って不自然になってしまったような印象を受ける。
小ネタが効いている点は好き。とくに地味に頑張っている放送部の男子生徒のエピソードがさりげなく盛り込まれているのがよかった。目立たないけど、彼にも彼なりの物語があるんでしょうね。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-16 07:39:43) (良:1票) |
19.リンダ×3は「青春」にお決まりの感情むき出しの過剰演技はなく、抑制のきいた感情表現は非常にリアルで見ごたえがある。こういう演技指導1つとってみても監督の力量が伺えます。青春=馬鹿をやる事という方程式が成り立っている多くの邦画は、奇抜で風変わりな登場人物たちが馬鹿騒ぎをして感情表現が時代劇のように大げさすぎるから歌舞伎役者のように見えて仕方ない。しかしこの映画は本物。 歌のほうは「ボクの右手を知りませんか?」がすごくいい。やんちゃな反面、このように温かさが感じられる歌があるのも魅力的だ。ラストはすごくよかった。「終わらない歌」を女の子が歌った直後にブルーハーツの声でもう一度「終わらない歌」を挿入してある。それを聞かされるとやはり本家本元は素晴らしいと感動させられた人は多いのではないでしょうか。 青春で一番記憶に残る大切な思い出とは「結果」ではなく、そこにたどり着くまでの記憶だと思います。目的が達成されようが失敗に終わろうが、自分たちがそこに至るまでにどれだけ頑張ることができたのかが一番大切なことであり、その努力から生まれた充実感こそが青春の記憶として生涯忘れない貴重な財産になるのだと思います。 スウイングガールのくだらなさにトラウマを抱えてしまった私を癒してくれたリアル青春ムービーとして評価いたします。 【花守湖】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-04-15 23:52:31) |
18.前田亜季のファンになったかも。山下監督らしい作りでした。 |
17.すごいです。よく出来てます。最初はブルーハーツだし、女子高生だし、よくある青春もの?と高をくくってたのですけど。セリフの言葉の選び方も間や空気感も映像の撮り方もいちいち嫌味なくらいセンスのよさを感じました。所々ではさまるショボい笑いもよかったです。年を取ってからわかる日常の何気ないことのよさがたくさん描かれていて、実は女子高生と見せかけて年寄りのための映画にうれしくなりました。 |