31.今さらながら初見ですが、これは傑作。他の方も指摘していますが、単によくあるエイリアンvs人間ではなく、人間どうしの疑心暗鬼の恐ろしさを描いているところが面白い。しかも、もっとも頼りになりそうなカート・ラッセルにさえ疑惑を残すことで、見ている側まで疑心暗鬼に囚われます。疑似体験型サスペンスといったところでしょうか。女性がいっさい登場せず、突出したヒーローや悪玉がいないあたりも潔い感じ。そしてもう1つ、巨匠エンニオ・モリコーネの音楽(というか効果音)が緊張感を煽ります。 その結果、南極でエイリアンに遭遇というとてつもなく荒唐無稽な話でありながら、ものすごくリアルに感じられました。そう言えば昨今も、電車の中で周囲に咳をする人がいると疑心暗鬼に陥るわけで。これも似たようなもんでしょう。殺し合いに至らないことを願うばかりです。 余談ながら、エイリアンの造形も面白い。基本的に脇役なので、とにかく思いっきりグロくてキモくて怖そうならOKというところから発想していると思いますが、結果的に映画「エイリアン」のそれとそっくりに見えました。あのネバネバで巨大な昆虫のような胴体と恐竜のような顔立ちを持つ姿というのは、何か原型があるんでしょうかね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2022-02-23 02:29:35) (良:1票) |
30. 遊星からの物体Xを20年ぶりに観たんだけど… いやー、やっぱ凄いねぇ。 頭ン中に焼き付いてるのがLD(TVサイズ)だからさー。 やっぱフルスクリーンで観ると全然入ってくる情報が違う。
それと音楽だけど、かのエンニオ・モリコーネ。 スゲェいい曲を作る人って印象しか無かったんだけどさー。 この人は素晴らしい作曲家であると同時に優れた職人でもあるね。 物体Xの曲は、明らかに監督(カーペンター)調だし…それをなるべく汲み取ったんだろうなーと推察。 そんな中「自分のやりたい事」と「カーペンター監督のしたい事」の間で考慮し、物体Xの作風を優先したんだろう。 んで、ざっと作った曲を調べたけど… つー訳で、今回はモリコーネについて語ろうと思う。
思いっ切り端折っても、ざっとこんな感じ。
【エンニオ・モリコーネ作品群】※総量の1/5くらい ・荒野の用心棒 ・死刑台のメロディ ・夕陽のギャングたち ・ソドムの市 ・エクソシスト2&3 ・ラストエンペラー ・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ ・ミッション ・アンタッチャブル ・ニュー・シネマ・パラダイス ・バグジー ・ザ・シークレット・サービス ・オペラ座の怪人 ・キル・ビル Vol.1&2 ・キック・アス ・ジャンゴ/繋がれざる者 ・エクスペンダブルズ2
いやぁー、スゲェなー…1/5くらいに端折ってもコレだ。
ワンス・アポン~やアンタッチャブル、ニュー・シネマとか… そんな有名な作品の巨匠と思ってたんだが…エクスペンダブルズ2までやってたんか…マジですげぇわ。 更にはタランティーノにまで気に入られてるし、うん。 連続で登用するって事は、マジで仕事がしやすい人だったんだなぁ。
そんな中で、ちょっといい話を。 かのフランスの巨匠、ベルナルド・ベルトルッチ。 ラストタンゴ・イン・パリやシェルタリング・スカイの監督。 中でも(日本人に)有名なのが「ラストエンペラー」だったり。 何でも「超大作は自分が作りたい!」って意識が凄く強かったらしい。
ンで、旧友でもあるベルトルッチ監督がラストエンペラーを作ると聞き、自宅に訪れたそうだ。 ンーで、「ワシにさせい!」とベルトルッチに告げたモリコーネ。
【ベル】「いやー、そういう訳にはイカンねん…。」 【モリ】「なんでやねん?」 【ベル】「もう音楽の人間は(都合で)決まってんねんって」 【モリ】「はぁ?!…なんじゃぞれ!」 【ベル】「彼、才能もあると思うんで、エエかなーって…」 【モリ】「誰やそれ!」 【ベル】「リューイチ・サカモトって奴なんやけど…聴くぅ?」 【モリ】「聴かせんかい!」 【ベル】「……どや?」 【モリ】「………。」
