5.長渕剛の音楽がなぜか凄く良かった。これを契機にもっと良く・真実を・悲惨さを・人間味溢れる・本当の戦争映画を・その時代を生きた当事者が生きている内に作り上げて欲しい。アメリカがまさしく「つくる」のではなく、日本人自らの手で。 【あるまーぬ】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-07-28 08:03:23) (良:2票) |
4.表現の仕方はさておき、英霊たちの尊い御魂を思い、涙が出ました。 【ロウル】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-01 22:21:48) (良:2票) |
3.おおむね予想した通りのストーリー展開ではあったが、以外に良かったのが、終始、神尾ら少年兵らの視点に立っているところだ。大局的な戦況説明は省略して、むしろそういった戦況を知らないまま死にゆく一青年にとって、あの戦争は何だったのか、戦艦大和は何だったのかということを観客に問いかけている。死にゆく者と、残される者のいくつかの別れのシーンはお涙頂戴と分かっていても、音楽と演技に泣かされる。反町が演じる森脇がいわゆる「炊事兵」というのも、ある意味リアルで良い。本当に格好いい奴というのは得てしてそういう仕事をしているものだ。現代に生きる青年はこの作品を通して、国の威信をかけて建造した巨大戦艦が、最後は未来ある三千人もの若者の「鉄の棺桶」になったという悲しい歴史を知る。愚かな指導者に率いられてはならないという教訓にするべきであろう。 【田吾作】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-11 17:51:11) (良:2票) |
2.原作未読。予告編を観て、ちょっと過剰かなと思われた中村獅童はじめ役者の演技は素晴らしく、この映画のパワーを感じさせるものでした。それだけに残念なのが、ひとつひとつのエピソードがブツ切れで、総集編を見ているような感覚に陥ったこと。これだけ多くの登場人物の人間模様を描くのなら、2時間半では足りないでしょう。おそらく「バンド・オブ・ブラザース」や「U・ボート」のTV放映版のように時間がたっぷりあればもっと時代背景から太平洋戦争における大和の位置、そして彼らの生き様を見せられたと思います。結局上映時間に詰め込むためにナレーションや図解を多用して説明を加えなければならなくなり、熱い人間ドラマとのバランスがちぐはぐになってしまったように感じます。DVD化にあたって、ディレクターズカット版をつくてもらってそのあたりを補って欲しいですね。 あまり瑣末なディティールにけちをつけたくは無いのですが、製作費20億円という邦画では破格の製作予算、しかしそれでも予算が足りなかったのか、最大の見せ場、大和と、最期の戦闘シーンはもうひとつでした。大和を捉える画はいつも左舷からばかり。海面を切り裂いて進んでいく大和の重量感や巨大さが伝わって来ませんでした。また、飛行機の機動があまりにもちゃちですよね。雷撃機がどのような動きで大和に攻撃を仕掛けたのか、資料なら沢山残っている筈。それなのに昔懐かしいUコンの如くくるりくるりと玩具のように旋回するだけ。30年前の糸釣り特撮レベルから全く進歩が無い。なんとか編集で誤魔化しているようでしたが、今の観客はハリウッド映画の最新VFXで目が肥えている。もうすこし頑張って欲しかったです。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-27 00:33:52) (良:2票) |
1.まず私は右翼でも左翼でもない。その上で申し上げたい。愛する人、故郷日本を守るために身を挺した人々への哀悼と、その人々の累々たる屍の上に今の私たちの平和安穏な暮らしがある。右翼だって左翼だって、今の豊かな日本に生きる国民全てが否定することなどできない、この顕然たる事実。戦争犯罪というただの「言葉」の前に思考停止し、過去の歴史に学ぶ姿勢すら忘れてきたこの国のあり方に、映画というプロパガンダと思われかねない手段で、誤解を恐れず、実に思い切った一石を投じた。この点においてのみ、この映画は最大の評価を得るべきだ。戦争の悲惨さ、言葉だけの薄っぺらな平和主義だけの視点しか許されなかった世界で、先祖への感謝を根底にした切り口は、誰が何と言おうと斬新で、「本来のあるべき姿」としてのメッセージだ。この映画は、芸術作品としての映画とは、一線を画して語られるべきであり、評価されるべきだ。‥‥‥しかしだからこそ、不要なナレーションや字幕など、 ちょっとしたドキュメンタリーのような余分な演出が多かったのが誠に惜しい。 映像の撮り方も映画らしい凝り方が見あたらず、良く終戦記念日にTVであっている2時間ドラマのように感じられたのが大変残念だった。せっかく前代未聞の壮大なセットも作り上げたのだから、守るべき対象である故郷の人々への愛情や、悲しみや、覚悟などの背景、実際にはもっと凄惨を極めたであろう、沈没する大和の船上の悲惨をとことんリアルにドロ臭く描いて欲しかった。やはり、この映画を作り上げた人々の多くが、私同様実際の戦争を体験していないせいかも知れない。あまりにも画面が奇麗すぎ、画面から命の失われる悲惨さ、分かり易く言えば「血生臭さ」が伝わってこなかった。昔観たTVドラマ「戦艦武蔵の最後」は、こんなセットは無かったが、映像から伝わってくるものが、もっともっと悲惨で恐ろしかった。 今までに無い壮大なテーマに挑んだ結果、角川といえども力が今一歩及ばず、というところだろうか。‥‥‥映画というエンターテインメントの立場から、過去の人々への畏敬すらも忘れている時代の潮流に、恐れることなく強烈なメッセージを送った。芸術作品としての視点とは別に、その姿勢に拍手を送りたい。 【six-coin】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-12-19 12:49:32) (良:2票) |