《改行表示》 6.《ネタバレ》 ほどほどの期待感で観たのが良かったのか、ずいぶん楽しませてもらった。 「荷台の車輪落下シーン」から「看板落下」までの迫力は、自分には過去最高。 後続車の壊れっぷりなんて、マトリ・リローデッドより数倍気持ち良い。 初運転上手過ぎな「空飛ぶバイク」も気に入った。カッコえ~、乗りて~。 全体を通して、こりゃ細かい辻褄気にしないで、楽しんだ方が良いのだろう。 そうは言いつつ、欲を言えばラスト。「エコー目前だけど、クローン大脱走で、 兵隊退却シーン」や、「中擦りエコーを、寝返り隊長が引っ張りあげるシーン」あたりは 入れても良い気がする。あの辺、なんか駆け足過ぎない?。最後のボートなんて数秒だよ。 余韻無し?。 【じょるる】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-05 21:53:41) (良:1票) |
5.「ジュラシック・パーク」のクローン恐竜が襲ったのは“彼ら”を創り賜うた人間たちである事で、一種のパラドックス的な面白さを有した作品だったと言える。それに反し、その人間たちから逃げ回るのがクローン自身というのが本作の基本的なコンセプトである。主人公のリンカーンが甘美な夢から目覚めるという冒頭から見ても分かるように、“彼ら”も夢を見るのであり、ロボットやアンドロイド等とは一線を画すという、あくまでも人間の複製であるという事を端的に言い表している。そして人間の持つ根源的な「意思」や「感情」から、やがて「好奇心」や「疑問」が芽生える事によって、彼らは“自分は一体誰なのか?”“何の為に存在するのか?”といった、言わば生きる為の“自分探し”を、逃避行という形で行動に出るのが、大まかなストーリー・ライン。ロボットやクローンが主人公というのも、昨今の近未来を舞台にしたSF映画では珍しくもないが、前述した意味において本作はもう一つの「A.I.」と言えるものであり、スピルバーグ自身が映画化したがっていたのも頷ける。その彼から直接白羽の矢を立てられた以上、M・ベイも今回ばかりは下手な作品には出来ない。結果的には監督として少しは見直した作品となっているが、近い将来に起こり得るというリアリティさを巧みに脚本化した功績が大いにモノを言ったようだ。もっとも、人間の死生観を探究するといった哲学的なテーマよりも、ベイらしいアクション主体の娯楽作品であることに変わりは無く、映画の中盤で炸裂する大スペクタクル・ショーは、いかにも彼らしい躍動感に溢れたものであり、ダイナミックなエンターティンメントとして純粋に楽しめる出来だ。ラストの閉ざされた居留地から地上への脱出の構図は、まさに奴隷解放のイメージそのものであり、それを実現したのが“リンカーン”というのは、シャレだろうか。いや、きっと“ジョーダン”だ。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-04 18:29:25) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 予告、観せ過ぎ!なんの前情報も頭に入れずに観たら、もっと楽しめたのになぁ。いや、でも楽しかったですけどね、ド迫力のカーチェイスとか。ツッコミどころは多々ありましたな。管理が厳しいわりに何故か基本的なセキュリティーが甘過ぎだったり、倫理的には多少問題あっても何ひとつ悪事を働いていないリンカーン(本物のほう)があっけなく殺されたり(たくさんの人があっけなく殺されすぎだと思うよ、この映画)…。一番オイオイと思ったのは、ハッピーエンド風だけどよく考えたら大問題なエンディング。いろんな意味で、観終わった後に会話がはずむ映画です。ストーリーはわりと古典的なクローン人間もの。クローンものは、倫理面を全面に押し出すと終止禅問答のようになってしまうので、エンターテイメントにするにはこの作品ぐらいなかんじがちょうどいいかと思います。まさに「見た後、率直に面白かったぁ・・って言える作品」てことで8点献上。近未来の街なみ等、CGがリアルでおもしろかったので(飛ぶバイクかっこいい!)0.5点ぐらい追加したいですが。 【エムラ兄妹】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-01 01:08:16) (良:1票) |