そのまま、坂本龍一の曲を聴いて、何度も頷き…かのモリコーネは黙って帰ったとの事です。
まさに男!いや、男の中の男! モリコーネは今年、2020年の7月6日…91歳という高齢ではありましたが、残念にも旅立たれました。 先に召されたベルトルッチ監督と映画談議をされてるのかなー… されれたらいいなー…なんて、センチメンタルに駆られつつ考えてしまいます。
素晴らしい人が世の中には溢れてました。
うん。 生きてるうちに見習い、伝承したい事ばかりです。 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2021-01-30 04:45:23) |
29.原作を忠実に再現しつつも、登場キャラの設定を映画用に変更。人数を減らしたことが功を奏し、見応えのある内容のSFホラーに仕上がっている。 どうしても宇宙生物のSFX部分にばかり目がいってしまうが、閉塞的な場所での隊員たちの描写が凄まじい緊張感とスリルを与え、クリーチャーのシーンなどなくても、心理サスペンスとして十分に完成されていた。意味深なラストもいい。 ラス前の子供が喜びそうなシーンは余計ながらも、シナリオと演出が秀逸と思わせてくれる作品。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2013-01-02 11:09:17) |
28.素晴らしい!面白すぎる!傑作! これだけ評価の良いレビューの前に、これ以上何も書く事はない!! 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-11-06 20:45:21) |
27.これは、面白い、、、。ストーリーも、展開も、宇宙侵略者映画としては非常にありがちというか、オーソドックスなんですが、見せ方が上手い。冒頭の犬のシーンから好奇心ワシ掴み。この犬の挙動がさらに見る者をどんどん不安にさせる。「このワンコ、何かヘンだ・・・」。そして、案の定、、、。なんというか、こう、「出るぞ出るぞー、出たぁー!」ではなくて、「むむむ。・・・!? うぎゃぁ~~っ!」という感じなのですよ、終始。これが素晴らしい。ムサイ男しか出てこないし、外は真っ白の無機質さ。いやー、これは、何度も見たくなる、中毒性高し。素晴らしいっ! 【すねこすり】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-03-01 23:03:46) |
26.バキバキ グチョグチョ シュルシュル~ ドカ~ン。傑作です。 【まんせる】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-11-09 20:47:53) |
25.アメリカ映画的な単純な面白さの反面、誰一人本当の自分の姿を知らない、というか・・・よく考えると底知れぬ恐怖があります。原作を読みたくなりました! 【kagrik】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-12-30 15:04:46) |
24.逃げることができない北極が舞台で寄生エイリアンが故に誰が敵だか判らない緊張感。シチュエーションや音楽、脚本どれをとっても文句なし。82年に公開したと思えない映像も評価に値します。まさにSFホラーの金字塔ですね。初期のXファイルにも似たような話がありましたけど(寄生虫)この映画がモデルになってるそうですね。 |
23.このような説明不能な人知を越えたエイリアンによる侵略物って好きです。南極基地で発見されるあたりで始まるというのもリアルで緊張感のあるスタートの切り方です。肉体を乗っ取られると醜い怪物と化す恐怖、仲間の誰が怪物になっているか判らない恐怖。これぞ最高のSFホラーって感じ。 【おすし】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-01-25 01:06:06) |
22.【学名:サカサナマクビガニ】南極のアメリカ越冬基地内に生息。人間の頭部を逆さまにしたような容姿を持つ。焼いて食うと旨いらしい。 【ぶらき】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-06-13 00:10:53) |
