32.冒頭の主人公の埠頭でのチキンレース、家庭環境、不正の尋問などの説明シーン、大阪でのクラブでの飲み会のシーンをカットすれば、エンターティーメントなアクション映画になったと思う。 【ガブ:ポッシブル】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-11-16 18:23:10) |
31.今回観たのはずいぶん久しぶりで、あれ、こんなに面白かったんだな、と。多分、昔観た時には、作品との距離感が、今観るのとだいぶ違ったんでしょう。当時はお馴染みだった、都会系の刑事アクション映画、そしてこれまた自分にとってお馴染みの大阪の街、その2つの融合とくれば、何だか距離感が近すぎて。どうしても先に立ってしまうのは、違和感と、「あ~あ、やっぱり、やっちゃったね」という(期待通りの)失望感。しかしそれも、今となってみると、80年代アクションを観る機会も減ったし、この映画に出てくる大阪の光景も、今では見られなくなってしまったものが多くなってきて。で、今回、素直に観て、素直に楽しめちゃった。幾分は「変なニッポン」も出てくるけど、基本的には日本らしい日本が登場する、要するにその点では決してキワモノではなく、むしろ刑事アクションとしてやや変則的である点の方が、特徴的と言えるかも知れません(無論、日本を舞台にしている事がそこに一役買っているのですが)。 まず、マイケル・ダグラス演じる刑事ニック、例によってダメダメな感じで、妻子とも別居している。では映画を通じて妻子とヨリを戻すのがテーマかと思いきや、全くそうではなくって、子供のひとりをバイクの後ろに乗せ走り出した次のシーンでは、もう子供は乗っておらず、今度はアンディ・ガルシア演じるチャーリーと出会って彼をバイクの後ろに乗せるシーンとなる。要するに、チャーリーはニックにとって自分の子供と同じ可愛い存在、なんですね。で、実際、このチャーリーという男、実に実に「いいヤツ」として描かれてます。健さんとニックの関係がどうもギクシャクしている時、いつもチャーリーが間に入って、いい味出しつつ何となく間を取り持っている。だもんで、チャーリーの死のインパクトは非常に大きく、かつこれを契機に健さんとニックの間も近づいていく。一方、松田優作演じる敵役の佐藤、(広島の黒い雨になぞらえて語られるのがピンとくるかどうかはともかく)戦後に現れた得体の知れない新しい存在、しかしそれは間違いなく戦後の日本とアメリカが生み出した存在、つまり彼もまた一種の「息子」というべき存在。チャーリーと佐藤は、陽と陰を代表する「息子」たち、だからこそ、2種類の結末が撮影された本作において、最終的に採用されたこの結末、これでよかったんではないか、と思えてきます。--- それにしても、ガッツにホタテ、パチパチパンチ、みんないい顔してるじゃないですか。USJがまだ無かった頃、「ハリウッドが大阪にやってきた!」という、やっぱりお祭り映画でもある訳で。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-15 23:00:16) (良:1票) |
30.日本を描いた米映画では一番好きな映画。ストーリーは大味だが、ドラマの部分もアクションの部分も良かった。そりゃあ、日本人から見て、やっぱり突っ込みどころは多々ある。でも健さんのクソ真面目なジャパニーズ・イングリッシュ(それでもあれだけ出来る警官は実際中々いないだろうとは思うが)など、すごく好感が持てるのだ。「だんだんお互いを理解し友情が芽生える」という思えばベタな展開を、自然に受け止めることが出来る。ヤクザの描き方もベタだが、一般の日本人のイメージからかけ離れたものでなく、真面目に考証されたことが伺える。 絶賛された松田優作、これは文句なしに素晴らしい。鬼気迫る演技だけでなく、あの不貞腐れ、開き直ったような表情もよかった。若山富三郎、神山繁、ガッツ石松、安岡力也、脇を固める日本人は、癖のある俳優を役柄に合わせてきっちり集めており感心した。ダグラスは・・・うーん、ちょっと可もなく不可もなくだ。個性の強い役柄なのに、がなってるだけのような感じで、際立った印象がない。主役なんだから、もう少し頑張って欲しかった。若いガルシアの方がいい味を出していた。 映画が、アメリカであまり評価されなかったというエピソードには、心底がっかりしたものだ。少なくとも日本人には、このエピソードに影響されないで観て欲しいなあ。 【あっかっか】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-02-04 13:17:06) |
29.10年以上ぶりに鑑賞。しみじみいいなあと思った。松田の演技は輝く。鉄工所の赤黄ぽい映像は秀逸。スタッフ、キャストも豪華だし。音楽もいいなあと思ったらハンスジマー。アンディガルシアだったんだ。前は知らなかったな。それにしても若い!お別れのシーンの高倉健の表情が好き 【タッチッチ】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-04-22 19:20:34) |
28.見終わった後の清々しさは何ものにも代え難い良い映画ならではの特権。 この作品もまさにそれが当てはまる。 鬼気迫る(死期も迫ってた)松田優作の演技と寡黙で愚直な高倉健の演技。 典型的なアメリカ人を演じたマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシア。 男同士の対立と友情を描いた汗臭い作品なんだけどなぁ。 まさに『ベイビーイッツオーライッ!!』といった感じで・・・ww |
