32.《ネタバレ》 雰囲気はとても好きな映画である。 昭和の影が残る大阪の街(「ブレードランナー」風にだいぶアレンジされているが)が貴重であり、高倉健が英語を喋ったり、彼が歌うのも新鮮だ。松田優作や若山富三郎の迫力ある演技にも驚かされる。 しかし、本質的な部分は同意できないところがある。 「ラストサムライ」には日本の“根”を感じることができるため同意できるが、「ブラック・レイン」の本質はやはりハリウッド風な誤解が溶け込まれている。 アメリカ人が異国の日本の文化に戸惑いながら、“日本流”に慣れていく構図はとても似ている。マイケル・ダグラスと高倉健の関係は、トム・クルーズと渡辺謙の関係に置き換えることもできそうだ。 しかし、変わってしまったのは、マイケル・ダグラスではなくて、高倉健の方だというのは、いかにもアメリカ的である。 “個人”を重んじるアメリカと、“組織”を重んじる日本の差が上手く活かされておらず、“個人”を重んじるアメリカ流の暴走に高倉健が付き合うというオチは必ずしも好ましいものではない。 そもそも「ブラック・レイン」とは、第二次世界大戦時の日本への爆撃の影響によって、雨が黒くなることだというセリフがあった。 敗戦によって、日本的な仁義が失われて、佐藤のような仁義も忠義もないマネー第一のアメリカ的な男が生まれてしまったことを嘆く代名詞が「ブラック・レイン」ではないか。アメリカ的なものを否定しておきながら、アメリカ的なオチの付け方では本末転倒だ。 もちろん、マイケル・ダグラスが何も変わらなかったわけではない。 殺された相棒チャーリーの復讐のために佐藤を殺すこともできたはずだ。 100ドルの原版をアメリカに持ち帰り、大金持ちになることもできたはずだ。 それを放棄したのは、もちろん“日本流”や“恥”や“自己や仲間を汚す”という概念をマイケル・ダグラスが感じ取ることができたからだろう。 このマイケル・ダグラスの変化がいいオチとして活きてはおらず、むしろ後付け的な感覚を覚える。ダグラスが高倉健に空港で原版を返すというのは、そもそも持ち帰る気満々だったということではないか。 “日本流”に相容れないアメリカ人が相棒を失い、本当の意味で孤独となり、“日本流”に迎合していく。異種の文化と交わることで“日本流”の悪しき部分も少々影響を受けるという流れが理想的といえる流れだ。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-11 02:04:44) |
31.松田優作のテクノカットに時代を感じました。 【くまさん】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-02-07 04:32:11) |
30.松田優作がかっこいいというか怖かった。 【十人】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-22 00:31:13) |
29.松田優作と高倉健(あとガッツ石松)が非常に素晴らしく。この二人の前ではM・ダグラスなんてただのチンピラ刑事にしか見えない。邦画としてこういうのを日本で作れなかったのかなぁ、当時は。まぁ今でも無理か。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-18 16:42:07) |
28.《ネタバレ》 あくまで主役はマイケル・ダクラスと高倉健なんだけど、松田優作の存在感がすごすぎて主役を喰っちゃってる。松田優作最後の作品。まだ生きてたらなぁ~と常々思う。 【湘爆特攻隊長】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-11-09 08:26:02) |
27.松田優作については正直期待はずれでしたが、高倉健がその穴をしっかり埋めてくれた感じです。作品としての完成度はあまり高いとは言えませんが、バディものという点では個人的にかなり気に入った一本です。 【K】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-05 23:42:19) |
26.《ネタバレ》 多少おかしなところはあっても良く出来ていると思います。ラストシーンはそのまま持って帰ってほしかったなぁ。 【アルテマ温泉】さん 6点(2004-12-09 18:02:02) |
25.実は初めて観た松田優作出演作品。これが遺作だとは知らなかった。高倉健とマイケル・ダグラスのキャラクター性の違いが、いいコンビになっていたと思う。 【揺香】さん 6点(2004-08-02 11:55:22) |
24.やっぱり、松田優作が強烈に印象に残ってるなぁ、アンディガルシア、マイケルダグラス、高倉健の方がはるかに出番が多いのにもかかわらず。 あとは、若山富三郎。マジもんのヤクザかと思うぐらい顔つきが凄かった。 【夏目】さん 6点(2004-06-29 23:41:37) |
23.アメリカではヒットしなかったのでは? 東洋の神秘だけでは無理。指詰め、パチンコ・・・。 主役ダグラスは、冒頭のみカッコ良いが後はほぼ負け犬。 アメリカ人には受けないのでは?
