6.《ネタバレ》 ブラピ&アンジーという豪華キャスト(しかも単純な娯楽作を敬遠する傾向にあるふたり)を揃えながら、意外なほどストレートなアクションコメディとなっています。また、監督がダグ・リーマンだけに一筋縄ではいかない作品になるのかと思いきや、最後まで軽いノリを通しているのが好印象です。この手の作品にありがちな「絆を再確認する夫婦の感動的な姿」みたいなホロっとさせる展開も入れておらず、アクションコメディはこうあって欲しいという仕上がりとなっています。豪邸に住む美男美女の殺し屋夫婦という浮世離れした設定ながら、これを違和感なく演じてみせるブラピ&アンジーのスターオーラは大したもので、高い服を着こなしたり、夫婦の軽いやりとりをしたり、激しいアクションをやったりとどれも様になっているのはさすがです。ボーン・アイデンティティの時に「もっと見たい」と思ったダグ・リーマンのアクションもたっぷり楽しめます。この人のアクションに独特のクセはないものの、美しさと合理性、武器へのこだわりが調度いいバランスで同居しており、なかなか良い見せ場を作ります。またコメディ部分もただバカバカしいだけではなく、夫婦というものがきちんと描けています。片方の話をもう片方がほとんど聞いていなかったり、悪意なくとっさに出た一言(ここでは一発の銃弾)が相手に火を点けたり、一方が優しくなった時にもう一方が意固地になってトゲのあることを言ったり(そして直後に後悔)、日本もアメリカも夫婦のやることは同じなんだなぁとしみじみしました。ジョンはガレージに、ジェーンはキッチンにと、家の中なんだけど男(女)にはわからない場所に武器を隠してあるのもツボでした。残念なのは夫婦ゲンカが終わって二人が力を合わせる後半になると、途端に話がつまらなくなること。会話の面白みはなくなるし、アクションも大味でありきたりなものとなります。「二人を相討ちさせるために全部組織が仕組んだものだった」というオチは完全に蛇足で、そんな気の長く不確実性の高い罠を張るくらいなら、直接殺した方が早いわけです。またスミス夫婦は「逃げずに戦おう」と決心したのでてっきり組織の中枢に襲撃でもかけるのかと思いきや、ショッピングモールで刺客を返り討ちにして終了(ど真ん中に突っ立って一心不乱に撃ちまくったら敵が全滅という投げやりなアクション)で、大変な肩透かし感がありました。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-13 13:46:58) (良:2票) |
5.こーゆう設定は好き。非日常的な世界を普通の日常的な生活の中にとけこませてるお話って。もしくは一つの世界(この場合夫婦関係)を違う世界観で極端に表現するのって。ただなんか中途半端って感じしてもーた。バカなのか、真剣なのか、そこらへんが微妙やねん。微妙なノリやねん。この監督とはやっぱフィーリングあえへんかも。「ボーンアイディンティティ」イマヒトツやってんけど、この映画も普通なら10点つけてたかもやけど、なぜかこの監督の映画だとそんなにテンション上がりきらんです。途中ダレるねん。ケツが痛く感じるねん。設定も展開も役者もえーのに。観る前から、どんな感じになっていくかはわかってるから展開早めて欲しいってのもあったかも。せっかち?後半のお互いが絡み合って銃を撃つとこも、もっとダンスっぽくスタイリッシュに撮れた気もする。俺としてはもっとおバカな監督さんに撮って欲しかったな~。でも、それなりにおもしろいけどね。 【なにわ君】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-20 00:43:59) (良:2票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 ヒッチコックの「スミス夫妻」を連想させるタイトルですが、特に関連は無し。 それを知って少々拍子抜けする気持ちもあったのですが、内容はといえば、素直に楽しめる娯楽作品でしたね。 後に実生活でも夫婦になったという主演二人の掛け合いも息ピッタリで、銃を用いての夫婦喧嘩や、情熱的な仲直りの風景なんかも、楽しく、面白く、魅力的に演じられていたと思います。 二人で射的遊びをして、ムキになって全弾命中させてしまうという「殺し屋の夫婦」らしいやり取りと、カーテンの好みが合わないという「普通の夫婦」らしいやり取りを、等しく描いている点も上手い。 どちらか片方のみに偏ってしまうと「殺し屋である必要が無い」「余りに一般人とかけ離れているので、感情移入出来ない」という形になっちゃいますからね。 その点、この主人公夫婦は非常に親しみやすく、それでいて有能な殺し屋である事も、しっかり伝わって来る。 妻のジェーンは「思い出のぬいぐるみを破かれて、嫌そうな顔をする」「エレベーターを部下に爆破された際には、思わず夫の身を案じてしまう」という場面が非常にキュートだったし、夫のジョンも何処か惚けた魅力があって、同性から見ても嫌味に感じないんですよね。 