5.当方、現役大学生です。ちょうど親の世代がこの映画の舞台の主役になるのでしょうか。そんな現代っ子がこの映画を観た感想をひとつ、ふたつ。
なんせ自分にとって、この映画の舞台はテレビや映画でしか観たことのない世界ですから、「感情移入」という点では圧倒的に不利だと思います。だからと言ってまったく何の感慨もないかというと、そういうわけでもない。しかしリアルでもない。いたるところに違和感がありました。それは、序盤から中盤にかけてのテンポの悪さや、周りは笑っているけれども自分にはそれほどパシっとこない笑い、これみよがしに見せ付けられる「ほらこの時代は良かったでしょ?」というあざといメッセージ、はたまたその後の展開がバレバレな伏線など、おそらくこの映画がターゲットとしている層との感覚やセンスの違いからくるものだと思われます。そういう意味では、ターゲットの方々はきちんとハマれるような仕上がりなんでしょうか。
そして後半に泣かせどころがあるわけですが、これはまぁ気を許せば泣けるには泣ける。ただし、それは決して感慨深いものではなく、どんなモノでも食べればうんこと小便になるのと同じような、「こうされたらこうなるやろう」っていう必然的な泣きだったような気がします。生理的というか原理的というか。あとには残らない塩分の薄い涙が流れます。おまけに「さぁ小便しろ!うんこしろ!」と強いられてるようで、ちょっと素直にはなれませんでした。
勘違いしてもらいたくないのは、決して悪い映画ではない、ということです。ただし、観せたい人を選んでしまう(自分のような人種や外国人には不向き)という点を考慮して、この点数をつけさせていただきます。ちゃんとターゲットがはまれば、7点くらいあげてもいいかも。「涙を流させるという行為」をうまく商品化した典型例のようないい作品だと思いますよ。というわけで、6点。できれば予告編は観ずに劇場に足を運んでください。DVDが発売されて、この高すぎる平均点が落ち着くことを祈っています。
【追記】あの子役の彼はサンタクロースのことをどう思ってるんでしょうか。俺は小学校の5年生のときまで信じてたんですが。俳優やってると、いろいろ大変ですね。 【708】さん [映画館(吹替)] 6点(2005-11-12 23:51:18) (良:3票) |
4.《ネタバレ》 ベタベタで作り物感満載なんだけど、いっぱい大事なモノを思い起こさせてくれたのは確かで、感動してしまった・・・感動した自分にも感動した。
が、後にはあまり残らない。
例えばテレフォンショッピングのダイエット器具の紹介なんかで、これなら簡単に楽に効果出そうだし使いこなせる・・・と思って購入してみたものの、やっぱり飽きちゃうし効果もない・・・みたいな感じ。
どんな感じよ? 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-25 13:51:40) (良:1票) |
3.うまいなあ、これ。ツボをついてる。昭和30年代の空気を忠実に再現していながら、こんなうまい具合にはいかないって思いたいけれど、今のスピード化されてギスギスした世の中に住んでいると、こんなおとぎばなしみたいなストーリーも信じたくなる。淳之介は貧乏でも人の血が通った道を選ぶけど、「常識でモノを考えろよ(泣)」みたいな、今じゃ昼ドラマでもやらないベタな演出が見る人の心を洗ってくれるんだろうね。 【mhiro】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-11-18 21:48:55) (良:1票) |
2.いくつかのお話はまあ、自然に感動しました。(泣きました)でも改善点。あのCGがリアルな街の絵にはとても思えない。(見えない)言い換えると、全くリアルではない。そのへんでがっかりくる。キングコングなみに力を注いで欲しかった。また、描かれたロケーション(場所、番地)を明確に設定すべきだった。すべてを現在の実物との比較として、40数年前の実際の東京の街を描くべき。(たとえば芝3丁目とかね)そのへんが、非常にはしよられていて、センスのなさを感じた。わたしは東京の古い町並みの写真を集めているので、 東京タワーと上野駅以外が、すべて架空の街、というのでは、興味の対象がうすれてしまう。そういうところを本当にリアルに再現するという、製作者の嗜好はなかったんだなあ。いいかえると、上野駅も、東京タワーも、都電の走る町並みも”それらしきもの”の範疇をでていない。製作者に”植木等のシリーズや若大将シリーズ”をみて勉強してほしかった。まあ、このみのもんだいですね。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-06-25 00:44:43) (良:1票) |
1.良い雰囲気。とりわけノスタルジックな映像はよくできている。しかしながらストーリーが細切れで一本通る筋がない。故に観賞後しばらくたつと何も残らない。泣けるだけの深みもない。あれだけ映像と空気感にこだわったのだから、ストーリーがこれでは本末転倒。突出したものがないのにどれもそこそこのレベルといったクラスの優等生タイプの映画。いろんな作品のいいとこ取りでは傑作にはなれない。 【ムッシュ★いち~ろ!!】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-11-02 23:57:47) (良:1票) |