ニワトリはハダシだの投票された口コミです。

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ニワトリはハダシだ

[ニワトリハハダシダ]
2003年上映時間:114分
平均点:6.88 / 10(Review 17人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-11-13)
ドラマコメディ
新規登録(2005-02-16)【やましんの巻】さん
タイトル情報更新(2024-02-25)【イニシャルK】さん
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監督森崎東
助監督武正晴
小林聖太郎
キャスト肘井美佳(女優)桜井直子
原田芳雄(男優)大浜守(チチ)
倍賞美津子(女優)金子澄子<チンジャ>(ハハ)
石橋蓮司(男優)桜井直道
加瀬亮(男優)立花薫
岸部一徳(男優)灰原喜重郎
柄本明(男優)朽木泰三
塩見三省(男優)丹波二郎
笑福亭松之助(男優)重山登
余貴美子(女優)桜井貴美
浜上竜也(男優)大浜勇(サム)
李麗仙(女優)金順礼
守山玲愛(女優)金子千春(チャル)
不破万作(男優)亀岡正平
加島潤(男優)藤井敦雄
榎戸耕史(男優)ヒマ碁
河原さぶ(男優)染川隆司
中川梨絵(女優)島崎一恵
ニキータ(女優)ターニャ
上原由恵(女優)相田愛子
眞島秀和(男優)
志摩敏樹(男優)
三林京子(女優)灰原千代
脚本森崎東
近藤昭二
音楽宇崎竜童
佐々木次彦(音楽プロデューサー)
撮影浜田毅
さのてつろう(水中撮影)
製作榎戸耕史
松竹ブロードキャスティング
製作総指揮志摩敏樹
プロデューサー榎望
石川富康(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給ザナドゥー
美術磯見俊裕
龍田哲児(装飾)
三ツ松けいこ(美術助手)
編集川瀬功
録音武進
照明長田達也
金子康博(照明助手)
その他IMAGICA(協力)
東京テレビセンター(協力)
松竹衣裳株式会社(協力)
ザナドゥー(宣伝)
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【口コミ・感想】

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1
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3.本作の監督さんである森崎東の映画には、どんなに深刻な状況や主題(例えば「原発」やら「差別」など)を描く時でも、常に〈喜劇〉であろうとする“意志”というか“心意気”を感じさせる。社会の底辺や、社会からはみ出して生きざるを得ない人々が多く登場する森崎作品は、そんな人々の抱える悲惨さや「問題」ではなく、彼らの生きる熱気を、そのバイタリティこそを見つめようとする。虐げられた人間にも、おかしければ笑う自由(!)はあるし、耐え忍ぶんじゃなく思いっきり泣く、罵る、暴れまくる権利(!)がある! …それが森崎流の「人間喜劇」の真髄なのだと思う。彼の映画には、文字通りそういう人間たちのエネルギーこそがみなぎっている。

『ニワトリはハダシだ』というタイトルからも、そういった、この監督ならではの精神が息づいている。そう、ニワトリがハダシなら、人間はハダカだ! 「問題」や困難に直面すればするほど、われわれはハダカになって、つまり何一つ隠すことなく思いっきり泣いたり、怒ったり、笑ったりするんだ! …と。なるほど、確かにここでは驚異的な記憶力を持つがゆえに、偶然見つけた国家的スキャンダルにつながる裏帳簿を記憶してしまい、警察と暴力団の両方から追われる知的障害者の少年とその家族(しかも母親は「在日」二世でもある)の受難が描かれている。しかしそこには「社会派」風のメッセージやもっともらしい告発の姿勢じゃなく、少年一家が力の限り怒り、恐れ、立ち向かい、最後には朗らかに笑いあう姿ばかりがあるだろう。そこでは笑いと涙が、暴力と慰安が、憎悪と愛が、至るところで“衝突”しあうことで「ドラマ」が生まれる。その集積が、この、渾沌としていながらどこまでも清々しく、〈生〉への大いなる肯定に満ちた、美しい映画なのである。

最後に、出演者はみな素晴らしいものの、中でも新人の肘井美佳(まるで相米慎二監督の映画における薬師丸ひろ子のようだ!)と、倍賞美津子のオモニ(母親)役の李麗仙に、ぼくは深く心打たれ、魅せられたことを付け加えておきましょう。
やましんの巻さん 9点(2005-02-24 11:54:57)(良:2票)
2.【やましんの巻】さま、一足お先に失礼いたします。まあ2時間足らずの映画の中におもちゃ箱をひっくり返したような、これがホントのテーマパークではないかと思えるような多彩なテーマが散りばめられ、ストーリィもあれよあれよと広がっていきます。中心となる原田芳雄と知的障害児のサム父子がいい!ですな~。また舞鶴のロケーションがよくて、路地裏、水路、コロッケ屋など地に足がついた生活感が画面に出ております。サムと妹が背負う作り物の翼は、結局どんな人間も飛ぶことができないという意味でみ~んなおんなじだと言っているようでもあり、家族がバラバラに住んでいてもいつでも飛んで会いに行けるという希望のようにも見えます。そしてその翼が妹のかわいがる飛べない合鴨に重なると、翼はあっても飛べないものへの本能的な哀愁が感じられ、一匹だけいなくなった合鴨のひなへのサムの異常な執着が、人間どものドンパチと対比され、まことに清々しく見えるのであります。そして飛んでいくどころか、潜水士として生きるサムの成長を願うばかりなのです。
彦馬さん 8点(2005-02-22 00:34:33)(良:2票)
1.最初は在日朝鮮人や知的障害者というテーマから堅い映画なのではと思っていたが、冒頭の養護学校の先生の「オハヨ・オハヨ、スズメもチュンチュン・・・」という歌と、その後のサムと父親とのやりとりの中で「けっこう毛だらけネコ灰だらけ・・・」という「男はつらいよ」シリーズの寅さんが使う文句が出てきてこの二つで笑ってしまい、そこから一気に引き込まれた。とにかく養護学校の直子先生の元気なハッスルぶりや、原田芳雄と倍賞美津子演じるサムの両親、塩見三省のキレまくる刑事など出てくる登場人物たちがどれもこれも熱く魅力的。(中でも直子先生のはつらつとしたキャラクターは気に入った。)晩年を迎えて枯れているのではと心配だった森崎東監督の演出もパワフルでとても撮影当時70代後半だったとは思えないほどの勢いと若々しさがあり、前回見た森崎作品がデビュー作の「喜劇 女は度胸」だったのだが、その頃と比べても全く演出力が衰えていないと感じた。確かに映画としては後半がムチャクチャな印象があるし、変わったバカな映画かも知れないが、人情喜劇としての楽しさはじゅうぶんだし、それでいながら堅苦しくなりがちなテーマもさらっと描いていて、その中に森崎監督の社会に対する怒りも感じ取れ、これが森崎東という監督の本質なのだなと思う。今どきの日本映画には珍しい社会派喜劇の傑作。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2008-10-07 19:18:12)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 17人
平均点数 6.88点
000.00%
100.00%
200.00%
3317.65%
415.88%
500.00%
615.88%
7317.65%
8423.53%
9529.41%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review3人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

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