嘘みたいな設定と、嘘みたいに整ったルックスなのに、これほど親近感を抱かせてくれるのは、やはりスターであるアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットだからこそ、と思えます。 赤ん坊を抱っこするシーンが意味深だったので、伏線かと思ったら全然そうじゃなかった事。 ヴィンス・ヴォーン演じるエディが良い味を出していたのに、主人公夫婦に警告を発する場面を最後に、出番が無くなる事。 「二つの組織を敵に回してしまった」という悲壮感を醸し出していたにも拘らず「気が付けば、襲い来る敵を全員倒していた」という呆気無いオチは如何なものかと思える事。 等々、欠点と呼べそうな部分も幾つか見つかるんですが「面白い」「良い映画だ」と思える部分の方が、ずっと多かったですね。 緊迫したカーチェイスの最中に、二人が「前にも結婚した事がある」「結婚式に呼んだ両親は偽者」と互いの秘密を告白し合い、喧嘩しつつも、しっかり敵を撃退しちゃう場面なんて、特に好き。 結局、ラストにおいても二人は「第一陣」を撃退したのみであり、今後も巨大な組織相手に戦い続ける日々を送るのかも知れませんが(この二人なら、まぁ何とかなるだろう)と思えちゃいますね。 組織の方が白旗を上げて、二人を夫婦と認めて復職させるか、あるいはエディや元部下達の協力も得て、二人が組織の方を壊滅させちゃうか。 描かれていない先のハッピーエンドまで、自然と思い描けてしまう、楽しい映画でした。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 7点(2018-02-02 14:06:20) (良:1票) |
3.主演ふたりなくては成り立たない映画。痛快アクション。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-07 09:47:34) (良:1票) |
《改行表示》 2.懐かしいわぁ…去年のクリスマスに彼氏と一緒に見たなぁ~。 普段は門限が厳しくてシンデレラの如く(いや、顔とかじゃなくね) 12時帰宅していた私も、この日だけは嘘をついて彼と初めてのお泊り♪(ごめんよダディー&マミー) まぁ、間違いなくバレてるのでしょうけどね…。 その前座を飾るデートムービーとしては文句なし!! セクシーで強いアンジー姐さんに男らしくてちょっと可愛いブラピが混ざれば、 あらビックリ! 尻に敷かれる典型的カップルの出来上がり~! あれ? なんかよく見たことありますね、こんなカップル(私の両親や自分たち)。 でも、やっぱりこんな感じの方が夫婦仲は上手く行くみたいですね。 激しいラブシーンには「今夜こんなだったらどうしよ~!キャー(≧∇≦)!!」なんて 妄想全開でしたが、ご心配なく、ムードの欠片すらありませんでした。 なんせ泊まる所がなくて、河原に車を止めて野宿でしたから!! 深く考えず激しいアクションを楽しめる、まさにハリウッドの王道作品なので、 カップルなら鑑賞後の会話は盛り上がり、きっと良い感じになれるでしょう。 この映画で学んだこと。 それは「やっぱり女は強くて逞しい」という事と、 「男は意外と打たれ弱くて可愛い」ってコトでしょうか。 まぁ、気が強すぎるのは問題ですけどね! 私みたいに恋が終わっちゃいますし☆テヘ♪ 色んな意味で忘れられないクリスマスで、忘れられない映画です(TωT) 本当にありがとうございました。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-06 16:36:49) (笑:1票) |
1.《ネタバレ》 いや、これ、「ラブコメディー」なのでは無いのでしょうか。メグ・ライアンとトム・ハンクスの(ラブコメ)映画って何かそれなりに見る時期って言うのがあるでしょ。例えば、つきあい始めたばかりのカップルとか失恋したばかりとかね。でも、これ誰もが見て楽しめるラブコメディーだと思えばあまり腹も立たないでしょう。ブラッド・ピットが妙にふけ顔で時々ちょっと猿顔になってしまってる所が気になるけど、美男美女のラブコメなんですね。ブラピが家に帰りながらアンジーの携帯に電話をかけて今までの結婚生活について(偽装だったのか?とか)聞くシーン好きですね。アンジーがもう何とも言えない表情になってます。それと逃走する車の中で結婚歴のあるブラピにアンジーがグーで叩くとこなんかもいいですね。2度目を見る方はそこらを辺を「夫婦」でチェックすると、夜、仲良くなれるんじゃあないんかと思うよ。(ちょっと最近ご無沙汰な夫婦にとっては8点!必見です)←うちはいつでも仲いいので見る必要が無かったんですがね・・・ 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-23 10:24:23) (良:1票) |