4.《ネタバレ》 ロメロ三部作は好きだけどこの作品はちょっと…。ゾンビが知性や人間性を持ったらそれはもはやゾンビじゃないと思う。(まあ「死霊のえじき」で既にその片鱗が見えてましたけど)。元々人間だった存在が姿形は人間のまま「非」人間に成り果てるからこそ独特な悲しみや嫌悪感、恐怖が生まれるのであって、ここまで人格を持ってしまうともはや普通のモンスターと大差ないと思います。物語自体も変なトラックとか出てくるしホラーというよりカーペンター辺りのSFアクション映画でも見てる気分でした。20年ぶりの新作と聞いて久しぶりにロメロゾンビが見れるかと期待してただけにちょっと残念。ただDVD特典は盛りだくさんで好印象。個人的には本編よりこちらの方が断然楽しめました。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-14 23:54:08) (良:2票) |
3.一緒に行った友達が、黒人のゾンビをモーガン・フリーマンだと思っていた…。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-10-01 00:04:48) (笑:2票) |
2.《ネタバレ》 世界観は「死霊のえじき」の延長。今までのシリーズより、良くも悪くも「人対人」の構図がはっきりしている上に、今回はゾンビが知能や感情を持ってしまうので、ますますゾンビとしての存在意義が薄くなっている。人間の摂理から解き放たれた、生と死の中間の存在として世界を傍観する者だからこそゾンビには意味があるはず。
また個人的にゾンビ映画の魅力は、日常が少しづつ崩壊していく「終末のカタルシス」にもあると思うけど、すでに日常が崩壊していて、ゾンビ込みの「秩序」が、ある程度でき上がってしまっている世界では、あの独特な終末観も感じられない。
その世界設定も中途半端。秩序が出来ている割に、世界にどれだけの人間が生き残っているのかはっきりしないし、食料や水、電気なんかがどう供給されているのかも分からない。ゾンビも顔なじみが多いし(笑)、全部で数十匹くらいしかいない感じで、「もうどうにもならない」という絶望感がまったく感じられない。あれだけ武器や装備があるなら、バリケードを築いた後で閉じこもっていないで、さっさとゾンビを一掃すればいい。
また、社会そのものが崩壊している世界で、いまだに金に価値があるという設定も意味不明。その辺のディテールにリアリティが無いので、今までの作品のように入り込めなかった。世界の広がりや空気感を感じないのも、セット撮影による合成が多いことによる弊害で、全体の雰囲気がゲームっぽくなってしまっている。
PS.本編よりDVD特典のメイキング映像の方が面白かった。オレもゾンビになりたい。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-15 14:39:23) (良:1票) |
1.僕みたいな若造が言うのもどうかと思うんですけど、他の方も仰るとおり、今作の一番の欠点はやはり”通貨(現金)”の存在にあると思います。ロメロの撮るゾンビのテーマは秩序の崩壊にあります。貧富の差があるというのは、悪くないと思います。しかし、通貨よりも物資の方が貴重なのは明らかです。今作のゾンビも怖いけど、今までと決定的に違っていたのは、どこか応援したくなってしまうという感情です。なぜなら、生き残った人間達の遊びや駆け引きの道具にされてしまっていたから。しかし、たしかにこの映画を65歳のじじいが撮ったというのはすごいとしか言いようがない。どんなスプラッター映画やモンスター映画ですら、ゾンビに勝てるホラー映画は到底現れてこないと思う。ゾンビ映画として巨匠の撮った作品を尊敬します。’78年の『ゾンビ』を観たときは、(今でもだけど)一人でオシッコに行けない恐怖がありました。どうしても今作に限っては、道具を使うことに対して新境地を開いたことは評価したいのですが、相対評価で6点が限界です。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-12-27 16:57:30) (良:1票) |