27.未だに阪急百貨店の前を通ると、「ああここで松田優作とアンディガルシアが・・・」とか思ってしまうほどインパクトのある作品。それは、自分にとって馴染み深い場所が沢山出てくることと、矢張り松田優作の存在感の所為だと思う。この後、優作の訃報をTVで見た時には本当にショックでしばらくアタマの中が真っ白になってしまった覚えがある。もし今生きていれば・・・と思うと本当に残念。ま、さておき、ヤクザの子分、OK牧場にホタテマンにパチパチパンチにシェゲナベイベー・・・凄いです。 【ばたあし】さん 8点(2004-12-24 10:29:46) |
26.松田優作が怪演でした。なんかSFチックな大阪の街が印象的。 【きつま】さん 8点(2004-11-16 01:33:47) |
25.その後の松田優作の死というショッキングな要素を除外しても彼の演技には鬼気迫るものがあった(いや、病ゆえなのかもしれないが?)作品としてマイケルダグラスや健さんら主役級を完全に彼の怪演が喰ってしまい、全体として少々バランスが悪いことは否めないが、何かが突出することによる弊害というものを本来は否定するべきではないのであって、だからこそ世界に通用する新しいタイプの個性が生まれたのである。そういう意味においても彼の死はやはり残念でならない。名監督リドリー・スコットにして、「最高も悪役」の座をルドガー・ハウアーから奪い取った男、松田優作になら10点どころか100点ぐらい献上したい。 【るね】さん 8点(2004-10-28 02:04:29) |
24.当時の通勤途中で見かけたあの場所、この場所。スクリーンの中では妖しい魅力に溢れる光景で誇らしく思ったものでした。悪役好きの自分にとって松田優作の狂気に満ちた演技も日本男優ここにあり、と誇らしく思います。ラストシーンの百貨店の包装紙と健さんの表情は忘れられません。自分の思い出の作品です。 |
23.外国映画で扱う日本は、普通は違和感を覚えるのですが、たまに魅力的な印象を受ける場合があります。この作品の「オオサカ」は、正にそれですね。作品に溶け込んで、独特のカラーを発揮しています。日常見ている風景と違っていても、作品の舞台や背景として輝いている街は、作品を印象付ける重要な要素になり、観客を引き付けます。舞台となる街を生かすも殺すも撮り方次第。映画は芸術です。松田優作の鬼気迫る演技は、決して最後の輝きではないと思っています。それだけに、残念です。 【パセリセージ】さん 8点(2004-10-04 19:04:50) |
|
22.もうだれか書いてるかもしれないけど、日本での舞台を東京じゃなくて、大阪にしたというのが、日本人から見てかっこいい。 【あすぺん】さん 8点(2004-06-13 23:03:38) |
21.松田優作凄過ぎっ 高倉健もイイなー 日本が世界に誇れるアクターですね。 【かずのすけ】さん 8点(2004-06-08 20:20:48) |
20.何と言っても「松田優作」だ。あの眼光の鋭さは死期が近づいた人間のなせる技だったのか…。日本の映画界にとって、失ったものは大きい。松田優作の印象に残る演技力に8点。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-01-20 23:51:05) |
19.松田優作のオーラは凄まじい!! 高倉健さんは別として、他の男性俳優陣が間抜けのように見えてしまう。 とりあえずガッツ石松の栃木弁をどうにかしろ!と強く思いました。 【にゅうたいぷ】さん 8点(2003-12-03 16:52:44) |
18.リドリー・スコットは、大阪の街を(セットとはいえ)ああいう風にイメージしているのかと感嘆します。とにかく松田優作が不気味な役を、圧倒的な迫力で演じています。無表情な彼がマイケル・ダグラスに語る雰囲気、この辺、「野獣死すべし」の"リップ・バン・ウィンクル"の話を室田日出男に話す件を連想してしまうのは私だけでしょうか? 【オオカミ】さん 8点(2003-11-21 20:39:00) |
17.やっぱ、松田優作は最高だね 【kazusun】さん 8点(2003-11-19 09:40:01) |
16.松田優作がカッコ良かった。ハリウッドの俳優に負けないくらいの存在感は凄いとおもう。 【civi】さん 8点(2003-10-28 15:22:24) |
15.公開してすぐ見に行ってその時はまだ優作さん亡くなっていなくって、久々に見たのですごく迫力あったなーって思ってたらその後亡くなってやっぱりあの迫力は最後の作品に対してのすさまじい思い入れがあったんだなって思った。まあ健さんもでてたし豪華キャスト、ガッツもがんばってたし、間抜けにみえる日本の風景もこの際よしとしよう。製作、ロケやらなんやら大変だったでしょうね。 【fujico】さん 8点(2003-09-28 15:50:08) |
14.For 松田優作 の映画。これ程ゾクッと来る悪役は見たことない。おしい人が亡くなったな~。 【もらい泣き】さん 8点(2003-08-05 14:19:38) |
13.まつだゆーさくが日本刀片手に蛇のように挑発してみせる。しゃー、って。あのシーンが良かった。健さんが竹刀で返り寸止をカマすシーンが良かった。最後、殺さずに佐藤が連行されるシーンが良かった。僕って陳腐ですか?萩原が佐藤を演ってたらどうなったろうか?シナリオの別よりも、そっちのバージョンを観てみたい。親指スター・ウォーズを観る感覚で。 【ぽろぽろ】さん 8点(2003-07-08 20:36:05) |