10.「決して一人では観ないでください!」、懐かしいですねこのフレーズは。ウィリアム・キャッスルも泣いて詫びを入れるぐらいの東宝東和のハッタリ宣伝のおかげで私らの世代にはこの映画はイメージがイマイチでしたが、あらためて観直してみるとなかなか味がありますよ。とくに自分はオープニングのわけのわからなさが好きですね。いきなり空港の自動ドアが開くところをゴブリンのおどろおどろしいサウンドつきで見せられれば、この次何が出てくるんだろうと誰だって慄いちゃいますよ。その後のタクシーのシークエンスは言うまでもなく有名ですが、窓に何かが映りこんでいるかどうかは別にしても、ヘンな運転手や土砂降りの中を少女が走っていくところなんか禍々しくて良いですね。ジェシカ・ハーパーも良く考えるとかなり大根役者ですが、絶叫はしないけど眼をひんむいて怯える表情は彼女ならではの技です。バーバラ・スティールをあげるまでもなく、イタリアン・ホラーには眼の大きい女優が合ってます。 ほんとストーリーはあってない様なもので、いかにも怪しげなキャラが意味もなく後から後から湧いて出てくるだけの映画だと切り捨ててしまうことも可能でしょう。でも“アルジェント・レッド”と称したくなる鮮やかな赤色の使い方には、ただただ感嘆するばかりです。そしてゴブリン・サウンドもね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-10 20:49:42) (良:1票) |
《改行表示》 9.暫くすると再度観たくなる中毒性をもった作品です。 赤と青の極彩色、意味深な(展開上なんの繋がりもないけど)恐怖を煽るワンカットの挿入、そして過剰なまでの音楽演出。それらが脳裏に焼きついて離れない。また観たいと思う欲求を刺激する。 1人目の犠牲者がでるまでの冒頭15分は鳥肌モン。 まさに完成したアルジェント・ワールドの傑作だと思います。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-01 10:24:03) (良:1票) |
8.ジェシカ・ハーパーの喫煙シーンが一番怖い 【梅田山津】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-25 10:41:36) (笑:1票) |
7.ホラー好きなら、必見は冒頭の一連のシーン。ここだけで一作品分のホラー、スリル、サスペンスが凝縮されていると思います(でも心臓が弱い人は注意)。赤を基調とした映像、ゴブリンの音楽など、全体を通して恐怖と不気味さを醸し出す演出はなかなかのもの。空港の扉が開いた瞬間に私たちも奇妙な世界へ足を踏み入れた感覚です。ゴブリンの音楽は本当に後々まで耳に残ります。オーメンの音楽と並ぶホラーの名曲だと思います。 【ピンク】さん 8点(2003-11-30 20:04:00) (良:1票) |
6.ホラー映画の原点。少なくとも自分のホラー映画ベスト3に入る作品。公開当時は、まだ小学生で、「決して一人では見ないでください。」のキャッチフレーズが流行ったのを記憶している。ゴブリンの音楽は当時サントラまで買ってしまった。このあと見た「サスペリア2」は、これとは違って、サスペンス物になっている。 【G&G】さん 8点(2003-11-08 22:57:17) (良:1票) |
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5.うーん、スゴイ。ホラー映画の傑作中の傑作。そもそも主役のジェシカ・ハーパーが最初から最後まで困ったちゃん顔なのが、この映画のすべて。音楽とか色彩も特筆すべきだが、なんか全体を通じてヘン。部屋の壁紙とかマンションのエレベーターとか「こんな所に住んでる人っている?」みたいな・・。ほんとに非現実的。でも物語の最初から怖い。空港のシーンの自動ドア、不安なメロディー、最初の殺人シーンまで緊張感が続く。校長先生のイビキもなかなか。ちなみに噂の幽霊シーンはジェシカが空港から嵐の中、タクシーにのるシーンで、運転手の首筋に一瞬、男の叫び顔が写ります。良くみればハッキリとわかるよ。 【昔のホラー好き】さん 9点(2003-03-09 02:56:56) (良:1票) |
4.私が小学生の頃に流行った、「決してひとりでは観ないで下さい」というキャッチコピー・・・大人になって、“ひとりで”観ましたが、怖いというより、映像の鮮烈さが印象に残りました。そして、ゴブリンのロック調の音楽が、それを引き立てていると思います。 【リリー】さん 6点(2002-12-05 17:27:46) (良:1票) |
3.ホラーを語る上で外せない映画。全編を通して不気味な描写のオンパレード。いつでも目を閉じれるように細目で観ていた記憶がある。公開時の「決して一人では観ないで下さい」の宣伝コピーは社会現象(ドリフのコントなどで使われた)になるほど有名だった。残酷描写がより一層の恐怖を与えその後のイタリアンホラーが残酷路線に傾いていった分岐点の作品。 【支配人】さん 7点(2002-08-17 23:22:39) (良:1票) |
2.映画館でみました。当時は筋が分っているにもかかわらず、ドキドキして見ていました。(今はきっと馬鹿にしながら見るだろう)なによりゴブリンが奏でる音楽が恐怖をより強めましたね。私はなぜかテーマ曲を聞くと妙に落ち着くのです。アルバムを買って毎日部屋を暗くして聞いていました。きっと精神的に満たされていなかったのでしょう。話がそれてしまいました。映画の内容としては当時は文句なく10点、今は3点。音楽が良かったから総合7点というところですかね。 【なっつ】さん 7点(2002-08-10 23:35:56) (笑:1票) |
1.当時、音が映画館の中を“走り回る”といった、「サーカム・サウンド方式」という立体音響と独創的でシュールな色彩効果で、現実を超えた不安感というものを嫌と言うほど体感させられた記憶がある。まさに生理的な怖さとはこういう作品を指すわけで、D・アルジェントの手腕は遺憾なく発揮されたと言える。ヒロインが夜の空港のターミナルから屋外へ出た瞬間の“ある演出”が、これから始まる恐怖のドラマを予感させて、実に新鮮に感じたものだった。 【ドラえもん】さん 7点(2002-02-08 00:37:02) (良:1票) |