大阪が舞台で、その時は結構話題になっていた記憶があるが・・・。 近くに住んでいるためか、親近感が沸く。 あの場面は阪急電車・梅田駅ターミナルの阪急百貨店か? 日常を知っていると面白い使い方だ。
日本人向けの台詞、描写で、日本人には(わたしには)、結構面白い。 日本人配役 GOOD。高倉健、松田優作、若山富三郎、神山繁、ガッツ石松、 安岡力也 等 一級品。音楽もよく楽しめた。
【ご自由さん】さん 6点(2004-06-17 13:25:35) |
|
22.まあなんとなくですけどヴィンセントって名前が3を思い出しますね。 【tetsu78】さん 6点(2004-06-14 01:41:40) |
21.大阪がまるで異国のよう。「こんなの日本じゃねえ」と思いつつ、不快で侮辱的な感じはそれ程はしない。毎度うんざりするふざけた日本描写満載の他のハリウッド映画と比較すると、かなりまともな方。タラはこの作品の日本描写にダメ出しをしていたらしいけれど、あいつにその資格があるのだろうか(笑)?そしてあの松田優作の迫真の演技。お、鬼のよう…。その鬼気迫る演技には敬意を表したい。役者魂ですわ。 【ひのと】さん 6点(2004-05-22 13:17:13) |
20.やっぱり6点以上はあげられないですよー。そこそこ楽しめるんやけどやっぱり突っ込みどころが多い・・・。でもハリウッドが撮った「日本」としてはよくできているのではないでしょうか? 【たかちゃん】さん 6点(2004-05-10 14:20:34) |
19.《ネタバレ》 尋常と思えない松田さんの演技、すごいッス!工場のシーンもリアル。本当にどこかの工場を借りたのかな?本当にあんな感じなんだよね。この映画で「ガイジン」でなく「外国人」と言おうと決意させられた。 【吉澤】さん 6点(2004-03-23 22:26:50) |
18.うーやっぱ松田優作さんはうめーや でもそのせいでか主役のマイケル・ダグラス他の印象が薄く感じましたな 【ヴァッハ】さん 6点(2004-03-04 21:40:26) |
17.松田優作の演技に尽きる。圧倒的な存在感で、狂気を演じている。もし別の俳優だったらつまらん映画になっていたと想像する。いくらスモークを炊いて煙に巻いても、彼が登場していないシーンのつまらなさは隠せない。 【アトミック】さん 6点(2004-01-05 03:24:28) |
16.松田優作がアメリカでも認められたのは同じ日本人として誇らしい。 |
15. うーん、良くも悪くも普通の刑事ものだな。舞台が日本というだけの話。スコットが撮る必然性をあまり感じない。あるとすればまるで異世界のような大阪の風景か。当時大阪に住んでて、ロケ場所の建物でスモーク炊きすぎて非常ベル鳴らしただのってニュースでやってた(笑。 【ロイ・ニアリー】さん 6点(2003-12-24 23:30:59) |
14.ちょうどこの公開当時大阪に住んでおりました。たしかに客観的には見知った(普段そこを歩くこともある)街並みなのですが、この映画で見るとなんだかブレードランナー。「大阪がいつのまにこんなにサイバーパンクで怖い町になったのか?」映画ってすごい..
【あばれて万歳】さん 6点(2003-12-02 16:05:38) |
13.松田優作は雑居ビル内の事務所で黒電話で話してる姿が似合う。しかしこの役もよかった。かっこいい。 【guijiu】さん 6点(2003-11-28 15:20:22) |