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21.人外の怪物が人を襲う映画は多いが、物体Xこそ最強でしょう。細胞の一片でも人間を乗っ取るんだから!乗っ取った後後、どうしたいのか一切語らないところも不気味!そして!インパクトにおいても、これを上回る気持ち悪さは経験していません。特に、ブレアの頭から脚がパキパキと伸びるシーンなど、もうクセになります。観ながらうわあとほくそえむ自分がいます。 【次郎丸三郎】さん 9点(2004-06-08 22:31:31) |
20.気分爽快なSFXは必見。CGでは味わえない質感とよく言われるけど、まさにその通り。感触が伝わってくる。一番好きなのはやはり犬。スクエアのパラサイト・イヴでパクられてた。まぁSFXだけでなく、演出も素晴らしい。カーペンターの中でもスターマンと並んで大好きな作品。 【ぷりんぐるしゅ】さん 9点(2004-04-16 15:34:33) |
19.いつ出てくるかわからない・誰も信じられない・出てきたらウッヒャー! ハラハラどきどき度、最高。SFXも当時としては最高レベル。ドロドロのぐっちょぐちょを素晴らしく(?)表現しています。ジョン・カーペンター渾身の一作。カーペンターのベストは、この物体Xかゼイリブかで悩んでしまいます。ラストでもう一発、驚かせてくれてたら、こっちがダントツなんですけどね・・・ 【ぶぅ】さん 9点(2004-04-11 21:10:51) |
18.「ニューヨーク1997」と並んで、大好きなカーペンター&カート・ラッセル作品。終盤の展開は「もっと、盛り上げられるだろ!」とも思うが、むしろその淡々としたムードが、この作品をカルト化せしめているとも言える。例のクリーチャーは、CG世代の方には「言われるほどじゃ・・・」の一言でかたずける向きもあろうが、当時のインパクトはすごかったんだってば!技術的にでは無く、造形的・表現的に後世に影響を与え続けるクリーチャーが、CG世代になってからいったいどれほど登場しただろうか? 【ヒックス111】さん 9点(2004-03-30 09:49:18) |
17.強いのか弱いのか判らない物体Xですが、グロテスクの極みたる容貌は、多くの子供達に心的外傷を与えました。(独自の調査による) また「エイリアン」に比べると設定や登場人物が身近であるため、等身大の恐怖が感じられます。 本編の完成度の高さゆえ、DVD版のメイキング映像で興醒めする人もいるでしょう。 【若年寄】さん 9点(2004-03-16 22:47:25) |
16.SFホラーの最高傑作 初めて見た時のドキドキ度はかなりのものでした 犬のモンスターは当時ショッキングで火で焼かれる時の悲鳴が印象的です |
15.物体・気持ち悪い・クモ・逃げる・焼かれる 最高です。 |
14.SFXに特化した潔さが非常に小気味良い快作。20年経っても古びないこの映画の特殊メイクは、まさに金字塔と言って良いでしょう。かなり強烈に好きな作品なのですが、自宅でこのビデオをかけていて犬の顔がぱっくり割れた瞬間に訪れた、当時ちょっと気になっていた同級生は二度と家に遊びに来ることはなかったです。気をつけましょう。 【anemone】さん 9点(2003-11-30 02:18:13) (笑:1票) |
13.高校生の時、この作品の話題で男友達同士物凄く話しが盛り上がった。あの時、お互いに目をキラキラさせて「物凄いものを観たゾ!早くこの感動を誰かに伝えたいゾ!」とムキになって語り合ったあの頃が懐かしいです。自分が思うにこの作品は“ワンパク野郎”の映画です。女性ならともかく男性でこの映画に6点以下の点数を付ける人とは絶対に友達にはなれません。 |
12.私ごときが今さら何か言う必要はありませんね。とにかく面白い!閉鎖空間における人間不信(エイリアン不信?)のドラマで、これだけ緊張感のある作品はなかなか無いと思います。 【FSS】さん 9点(2003-09-05 18:39:10) |