3.マイケル・ベイ自身が言っているとおり、この映画は純然たる「ポップコーン・ムービー」であり、その意味では楽しめる作品だ。ストーリー設定として「クローン人間」が取り上げられているところが現代的であるが、本質的にはアクション映画であるため、このテーマに対する深い掘り下げは当然ないし、なくてよいと思う。ただこの作品の秀逸なところは、この設定がいかにも近未来にありそうなリアルさをもっており、観客を作品世界にひきつけることに成功していることだ。マイケル・ベイお約束のアクションシーンは今回もド迫力であり、期待を裏切らない。デート等で観て、「面白かったよね~」とか、「自分のクローンが訪ねてきたらどーする?」なんて会話をするのにはもってこいの作品である。 【田吾作】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-01 00:32:00) (良:1票) |
2.とにかくアクションシーンの迫力は必見に値すると思います。ド派手なカーチェイスシーン、空中バイクでの逃走シーン、落下シーン(『チャリエン フルスロ』か?)など、ベイらしいアクションシーンの連続で全く飽きる暇が無く、圧巻の一言。さすがマイケル・ベイ!!アクションシーンを撮らせたらJ・キャメロンやJ・ウーと並びますね!重いメッセージを扱った作品ながら、見事にエンターテインメントに仕上げてしまうベイの才能には脱帽であり、またクローン施設や近未来都市の造形などのビジュアル面でも大変興味深いものがありました。キャストに関しても、ユアン・マクレガーは「SW」シリーズから引き続いたヒーロー役が好印象でした。そしてスカーレット・ヨハンソン。「ロスト・イン・トランスレーション」「真珠の耳飾りの少女」など、アート系の作品が多かった彼女にとって本作は大きなターニングポイントになったのでは無いかと思います(てかこんなにしゃがれ声だったの彼女?)ただ多くの方が指摘していた様に、やはり予告編でネタバレしていたのは大きな失敗だと思う。どうせなら二人がクローンって事も隠してしまえば、見方によってはドンデン返し付きの深い作品になっていたかもしれない。まあ同じクローンを扱った『シックス・デイ』よりは遥かに面白いですし、ベイ作品の中でもなかなか上出来の方なので8点献上します。 |
1. 誰だって死にたくないものね。女性が肌を若く保ちたいと思うのは必然だろうし、自分の臓器が使い物にならなくなってしまったら「もしスペアがあったら…」と思うのも当然だと思う。でもね、そのスペアが意思を持ち喜怒哀楽の感情を持っていたら、それを果たして「物」として扱えるかどうかですよ。企業が躍起になるのもしょうがない。ひた隠しにするのも。しかし、倫理的な問題がこの映画の根底にあるのは当たり前としても、それに固執しなかったのはエンターテイメント作品としては大正解だったと思います。いや、ジトーーっと暗くじっくり考えさせる作品も好きなんですよ。でもそれだと説教臭くなって『ブレードランナー』なんかの焼き増しにしかならないんじゃないかなと。そういうアプローチの仕方であればミニシアター系の低予算映画で攻めるしかないのです。どっちの系統の映画も一長一短ですよね。大衆ウケしない玄人好みの映画が全て素晴らしい映画とは思えないから。この作品は一時的に壮大なテーマには目を瞑り、ド派手なカーチェイスと空中戦に目を向ければいいじゃないですか。『2001年宇宙の旅』『惑星ソラリス』もSF映画、『アイランド』も立派なSF映画ですよ。『時計仕掛けのオレンジ』『未来世紀ブラジル』へのオマージュも見受けられたし。…『ロスト・イン・トランスレーション』からのスカーレット・ヨハンソンの成長も見届けられたし………やっぱりかわいかった(結局はそこに落ち着く)。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-07-23 23:40:47) (良:1票) |